鹿島神宮・息栖神社と並ぶ「東国三社」の一つであり、古くから関東地方の霊的な中心地とされてきた香取神宮。参拝することで強力なご利益を得られるとされ、多くの人々が訪れる人気の神社です。
その中にひっそりと佇む要石は、日本の地震伝説と深く関わる神秘的な存在として知られています。
一見すると地面から少し顔を出したただの小さな石。ですが、その下には巨大な岩盤が広がっており、掘り起こそうとしたものの、その全貌を知ることはできなかったと伝えられています。
この記事では、香取神宮の要石にまつわる歴史や伝説、鹿島神宮のそれとの違い、参拝方法やアクセス情報などを詳しく解説。香取神宮の神秘に触れ、ご利益を授かるための参考にしてほしいです。
本記事の内容
- 香取神宮の要石が信仰されている理由と伝説
- 香取神宮の要石と鹿島神宮の要石の違いとその役割
- 要石を訪れる際の注意点やおすすめの時間帯
- 要石に関連する香取神宮のお守りやご利益
香取神宮:要石の伝説と御祭神

香取神宮とは

香取神宮は、千葉県香取市に鎮座する由緒ある神社で、日本の歴史と深く結びついています。創建は神武天皇18年(紀元前643年)と伝えられており、日本最古級の神社のひとつとして数えられています。
全国に約400社ある香取神社の総本社であり、「香取神宮」と名乗ることを許されている唯一の神社。神宮の称号を持つ神社は伊勢神宮、鹿島神宮、そして香取神宮の三社のみであり、それほど格式の高い神社であることがわかります。
香取神宮は、武道の神である経津主大神(ふつぬしのおおかみ)を御祭神として祀っています。
この神は、日本書紀に登場する国譲りの神話において、鹿島神宮の御祭神・武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)と共に、葦原中国(あしはらのなかつくに=地上の世界)の平定に尽力したとされています。
そのため、古くから武士や軍人、さらにはスポーツ選手など、勝負事に関わる人々から篤く信仰されてきました。
境内には、元禄13年(1700年)に徳川五代将軍・綱吉によって再建された本殿をはじめ、美しい朱塗りの楼門、黄門桜(徳川光圀が手植えしたと伝えられる桜)など、歴史的な建造物が多数。
香取神宮の森と呼ばれる広大な境内には樹齢千年を超える杉の御神木が立ち、訪れる人々に厳かで神秘的な雰囲気を伝えます。
香取神宮は「東国三社」のひとつとしても知られています。東国三社とは、鹿島神宮、香取神宮、息栖(いきす)神社(茨城県神栖市)を指し、かつての関東地方の霊的な中心地とされていました。
江戸時代には「お伊勢参り」の後に立ち寄る「下三宮詣」としても人気を博し、多くの人々が参拝に訪れたといいます。
現代においても、香取神宮は「日本屈指のパワースポット」として注目を集めています。特に「要石」と呼ばれる霊石は地震を鎮める力を持つとされ、訪れる人々の間で話題。
神社の周辺には名物の草だんごや地元の特産品を販売する参道商店街があり、観光としても楽しめるスポット。
香取神宮は歴史的な価値はもちろん、霊的なパワーや自然の美しさを兼ね備えた神社であり、多くの参拝者を惹きつけ続けています。
御祭神とご利益

