【伊弉諾神宮は怖い?】最古の神社にまつわる謎とパワースポットの魅力とは

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淡路島に鎮座する日本でも最古の神社とされる伊弉諾(いざなぎ)神宮。日本の島々を創造する「国生み」という物語にも大いに関連する非常に由緒正しい聖地でもあります。

そんな伊弉諾神宮ですが、一部には「怖い」、という噂が流布されているようです。怖いとは穏やかではありません。一対、伊弉諾神宮の何が怖いというのでしょうか。

この記事では、そもそも伊弉諾神宮とはどのような場所で、一体何が怖いのか、その理由を神話の背景から探ります。

また、祀られている御祭神とご利益、パワースポットの情報、そして正しい参拝方法やアクセス方法まで詳しく解説。この記事を読めば、怖いというイメージが畏敬の念へと変わり、安心して参拝に訪れることができるでしょう。

本記事の内容

  • 伊弉諾神宮の御祭神とご利益
  • 怖いとされる理由とその真相
  • パワースポットとレイラインの関係
  • 伊弉諾神宮参拝のアドバイス
目次

伊弉諾神宮が怖いと言われる理由

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾神宮とは

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾(いざなぎ)神宮は、兵庫県淡路市に鎮座する、日本の歴史書に記された中で最古の神社。『古事記』や『日本書紀』の冒頭を飾る「国生み神話」そのものの舞台であり、日本の根源に触れることができる特別な聖地と言えるでしょう。

神話によれば、伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)は妻である伊弉冉尊(いざなみのみこと)と共に、混沌とした世界から日本の島々を創造する「国生み」という大業を成し遂げました。その二柱の神が一番最初に創られたのが、この淡路島なのです。

すべての神功を終えた伊弉諾尊は、国家の統治を御子神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)に委ね、終の棲家(ついのすみか=生涯を終えるまで過ごす住まいのこと)としてこの始まりの地に「幽宮(かくりのみや)」を構えました。

伊弉諾神宮の創祀は、伊弉諾尊が余生を過ごされた宮居の跡地に御神陵、つまり御陵が築かれたことに由来。まさしく大神が眠るその場所そのものが、信仰の中心となったのです。

その由緒の深さから、淡路国で最も格式高い神社を意味する「淡路国一宮(あわじのくにのいちのみや)」とされ、古来より全国の人々の崇敬を集めています。

地元では今なお「いっくさん」の愛称で親しまれ、人々の暮らしに深く根付いた存在。約1万3000坪もの広大な境内は、一歩足を踏み入れると空気が変わるような静寂と神聖さに満ちています。

単に歴史が古いというだけでなく、日本の創生の物語が今もなお息づく場所、それが伊弉諾神宮という比類なき神社の本質なのです。

怖いとされる理由:伊弉諾尊にまつわる神話

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾神宮に対して「怖い」という印象を持つ人がいる理由の一つに、御祭神である伊弉諾尊 (いざなぎのみこと)にまつわる神話の内容が挙げられます。

亡き妻・伊弉冉尊(いざなみのみこと)を追って黄泉の国(よみのくに)へ向かう物語は、その壮絶さから畏怖の念を抱かせるに充分。

伊弉冉尊は火の神を出産した際に大やけどを負い、亡くなってしまいます。これを深く悲しんだ伊弉諾尊は、妻を連れ戻そうと死者の世界である黄泉の国まで旅をするのです。

しかし、そこで伊弉諾尊が目にしたのは、変わり果てた妻の姿。この世のものではない恐ろしい姿となった妻に恐怖を覚えた伊弉諾尊は、約束を破って逃げ出してしまいます。

この神話は、愛する者を失った深い悲しみと死という抗えない現実への恐怖、そして生と死の世界の厳然たる境界を描写。

伊弉諾神宮が、このような強烈な神話を持つ神様を祀っていることから、その背景にある物語の凄絶さが「怖い」というイメージに繋がっていると考えられます。

神社の持つ清らかな雰囲気だけでなく、その根底に流れる神話の厳粛さや悲劇性が、感受性の強い人々に畏怖の感情を呼び起こすのかもしれません。

怖いとされる理由:強力なエネルギーや霊的な雰囲気

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾神宮が「怖い」と感じられるもう一つの要因として、この場所が持つ非常に強力なエネルギーや霊的な雰囲気が指摘できます。

