2016年に公開された映画「君の名は」。間もなく10年を経ようというのに、未だに人気が衰える気配はありません。
映画の重要なシーンで登場するのが東京の四谷にある須賀神社。聖地巡礼で国内のみならず海外からも多くの訪問者で賑わう場所となっています。
未だに多くのファンを引き付けてやまない須賀神社とは一体どのような神社なのでしょう。数ある神社の中からモデルに選ばれた理由は何だったのでしょうか。君の名はのファンでなくても気になるところです。
本記事では、須賀神社の人気の理由や歴史、正しい参拝方法から気になるお守りの情報、そして周辺の聖地へのアクセス方法まで詳しく案内。聖地巡礼の前に押さえておきたいポイントを網羅的に解説します。
訪問の際の参考にしていただければ幸いです。
本記事の内容
- 須賀神社と映画「君の名は」の深いつながり
- 須賀神社の歴史やご利益について
- 正しい参拝方法やおすすめの授与品
- 四ツ谷周辺の聖地巡礼スポット
須賀神社:君の名は聖地巡礼の前に知りたいこと

須賀神社とは

須賀神社は、東京都新宿区須賀町に静かに鎮座する由緒ある神社。映画の舞台として世界的に有名になるずっと以前から、この四谷の地を守る「四谷十八ヵ町の総鎮守(そうちんじゅ)」として、地域の人々から篤(あつ)い信仰を集めてきました。
その歴史は江戸時代初期の寛永11年(1634年)に遡(さかのぼ)ります。当時、現在の赤坂一ツ木にあった稲荷神社が、江戸城の外堀を建設する国家的な事業のために、替地として与えられた現在の場所へと遷座(せんざ=移転)したのが神社の始まりとされています。
さらに、寛永14年(1637年)には、日本橋大伝馬町の守護神として神田明神の摂社で祀(まつ)られていた牛頭天王(すさのおのみことの別名)を合祀(ごうし)。
これにより、「稲荷天王合社」や「四谷天王社」と称され、厄除けの神様として江戸の庶民から絶大な人気を博しました。明治元年(1868年)の神仏分離令を経て、須佐之男命が詠んだ和歌に由来する「須賀神社」と改称し、今日に至ります。
境内には新宿区の指定有形文化財である「三十六歌仙絵」が奉納されています。これは天保7年(1836年)に奉納されたもので、平安時代の優れた歌人三十六人の肖像画が描かれており、神社の文化的な深さを示しています。
このように、須賀神社は映画の聖地という側面だけでなく、江戸時代から続く信仰と文化の中心地でもあるのです。
「君の名は」とは

「君の名は」は、2016年8月に公開された新海誠監督による長編アニメーション映画。東京に暮らす男子高校生の立花瀧と、岐阜県の山深い田舎町に住む女子高生の宮水三葉。二人の身に起きた、心と体が入れ替わる不思議な現象を軸に物語は展開します。
やがて二人は、ただの入れ替わり現象ではない、もっと大きな運命の中にいることに気づきます。それは、千年に一度地球に接近するティアマト彗星の存在。
彗星がもたらす厄災と、時空を超えて惹かれ合う二人の「結び」つきが、壮大かつ感動的なストーリーを織りなします。
緻密で息をのむほど美しい映像表現、物語と一体となったRADWIMPSの音楽、そして切なくも希望に満ちた物語は、世代を問わず多くの人々の心を捉え、社会現象ともいえる記録的な大ヒットとなりました。
国内だけでなく、海外でも数々の映画賞を受賞し、日本のアニメーションの質の高さを世界に改めて示しました。物語の重要なテーマである「ムスビ(結び)」は、人と人との繋がりや時間の流れを象徴しており、この映画の深い余韻の源泉。
そして、物語のリアリティを高める実在の風景が数多く描かれたことで、ファンによる「聖地巡礼」という文化を一層根付かせるきっかけとなった作品でもあります。
人気の理由