香取神宮の御祭神は、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。この神は、日本神話において国譲りの際に活躍した武神であり、武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)と共に葦原中国を平定しました。
経津主大神は、その力強さと決断力から、戦国武将や武士たちに篤く信仰され、現代はスポーツ選手やビジネスパーソン、受験生など、勝負運を求める人々に人気があります。
香取神宮で得られる主なご利益としては、以下のものがあります。
1. 武運長久・勝負運向上
経津主大神は武道の神であることから、武運長久(戦いにおいて長く勝ち続けること)や勝負運向上のご利益があるとされています。
これは、スポーツや仕事で成功を目指す人にとっても大きな支えとなるでしょう。実際に、多くのアスリートが香取神宮を訪れ、試合前に必勝祈願を行うことでも知られています。
2. 厄除け・災難除け
武神としての強い力を持つ経津主大神は、厄除けや災難除けのご利益も持っています。特に、人生の転機や厄年を迎えた人々が、悪い運気を断ち切るために参拝することが多いです。
また、「要石」と呼ばれる霊石は地震を鎮める力を持つとされ、香取神宮は自然災害から守られる神社としても信仰されています。
3. 交通安全
香取神宮は古くから旅の安全を祈る場としても信仰されてきました。特に、経津主大神の力強い加護は、交通事故や不慮の事故から身を守るとされています。
そのため、自動車の運転をする人や旅行を予定している人が、無事を願ってお守りを授かることが多いです。
4. 仕事運・商売繁盛
経津主大神の決断力や戦いを勝ち抜く力にあやかり、仕事運や商売繁盛のご利益も期待できます。
ビジネスの成功を願う経営者や営業職の人々が参拝することも多く、新しいプロジェクトの成功や契約の成立を祈願する場としても知られています。
5. 家内安全・健康長寿
香取神宮では、家族の安全や健康長寿を願う参拝者も少なくありません。神社の静寂で清浄な空気に包まれることで、心身ともにリフレッシュし、健康運が向上すると信じられています。
6. 縁結び・恋愛成就
香取神宮は縁結びのご利益もあるとされています。これは、経津主大神が国譲りの際に人々の縁を取り持ったことに由来すると考えられます。
特に、境内にある「奥宮」は強いスピリチュアルなエネルギーを持つとされ、恋愛成就を願う人々が訪れます。
このように、香取神宮のご利益は多岐にわたり、さまざまな願いを持つ人々が参拝に訪れます。香取神宮のパワースポットとしての魅力や、歴史的背景を理解することで、より深いご利益を得られるかもしれません。

香取神宮の要石とは

香取神宮の要石(かなめいし)は、日本の地震伝説と密接に結びついた神聖な存在として知られています。この要石は、神社の境内にひっそりと佇んでおり、一見すると地面からわずかに顔を出す小さな石のよう。
しかし、その下には想像を絶するほど巨大な岩が埋まっており、地中深くまで続いていると伝えられています。実際に掘り出そうと試みた歴史的な記録もありますが、根元を確認することはできなかったと言われています。
なぜこの要石が重要なのかというと、それは日本の伝統的な地震の原因に関する信仰と深い関係があります。古くから、日本では大地震は地下に潜む「大鯰(おおなまず)」が暴れることで引き起こされると信じられてきました。
この大鯰を鎮めるために、香取神宮と鹿島神宮にそれぞれ要石が設置された。香取神宮の要石は「大鯰の尾」を、鹿島神宮の要石は「大鯰の頭」を押さえつけており、これによって地震を防いでいるのだと考えられてきました。
江戸時代には、この要石の伝説が広まり、多くの人々が地震のたびに香取神宮や鹿島神宮に参拝し、祈りを捧げました。また、徳川光圀(いわゆる水戸黄門)もこの要石に興味を持ち、掘り起こそうとしたものの、その全貌を確認することができなかったという逸話も残っています。
現代においても、要石は強力なパワースポットとして訪れる人が後を絶ちません。地震との関連が科学的に証明されているわけではありませんが、日本の伝統的な信仰と深く結びついている要石は、訪れる人々に安心感と神秘的なエネルギーを与えてくれます。
香取神宮を訪れた際には、ぜひこの歴史ある要石に触れ、古の人々が抱いた自然への畏敬の念を感じてみてはいかがでしょうか。
鹿島神宮の要石との違い

香取神宮と鹿島神宮には、それぞれ「要石」と呼ばれる神秘的な石が存在します。どちらも地震を鎮める霊石として伝えられていますが、両者にはいくつかの違いがあります。
まず、香取神宮の要石は「凸型(とつがた)」で、地面から少し突き出している形状をしています。一方、鹿島神宮の要石は「凹型(おうがた)」で、表面が地面に埋もれているように見えます。
この形状の違いは、それぞれが地震を引き起こす大鯰(なまず)の異なる部位を抑えているという伝承と関連があります。
すなわち、鹿島神宮の要石が「大鯰の頭」を押さえているのに対し、香取神宮の要石は「大鯰の尾」を押さえていると伝えられています。
また、地理的な位置関係も重要。香取神宮は千葉県に位置し、鹿島神宮は茨城県にあります。両者は東国三社(香取神宮・鹿島神宮・息栖神社)の一角を占め、日本の古代信仰において極めて重要な神社とされています。
この二つの要石が地中でつながっているという説もあり、これが事実であれば、東国の広範囲にわたって地震を抑える霊的な結界を形成しているとも考えられます。
要石に関する伝説にも違いがあります。香取神宮の要石については、徳川光圀が掘り起こそうとしたがその根元が見えなかったという記録があります。一方、鹿島神宮の要石も同様の伝説があり、何日間掘り続けてもその底に達することができなかったとされています。
しかし、これらの伝説がそれぞれ独立して伝えられているのか、それとも互いに影響し合っているのかは定かではありません。
このように、香取神宮と鹿島神宮の要石には形状や伝説、役割の違いがあるものの、どちらも日本の地震伝承と深く関わっており、長年にわたって人々の信仰の対象となってきました。
現在では、パワースポットとしても人気が高まり、多くの観光客やスピリチュアルに関心のある人々が訪れる場所となっています。
香取神宮と鹿島神宮の両方を訪れ、それぞれの要石に触れてみることで、日本の伝統的な信仰や自然への畏敬の念を実感することができるでしょう。
特に、要石の周辺は神聖な雰囲気に包まれており、静かに手を合わせると、まるで大地のエネルギーを感じ取るような感覚を得るかもしれません。