古来より聖地とされる場所は清浄で穏やかな気配を持つ一方で、人知を超えた存在感から訪れる人によっては「畏れ」や「気圧される」といった感覚を抱くことがあります。

伊弉諾神宮は、日本創生の神が余生を過ごしたとされる特別な場所であり、そのエネルギーは非常に強いと言われています。

スピリチュアルな感覚が鋭い人は、鳥居をくぐった瞬間に空気が変わるのを感じたり、境内を歩いているうちに頭痛や体調の変化を経験したりすることがあるようです。

これは、神社の強力なエネルギーに心身が順応しようとする過程で起こる一種の「好転反応」と捉えることもできますが、慣れない人にとっては不安や恐怖に感じられる可能性も。神社は本来、神域と俗世を分ける「境界」の場所。

特に伊弉諾神宮のような由緒正しい神社は、異界との繋がりが深いとされ、その神聖で厳かな雰囲気がかえって人を寄せ付けないような、ある種の「怖さ」として認識されることがあるのです。

これは決して悪い意味ではなく、それだけ神社の格が高く、神聖さが保たれている証左とも考えられます。

怖いとされる理由:口コミや逸話の多さ

伊弉諾神宮 怖い

科学では説明のつかない「不思議な体験」に関する口コミや逸話の多さも、伊弉諾神宮に「怖い」というイメージが付く一因となっているようです。

実際に参拝した人の中には、誰もいないはずの場所から声が聞こえた、急に風が吹いて鳥肌が立った、写真に不思議な光が写り込んだといった、通常では考えられない現象を報告する人が少なくありません。

これらの体験は、個人の感覚による部分が大きく、必ずしも全ての人が経験するわけではありません。

しかし、こうした話が語り継がれていく中で、神社の神秘性が強調され、いつしか「何か得体の知れないことが起こる場所」という、少し怖い印象へと繋がっていったと考えられます。

例えば、静まり返った境内で突然、太鼓の音が響き渡ったり、木々が大きく揺れたりといった現象は、神様が参拝者を歓迎している「しるし」と解釈されることもあります。

一方で、そうした超自然的な出来事に遭遇した際、驚きや戸惑いが先行し、結果として「怖い」という感情を抱いてしまうのも無理からぬこと。

伊弉諾神宮が持つ強大なエネルギーが、時として人間の五感では捉えきれない形で現れることがあり、それが不思議な体験談や、ある種の怖さの源泉となっているのかもしれません。

怖いとされる理由:レイラインとの関係

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾神宮の神秘性を語る上で欠かせないのが、「陽の道しるべ」として知られるレイラインの存在。

レイラインとは、地図上で古代の遺跡や聖地が一直線上に並ぶ現象を指し、伊弉諾神宮は日本の主要な神社を結ぶ、まさにその中心に位置しているのです。

境内にある「陽の道しるべ」というモニュメントを見ると、その驚くべき配置がよく分かります。

例えば、春分と秋分の日には、伊弉諾神宮から見て真東にある伊勢神宮の方角から太陽が昇り、真西にある対馬の海神(わたつみ)神社の方角へと沈んでいきます。

また、夏至には信濃の諏訪大社から出雲大社へ、冬至には熊野那智大社から高千穂神社へと太陽が運行する軌道上に、これらの名だたる神社が正確に配置されています。

これだけの格式高い神社が、太陽の運行と見事に連動して一直線上に並んでいる事実は、単なる偶然として片付けるにはあまりにも出来過ぎています。

古代の人々が、現代の我々が想像する以上の高度な天文学や測量技術を持っていたのではないか、という壮大な謎を提示しています。

このような人知を超えたスケールの大きな仕掛けは、ロマンを感じさせると同時に、ある種の畏怖の念を抱かせます。

神々、あるいは古代の人々によって意図的に配置されたとしか思えないこのレイラインの存在が、伊弉諾神宮の神秘性を一層高め、一部の人々にとっては「計り知れない怖さ」として感じられる要因の一つになっているのです。

怖いとされる理由:ゼロ磁場

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾神宮が持つ神秘的な側面の中でも、特に「怖い」という感覚と結びつきやすいのが「ゼロ磁場」の存在かもしれません。