須賀神社がこれほどまでに国内外から多くの人々を惹きつけている最大の理由は、やはり映画「君の名は」のラストシーンの舞台となった、あの赤い手すりが印象的な階段(男坂)の存在にあります。
物語の最後に、記憶を失くした主人公の瀧と三葉が運命的に再会を果たすこの場所は、映画のキービジュアルとしても使用され、ファンにとっては感動が蘇る特別な「聖地」となっています。
映画公開から数年経った今でも、この階段で映画のワンシーンを真似て写真を撮る人々の姿は絶えません。日本人だけでなく、海外から訪れる観光客も多く、言葉の壁を越えて作品の感動を共有する場となっています。
この「聖地巡礼」という現象は、単なる観光に留まらず、物語の世界を追体験するという新しい旅の形を提示しました。
しかし、その人気ゆえに注意すべき点もあります。須賀神社および周辺の階段は、閑静な住宅街の中にあります。巡礼に訪れる際は、くれぐれも地域住民の方々の生活への配慮を忘れないでください。
特に、早朝や夜間の訪問、大声での会話、長時間の滞在による道の占拠、そして個人の住宅にカメラを向ける行為は厳に慎むべき。
あくまでここは人々の暮らしの場であり、神様が鎮まる信仰の場です。訪れる者として、感謝と敬意の念を持ち、静かにマナーを守って散策することが、聖地を未来に残していくためにも不可欠です。
映画に採用された理由
なぜ、数ある東京の風景の中から須賀神社の階段が、物語を締めくくる最も重要なシーンの舞台として選ばれたのでしょうか。新海誠監督から明確な理由は語られていませんが、いくつかの説がファンの間で考察されています。
最も有力な説は、やはりその場所が持つ「視覚的な魅力とドラマ性」。坂の上と下から互いの姿を認め、息を切らしながら駆け寄るという構図は、二人の再会をこれ以上なく感動的に演出します。
都心のビル群を背景にしながらも、どこか懐かしく、時間が止まったかのような雰囲気を持つこの階段は、まさに運命の場所としてふさわしいと言えるでしょう。
次に、「物語のテーマとの親和性」も考えられます。須賀神社の御祭神である須佐之男命は、水を司る神とも解釈される八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したとされています。
映画ではヒロインが「宮水」三葉、主人公が「瀧」と、名前に「水」を含むキャラクターが登場します。
これは、宮水神社に代々伝わる使命と、彗星という水の災害(ティアマト彗星の核は氷でできているとされる)を、須佐之男命の神話に重ね合わせているのではないか、という深い考察です。
また、より現実的な理由として、「制作者の土地勘」も挙げられます。新海誠監督の過去の作品、「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」などでも、新宿御苑をはじめとする新宿区周辺の風景が印象的に描かれています。
監督自身がこのエリアに馴染み深く、その魅力的なロケーションを知り尽くしていたからこそ、物語のクライマックスに最もふさわしい場所として、この須賀神社の階段を選んだのかもしれません。
これらの理由はどれも推測ですが、作品に込められた意図を想像しながら現地を訪れることは、聖地巡礼の大きな楽しみの一つです。
その他映画の舞台となった神社

「君の名は」をきっかけに、アニメや漫画の舞台となった場所を訪れる「聖地巡礼」は、旅の目的として広く認知されるようになりました。
特に、神聖で美しい雰囲気を持つ神社は、物語の重要なシーンで描かれることが少なくありません。ここでは、東京近郊で訪れることができる、他の有名なアニメの聖地となった神社をいくつかご紹介します。
神社名 | 登場作品 | 所在地 | 特徴 |
麻布氷川神社 | 美少女戦士セーラームーン | 東京都港区 | 作中に登場する巫女・火野レイ(セーラーマーズ)が暮らす「火川神社」のモデルとされ、アニメ聖地巡礼の草分け的な存在です。 |
神田明神 | ラブライブ! | 東京都千代田区 | スクールアイドルμ’sのメンバーである東條希がアルバイトをしており、グループの練習場所としても描かれた急な石段「男坂」が有名です。 |
中野沼袋氷川神社 | 東京リベンジャーズ | 東京都中野区 | 物語の鍵を握るチーム「東京卍會」が、まさにこの神社の境内をモデルとした場所で結成されました。ファンにとって非常に重要なスポットです。 |
柳森神社 | STEINS;GATE | 東京都千代田区 | 秋葉原にほど近く、メインキャラクターの漆原るかが実家の巫女として仕えている神社のモデル。物語序盤の重要な舞台です。 |
立川諏訪神社 | 聖☆おにいさん | 東京都立川市 | 下界でバカンスを過ごすブッダとイエスが、地元の祭りに参加し神輿を担ぐシーンで登場。二人が暮らすアパートの近所という設定です。 |
これらの神社も、それぞれの物語の世界観を現実の風景の中に感じられる貴重な場所。もし、あなたの好きな作品の聖地があれば、物語の登場人物たちの気持ちに思いを馳せながら参拝してみるのも、新しい作品の楽しみ方かもしれません。
もちろん、どの神社を訪れる際も、そこが地域の人々にとって大切な信仰の場であることを忘れず、敬意と感謝の気持ちを持って行動することが何よりも大切です。
須賀神社:君の名は聖地へのアクセスガイド