要石を訪れる際の注意点

香取神宮の要石を訪れる際には、いくつかの注意点を押さえておくと、より安全で快適に参拝することができます。まず、要石は香取神宮の本殿から少し離れた場所にあり、参道を歩いて向かうことになります。
そのため、履き慣れた靴や歩きやすい服装を選ぶことが大切。特に雨の日や前日に雨が降った場合は、足元がぬかるんでいる可能性があるため、滑りにくい靴を履くとよいでしょう。
要石の周辺は神聖な場所とされており、訪れる際には静かに参拝することを心掛けましょう。香取神宮の境内は観光地でありながらも、信仰の場でもあるため、写真撮影をする場合も周囲に配慮しながら行うことが大切。
特に、お祈りをしている人がいる場合は、邪魔にならないように静かに見守るのがマナー。
おすすめの時間帯ですが、参拝客が少なく、より静かな雰囲気を楽しめる朝早い時間帯がおすすめ。香取神宮の開門時間は早朝から夕方までですが、朝の7時から9時頃に訪れると、神聖な空気をより感じられるでしょう。
昼間になると観光客が増え、特に休日や祝日は混雑することがあります。混雑を避けたい場合は、平日の午前中を狙うのがよいでしょう。
夕方に訪れるのも別の魅力があります。日が落ちる直前の時間帯は、境内が静まり返り、幻想的な雰囲気を味わえます。
ただし、夕方遅くになると暗くなり、足元が見えにくくなるため、懐中電灯やスマートフォンのライトを用意しておくと安心です。
要石は地震を鎮めるとされる神聖な石であり、多くの人が願いを込めて訪れます。そのため、訪れる際には心を落ち着け、静かに手を合わせることが大切です。歴史や伝説を知った上で参拝すると、より深い感動を得られるでしょう。
香取神宮の要石:訪問前の知識

香取神宮の授与品

香取神宮では、さまざまなお守りが授与されていますが、要石に関連する特別な授与品も存在します。その中でも特に人気があるのが、「要石災難除守(かなめいしさいなんよけまもり)」。
このお守りは、要石のご利益を受け継ぎ、災難や地震から身を守るためのものとされています。
要石災難除守は、赤黄緑の三種類の布地に災難除守と描かれたデザイン、持ち歩くことで不慮の事故や災害を防ぐと信じられています。特に、地震に対する不安を持つ人や、旅行や移動が多い人にとって心強いお守り。
このお守りは家の玄関や車のダッシュボードなどに置いて、家庭や乗り物全体を守るためにも利用されています。
さらに、「香取神宮大麻(かとりじんぐうたいま)」も授与されています。これは、香取神宮のご祭神である経津主大神のご加護を受けるための神札であり、家庭の安全や健康を祈願するためのもの。
特に、要石の神力を信じる人々にとって、神棚に祀ることでより大きなご加護が得られると考えられています。
また、地震除けにちなんだ絵馬も用意されており、参拝者が願い事を書き込み、奉納することで災害からの守護を願うことができます。この絵馬には、要石のイラストが描かれており、香取神宮のシンボルの一つとして認識されています。
その他にも、伝統的な「錦守(にしきまもり)」や「開運厄除守」など、さまざまな目的に応じたお守りが揃っています。これらの授与品は、神社の授与所で頒布されており、参拝者は自分の願いに合ったものを選ぶことができます。
香取神宮を訪れる際には、要石の伝説に触れながら、その力を象徴するお守りを手に入れることで、より一層のご利益を感じることができるでしょう。