ゼロ磁場とは、S極とN極、つまりプラスとマイナスの磁力が互いに拮抗し、その力を打ち消し合うことで、特異なエネルギーが満ちるとされる極めて稀有な場所のこと。

科学的には未解明な部分が多いものの、訪れる人の心身に深く作用するパワースポットとして知られています。

伊弉諾神宮の境内では、樹齢900年を誇るご神木「夫婦大楠」のすぐそばが、その強力なゼロ磁場スポット。その場所は石で円形に示されており、誰でもその中心に立つことができます。古来、このような場所は生命エネルギーが高まると信じられてきました。

実際にこの場を訪れた参拝者からは、「足の裏からじんと温かいものが伝わってきた」「体の余計な力が抜け、頭の中がすっきりと冴えわたる感覚があった」といった、多くの不思議な体験が語られています。

もちろん、その感じ方には個人差があり、何も体感しない方もいます。しかし、国生み神話の中心地という神聖な空気と、科学では説明しきれない現象が交わるこの場所は、訪れる人の感性を揺さぶる特別な体験の場。

この人知を超えたエネルギーの強さこそが、時に「怖い」という畏怖の念につながるのかもしれません。

伊弉諾神宮は怖いのかを現地で確認

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御祭神とご利益

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伊弉諾神宮に主祭神としてお祀りされているのは、日本の国と神々を創造した伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二柱。

この二柱は、神話に登場する日本で最初の夫婦神であり、まさしく「夫婦のふるさと」と呼ぶべき聖地。

そのため、伊弉諾神宮はあらゆるご利益の中でも、特に夫婦円満や縁結びにおいて比類なきご神徳を授かれると、古くから深く信仰されてきました。

また、日本列島という国土そのものを生み出した創造の神様であることから、生命の誕生にまつわる子授けや安産、そして子孫繁栄といった、家族に関する幅広い願い事にも、力強く応えてくれます。

ご利益はそれだけにとどまりません。国生みという偉業は、物事を始める力、創造する力の象徴。それゆえに心願成就や、新たな挑戦を後押しするご利益も絶大。

加えて、伊弉諾尊が黄泉の国から逃れる際に桃を投げて難を祓(はら)ったという神話から、厄除け開運や病気平癒のご利益も非常に篤いことで知られています。

あらゆる物事の始まりを司り、困難を祓う力を持つ大神様。そのご神徳は、人生のあらゆる場面で私たちの支えとなるでしょう。

パワースポット

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾神宮の境内は、全体が神聖な気に満ちていますが、特に国生み神話の物語と深く結びついた、訪れるべき強力なパワースポットが点在します。それぞれの場所が持つ深い意味を知ることで、参拝は単なる観光を越え、神話の世界に触れる体験へと昇華するでしょう。

まず、境内最大のパワースポットとして圧倒的な存在感を放つのが、樹齢約900年のご神木「夫婦大楠」。この大楠は、元は2本であった木が長い年月をかけて一つに結ばれたという、まさに夫婦和合の奇跡を体現した御神木。

そのため、縁結びや夫婦円満、子授けのご利益が絶大とされています。さらに、この周辺は強力な「ゼロ磁場」であると言われており、心身が浄化されるような、あるいは活力が湧いてくるような不思議なエネルギーを感じる参拝者も少なくありません。

その圧倒的な生命力と神秘的な気配こそ、伊弉諾神宮の力の象徴です。

次に見逃せないのが、古代の叡智を感じさせる「陽の道しるべ」前述のとおり伊弉諾神宮を中心として、夏至や冬至など太陽の運行軌道上に、伊勢神宮や出雲大社といった日本を代表する神社が一直線に並ぶという壮大なレイラインを示しています。

この宇宙的なスケールを持つ配置は、この地が日本の中心であったことの証左かもしれません。

その他にも、伊弉諾尊が左目から天照大御神を、右目から月読命を生んだ神話に由来し、眼病平癒にご利益があると伝わる「左右神社」や、豊臣秀吉ゆかりの石で作られ、長寿と健康を願う「亀の手水舎」など、一つ一つが深い物語を持つパワースポット。