御祭神とご利益

須賀神社には、私たちの生活に力強いご加護と豊かな恵みをもたらしてくださる二柱の神様を主祭神としてお祀りしています。
須佐之男命(すさのおのみこと)
須賀大神とも称される須佐之男命は、日本神話において最も有名な神様の一柱。高天原(たかまがはら)を追放された後、出雲の国で人々を苦しめていた八つの頭を持つ大蛇「八岐大蛇(やまたのおろち)」を、知恵と勇気をもって見事に退治しました。
この神話から、あらゆる災厄を打ち払う「悪霊退散」「厄除け」「疫病除け」の神様として、古くから深く信仰されています。また、八岐大蛇の生贄(いけにえ)にされそうになっていた櫛稲田姫(くしいなだひめ)を救い、結婚したことから縁結びのご利益もあるとされます。
さらに、日本で最初の和歌「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」を詠んだことから、「和歌の神様」、ひいては「学業成就」の神様としても崇められています。
宇迦能御魂神(うかのみたまのみこと)
稲荷大神(いなりおおかみ)というお名前で広く親しまれている神様。お米をはじめとする穀物を司る神様であり、私たちの命の源である「食」を守ってくれるとされます。
そこから、農業の守護神である「五穀豊穣」はもちろんのこと、生活の豊かさ全般に繋がる「商売繁盛」「開運招福」のご利益があるとされ、全国の稲荷神社で祀られています。
この二柱の主祭神に加え、その御子神である八柱の神々も祀られており、須賀神社は多くの神様のご神徳をいただける、非常にありがたい場所なのです。
参拝の方法

神社は神聖な場所。訪れる際には、神様への敬意を込めた作法に則って参拝することで、より清々しい気持ちでお参りできます。ここでは、基本的な参拝の流れを詳しく解説します。
1. 鳥居をくぐる ― 結界への入り口
鳥居は、神様がお鎮まりになる神域と、私たちの住む俗世を分ける結界。くぐる前に立ち止まり、軽く一礼してから境内へ足を踏み入れましょう。
参道の中央は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道とされています。私たちは敬意を払い、少し端を歩くのが丁寧な作法とされています。
2. 手水舎で心身を清める ― 禊の儀式
参道の脇に設けられた手水舎(てみずしゃ)で、参拝の前に心身の穢(けが)れを祓い清めます。これは「禊(みそぎ)」を簡略化した大切な儀式です。
- まず、右手で柄杓(ひしゃく)を取り、たっぷりと水を汲み、その水で左手を洗い清めます。
- 次に、柄杓を左手に持ち替え、右手を洗い清めます。
- 再び右手に柄杓を持ち替え、左の手のひらに水を受け、その水で口をすすぎます。柄杓に直接口をつけるのは作法に反しますのでご注意ください。静かにすすぎ、そっと吐き出します。
- 口をすすいだ左手を、もう一度水で洗い流します。
- 最後に、柄杓を立てるように持ち、柄の部分に残った水が流れるようにして清め、元の場所へ伏せて戻します。
3. ご神前での拝礼 ― 神様へのご挨拶
いよいよご神前での拝礼です。賽銭箱の前に進んだら、まず軽く一礼を。お賽銭は、日頃の感謝の気持ちを表すもの。静かに投げ入れるのではなく、そっと滑らせるように入れるのが美しい所作です。
そして、「二拝二拍手一拝」という作法で拝礼します。
- 二拝:腰を90度に折り、深いお辞儀を二回繰り返します。
- 二拍手:胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらします。これは、神様と一体になることを願う意味があるとも言われます。そして、肩幅ほどに両手を開き、二回拍手を打ちます。この音で神様をお呼びし、邪気を祓います。
- 祈念:ずらした右手を元に戻し、両手をぴったりと合わせたまま、日頃の感謝を伝え、心静かに願い事を祈ります。
- 一拝:最後に、もう一度深いお辞儀をします。
一連の作法は、神様への敬意を表すための形ですが、最も大切なのは心を込めてお参りする気持ちそのものです。
おすすめの授与品
参拝を終えたら、社務所に立ち寄り、神様とのご縁の証である授与品をいただくのも良いでしょう。須賀神社には、日々の生活を見守ってくれるお守りや、参拝の記念となる品々が揃っています。
御朱印

御朱印は、単なるスタンプではなく、神社の神職の方や職員の方が、参拝者のために一体一体心を込めて押印・墨書きしてくださる「参拝の証」。
力強い筆で書かれた「須賀神社」の文字と、神紋の朱印が押された御朱印は、旅の美しい思い出となります。御朱印帳を持参するのを忘れないようにしましょう。
絵馬