東国三社参りとは

東国三社参りとは、香取神宮、鹿島神宮、息栖神社の三つの神社を巡る参拝のこと。これらの神社は、日本の国造りに関わる神々が祀られており、古くから強い信仰を集めてきました。
特に江戸時代には、お伊勢参りと並んで人気のある巡礼コースとして広まり、多くの人々が訪れました。
東国三社参りの歴史は、日本神話の「国譲り神話」にまでさかのぼります。この神話によれば、天照大神が日本の国土を統治するために遣わしたのが、鹿島神宮の御祭神・武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)と香取神宮の御祭神・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。
この二柱の神が出雲の国で交渉し、日本の国を治めることになりました。さらに、この二柱を導いたのが息栖神社の御祭神である天鳥船神(あめのとりふねのかみ)です。
このように、東国三社は日本の歴史や国造りに深く関わる神々を祀る重要な神社として知られています。そのため、これらの神社を巡ると、強いご利益を得られると信じられています。
特に、「大願成就」「勝負運」「厄除け」などのご利益があるとされ、特にスポーツ選手や武道を志す人々から篤く信仰されています。
香取神宮は、その中でも特に格式が高く、全国に約400社ある香取神社の総本社としての役割を果たしています。そのため、東国三社参りの中でも重要な拠点となり、多くの参拝者が訪れます。
東国三社参りの巡り方としては、まず香取神宮を訪れた後に鹿島神宮へ向かい、最後に息栖神社を訪れるのが一般的なルート。
これは、香取神宮の経津主大神が先導し、鹿島神宮の武甕槌大神が力を振るい、息栖神社の天鳥船神が道を開くという神話の流れを意識した意味があります。
東国三社では共通のお守り「東国三社守」が授与されており、三社すべてを巡ることで特別なご利益が得られるとされています。このお守りには、各神社で貼り付ける専用のシールがあり、すべて集めることで完成します。
東国三社参りは単なる観光ではなく、日本の神話や歴史に根ざした深い意味を持つ巡礼。訪れる際には、それぞれの神社の歴史や由緒を知り、心を込めて参拝することで、より大きなご利益を得られるかもしれません。

香取神宮の施設

香取神宮の参道は、玉砂利が敷かれており、両側には桜や楓が植えられています。春には美しい桜が、秋には紅葉が楽しめる絶好の散策路です。
香取神宮の中心となるのが、本殿と拝殿。本殿は1700年(元禄13年)に徳川幕府によって再建された歴史的建造物で、黒漆塗りの荘厳な造りが特徴。
拝殿は参拝者が神様に祈りを捧げる場所であり、香取神宮を訪れた際には必ず立ち寄るべきポイントです。
楼門も見逃せない施設のひとつ。朱塗りの壮麗な楼門は、元禄時代に建てられ、重要文化財に指定されています。この門をくぐると、まるで別世界へと足を踏み入れるような感覚を味わうことができます。
門には東郷平八郎による「香取神宮」の額が掲げられており、その歴史的価値も見どころのひとつ。
樹齢1000年を超えるご神木が、境内にはそびえ立っています。この巨木は周囲約10メートルで、神聖視されるスポットとして訪れる参拝者に親しまれています。
経津主大神の荒御魂を祀る奥宮もあり、静かな環境の中で神秘的な雰囲気を楽しむことができます。社殿は昭和48年に伊勢神宮の古材を使用して建てられたもの。
そして香取神宮を訪れる際にぜひ足を運びたいのが、「要石」。要石は、本殿から徒歩10分ほどの奥まった場所にあり、参道を進んだ先の森の中に静かに佇んでいます。
鹿島神宮の要石と対を成す存在とされ、地震を鎮める役割を果たすと信じられています。要石の周囲は神聖な雰囲気に包まれ、多くの参拝者がその場で手を合わせる姿が見られます。
要石へ向かう道は木々に囲まれた細い道となっており、自然を楽しみながら歩くことができます。ただし、足元が滑りやすいことがあるため、歩きやすい靴を履くのがおすすめ。
また、要石周辺は比較的人が少なく、静寂の中でパワースポットとしての力を感じることができる場所。
香取神宮の施設を巡りながら、歴史や神話に触れ、神秘的な雰囲気を楽しむことができます。要石を訪れる際は、ぜひ時間をかけてその場の空気を感じ取り、心静かに参拝してみてください。
参拝の方法