これらの場所を巡ることで、神社の持つ多層的な魅力を余すところなく体感できるはずです。

おすすめの授与品

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾神宮では、国生みの御祭神が持つご神徳にちなんだ、特別な授与品(お守りなど)を受けられます。

自らの願いと真摯に向き合い、それに合ったお守りを選ぶことは、神様とのご縁をより強く結び、日々の暮らしの中でそのご加護をいただくための大切な作法。

特に人気が高いのは、日本最初の夫婦神をお祀りしていることに由来する縁結びや夫婦円満のお守り。格調高い木箱に収められた「夫婦御守」は、すでにある絆をより深く、末永いものにしたいと願うご夫婦に。

伊弉諾神宮 怖い

これから良縁を求める方や、お付き合いを始めたばかりのカップルには「えんむすび御守」がおすすめ。

伊弉諾神宮ならではの強力な厄除けの授与品が「魔除厄除 桃の実おまもり」。これは、伊弉諾尊が黄泉の国から追っ手を振り払う際に、桃の実を投げて難を逃れたという劇的な神話に基づいています。

そのため、あらゆる災いや邪なものから身を守る強力なご利益があるとされ、非常に人気。

その他にも、可愛らしい桃の形をした絵馬に願いを託したり、清らかな音色で場を浄化するとされる土鈴など、心惹かれる授与品が揃っています。

参拝の記念として、そして何よりあなたの願いを神様にお届けする大切な依り代として、じっくりと選んでみてはいかがでしょうか。

参拝方法

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾神宮での参拝は、作法に則って行うことで、神様への敬意を示し、ご利益をより深くいただくことができます。静かで敬虔な心で、一つ一つの手順を丁寧に行いましょう。

まず、神域の入り口である大鳥居をくぐる前に、軽く一礼を。これは、神様の領域に入らせていただくという挨拶。参道を進む際は、中央を避けて左右どちらかの端を歩くのがマナー。

中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様が通る道とされているためです。

参道を進むと手水舎(てみずや)がありますので、こちらで心身を清めます。

  1. 右手で柄杓(ひしゃく)を取り、水を汲んで左手を清めます。
  2. 柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。
  3. 再び右手に持ち替え、左の掌に水を受けて口をすすぎます。柄杓に直接口をつけないように注意しましょう。
  4. 最後に、残った水で柄杓の柄を洗い清め、元の場所に戻します。

拝殿に着いたら、まずお賽銭を静かに入れます。その後、「二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)」の作法で拝礼。深く二度お辞儀をし、胸の高さで二度手を打ち、最後にもう一度深くお辞儀をします。

お祈りの際には、まず自分の名前と住所を心の中で伝え、日頃の感謝を述べてから、願い事をお伝えすると良いでしょう。

本殿での参拝を終えた後は、夫婦大楠をはじめとする境内の各パワースポットを巡るのがおすすめ。全ての参拝を終えて鳥居を出る際にも、振り返って社殿の方角へ向かい、感謝を込めて一礼することを忘れないようにしましょう。

伊弉諾神宮への行きかた

伊弉諾神宮 怖い

伊弉諾神宮は、兵庫県の淡路島中央部、 兵庫県淡路市多賀740に鎮座しており、交通手段を事前に計画することでどなたでもスムーズに参拝することが可能です。

自動車でのアクセス

最も便利で推奨される方法は、自家用車。神戸淡路鳴門自動車道の「津名一宮インターチェンジ」から約5分という、非常に分かりやすい立地にあります。

広大な無料駐車場が第一、第二と完備されているため、時間を気にすることなく、心ゆくまでゆっくりと神域を散策できるでしょう。

公共交通機関でのアクセス

公共交通機関を利用する場合は、まず本州の主要都市(神戸・三宮や大阪・梅田など)から淡路島行きの高速バスに乗車し、「津名港ターミナル」や「淡路市郡家」といった拠点で下車します。

そこから淡路交通の路線バスに乗り換え、「伊弉諾神宮前」バス停で降りれば目の前が参道です。

路線バスは運行本数が限られているため、訪問前には必ず最新の時刻表を確認することが不可欠。時間に縛られない自由な参拝を望むのであれば、やはり自動車でのアクセスが最も現実的な選択肢となります。

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