願い事を板に書いて奉納する絵馬。須賀神社の絵馬には、やはり「君の名は」の舞台となったあの男坂が色鮮やかに描かれています。
映画のイラストや好きなセリフを添えて奉納するファンの姿も見られ、境内でもひときわ目を引きます。聖地巡礼の記念に、自身の願いを託してみてはいかがでしょうか。
多彩なお守り(御守)
お守りは、神様のご分霊を宿したもので、私たちを様々な災いから守り、願いを叶える手助けをしてくれるとされています。須賀神社には、多種多様なお守りがあります。
授与品名 | 特徴・ご利益 | 初穂料(目安) |
茅の輪守(ちのわまもり) | 御祭神・須佐之男命の故事に由来する、災厄除けのありがたいお守り。玄関に祀ります。 | 1,000円 |
一陽来福守(いちようらいふくまもり) | 冬至から節分までの期間限定で授与される金運融通のお守り。恵方に向けて高い場所に祀ります。 | 1,000円 |
開運熊手守(かいうんくまでまもり) | 毎年11月の酉の市で授与。「福をかき集める」とされる縁起物で、商売繁盛を願います。 | 800円~ |
幸縁守(こうえんまもり) | 人との良いご縁、仕事での良いご縁など、様々な良縁を結んでくれるお守りです。 | 1,000円 |
扇子おみくじ | 扇子の形をしたユニークなおみくじ。運勢を占った後は、キーホルダーとして持ち帰れます。 | ― |
この他にも、健康長寿、学業成就、安産、交通安全など、日々の暮らしに寄り添う様々なお守りが用意されています。初穂料は変更されることがありますので、現地でご確認ください。
自分自身のため、または大切な人のために、願いを込めて選ぶ時間は、参拝の思い出をより深いものにしてくれるでしょう。
須賀神社への行きかた

須賀神社は、複数の駅から徒歩でアクセス可能で、都心にありながらも静かな環境にあります。公共交通機関の利用が最も便利です。ご自身の行程に合わせ、最適なルートをお選びください。
最寄り駅 | 路線 | 出口 | 徒歩時間(目安) | 特徴・アドバイス |
四谷三丁目駅 | 東京メトロ丸ノ内線 | 3番出口 | 約7分 | 最も距離が近く、初めての方にも分かりやすいルートです。新宿通りを四ツ谷駅方面へ少し進み、左手の脇道へ入ります。 |
四ツ谷駅 | JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線・南北線 | 赤坂口 | 約12分 | 映画で瀧と奥寺先輩の待ち合わせ場所。駅周辺には他の聖地も点在しており、散策の起点として最適です。 |
信濃町駅 | JR中央・総武線 | 改札を出て左 | 約10分 | 劇中で三葉が瀧に電話をかけようとした歩道橋が駅のすぐ近くにあります。ここを経由して須賀神社へ向かうのもおすすめです。 |
周辺の聖地と散策
須賀神社周辺には、他にも映画に登場した坂道が点在しています。
- 東福院坂:ラストシーンで三葉が駆け上がっていた坂。
- 円通寺坂:同じくラストシーンで、瀧が駆け下りていた坂。
これらの坂は互いに近い場所にありますので、須賀神社への行き帰りに立ち寄ることで、より深く映画の世界に浸ることができます。
ただし、周辺は坂が多く、道も狭い住宅街ですので、歩きやすい靴を用意し、地図アプリなどを活用しながら、時間に余裕を持って散策を楽しんでください。
駐車場は参拝者用のものが数台分ありますが、非常に限られているため、公共交通機関の利用を強くおすすめします。
まとめ:「君の名は」の舞台、須賀神社訪問のすすめ
この記事では、須賀神社と映画「君の名は」の関わりから、神社の歴史、参拝方法、周辺の聖地情報までを解説しました。最後に、聖地訪問をより楽しむためのポイントをまとめます。
- 須賀神社は映画「君の名は」の感動的なラストシーンの舞台となった
- 赤い手すりの男坂は国内外のファンが訪れる象徴的な場所である
- 聖地巡礼の際は住宅街のため静かにマナーを守ることが不可欠
- 須賀神社は江戸時代から続く四谷の総鎮守という由緒ある神社である
- 主祭神は須佐之男命と宇迦能御魂神である
- ご利益は悪霊退散、厄除け、商売繁盛、五穀豊穣など多岐にわたる
- 映画採用の理由は階段のドラマチックな構図や物語との関連性が考えられる
- アクセスは四谷三丁目駅、四ツ谷駅、信濃町駅から徒歩圏内
- 参拝の際は鳥居での一礼、手水舎での清め、二拝二拍手一拝が基本作法
- 作法よりも心を込めてお参りする気持ちが最も大切だ
- 授与品では男坂が描かれた絵馬が特に人気である
- 茅の輪守や期間限定の一陽来福守などもおすすめ
- 周辺には信濃町駅前の歩道橋や国立新美術館など他の聖地も点在する
- 聖地を巡ることで映画の世界観をより深く体感できる
- 須賀神社は映画ファンだけでなく歴史や文化に触れたい人にも訪れる価値のある場所である