香取神宮を参拝する際には、正しい作法を守ることで、より深いご利益を受け取ることができるとされています。初めて訪れる方のために、基本的な参拝の方法と作法を解説します。
まず、神社の鳥居をくぐる際には、必ず一礼を。これは、神様の領域に入る際の敬意を表す動作。また、鳥居の中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様が通る道とされているため、端を通るように心がけます。
次に、参道を進みながら手水舎(ちょうずや)で手と口を清めます。手水の作法は以下の通り。
- 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水をすくって左手を清める。
- 柄杓を左手に持ち替え、右手を清める。
- 再び柄杓を右手に持ち替え、左手に水をためて口をすすぐ。
- もう一度左手を清め、最後に柄杓を立てて残った水で持ち手を清める。
この手順を終えることで、心身を清めて神様の前に立つ準備が整います。
香取神宮の拝殿に到着したら、参拝の正式な作法「二拝二拍手一拝」を行います。
- 軽く会釈をし、賽銭を静かに入れる。
- 二回深くお辞儀(拝礼)。
- 両手を肩幅に開き、二回拍手。
- 最後に、もう一度深くお辞儀をする。
この流れを守ることで、神様に敬意を払いながら願い事を伝えることができます。
香取神宮の参拝は、ただ願い事をするだけでなく、自分自身を見つめ直し、心を整える時間でもあります。特に、朝早く訪れると、清々しい空気の中で静かに参拝できるためおすすめです。
正しい参拝の方法を守りながら、香取神宮の神聖な空間で、心穏やかに神様と向き合ってみてください。
香取神宮への行きかた

香取神宮は千葉県香取市に位置し、関東圏からのアクセスが比較的良好な神社。電車やバス、車といった複数の交通手段を利用して訪れることができますが、それぞれの手段ごとにメリット・デメリットがあるため、目的に合わせた移動手段を選ぶことが重要です。
電車でのアクセス
香取神宮の最寄り駅は、JR成田線の「佐原駅」または「香取駅」。
- 佐原駅からのアクセス
佐原駅から香取神宮までは約2kmの距離があり、徒歩では約30分かかります。歩くのが大変な場合は、タクシーを利用するのがおすすめ。
タクシーを使えば約10分で到着します。また、佐原駅前にはバス停があり、循環バスを利用することもできます。ただし、バスの運行本数が限られているため、事前に時刻表を確認しておきましょう。 - 香取駅からのアクセス
香取駅から香取神宮へは徒歩での移動が可能ですが、距離があるため、歩きやすい靴を履くことをおすすめします。時間に余裕があれば、香取駅周辺の風景を楽しみながら歩くのも良いでしょう。
車でのアクセス
車を利用する場合、東関東自動車道「佐原香取IC」から約2分で香取神宮に到着できます。東京方面から来る場合は、東関東自動車道を利用することでスムーズにアクセスできるため、家族連れやグループでの参拝に最適。
香取神宮には無料の駐車場が完備されており、普通車300台を収容できる広さがあります。ただし、年末年始やお祭りの時期には駐車場が混雑するため、早めに到着するか、公共交通機関を利用するのが良いでしょう。
また、近隣には臨時駐車場が用意されることもあるため、万が一満車の場合は係員の案内に従ってください。
高速バスでのアクセス
東京駅から香取神宮へは、高速バスを利用することも可能です。
- 関鉄グリーンバス(鉾田・麻生・潮来・佐原・香取神宮ー東京線)
こちらの路線を利用すると、「香取神宮」停留所で降車でき、徒歩1分で神社に到着します。乗り換えなしで東京から訪れることができるため、電車を乗り継ぐのが面倒な方におすすめです。 - 京成バス・千葉交通(銚子東京線)
このバスは「佐原香取」停留所で降車し、そこから徒歩15分ほどで香取神宮へ向かうことができます。
高速バスは本数が限られているため、事前に時刻表を確認し、計画的に移動することを推奨します。
香取神宮へのアクセスは、個人の目的や状況によって最適な手段が異なります。
香取神宮へ向かう際は、天候や混雑状況を考慮し、最適な移動手段を選択してください。参拝の際には、アクセス方法だけでなく、時間帯や持ち物も考慮して、快適な旅を楽しみましょう。
まとめ:香取神宮の要石
- 香取神宮は千葉県香取市にある格式高い神社である
- 創建は神武天皇18年(紀元前643年)と伝わる
- 全国約400社の香取神社の総本社である
- 御祭神は武神・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)
- 武運長久や勝負運向上のご利益がある
- 厄除けや災難除け、交通安全の信仰も厚い
- 要石は地震を鎮める霊石として信仰されている
- 要石は地面からわずかに突き出た凸型の石である
- 鹿島神宮の要石(凹型)と対をなす存在とされる
- 伝説では要石が地中の大鯰を押さえ地震を防ぐ
- 徳川光圀が掘ろうとしたが根元が見つからなかった
- 東国三社(鹿島神宮・香取神宮・息栖神社)の一つ
- 参拝時は「二拝二拍手一拝」の作法を守る
- 要石災難除守など関連するお守りも授与されている
- 東京からは電車・バス・車でアクセスが可能




