【貴船神社には行かない方がいい?】怖い噂の真相と参拝の際の注意点とは

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貴船神社に行かない方がいいという噂を耳にして、本当に訪れても大丈夫なのか、不安に感じていませんか?

丑の刻参り発祥の地という少し怖い話や、呪いの絵馬があるという噂、さらにはカップルで行くと別れるというジンクスなど、気になる話は少なくありません。

また、霊感が強い人はどうするべきか、神聖な龍穴の存在とタブーについても知っておきたいところ。しかし、貴船神社には運気向上や縁結びといった様々なご利益があり、ご利益を高める参拝の順序を守ることで、その恩恵をしっかりと受け取ることが可能です。

この記事では、そうした噂の真相から正しい参拝方法、さらには失敗や後悔をしないためのアクセスと駐車場情報まで、あなたの疑問を一つひとつ丁寧に解消していきます。

本記事の内容

  • 「行かない方がいい」と言われる様々な噂の真偽
  • 霊感が強い人などが参拝する際に注意すべきポイント
  • 貴船神社が持つ本来の素晴らしいご利益と魅力
  • ご利益を最大限に授かるための正しい参拝方法と順序
目次

貴船神社には行かない方がいいと言う噂の真相

貴船神社 行かない方がいい

丑の刻参り発祥の地

貴船神社 行かない方がいい

貴船神社にまつわる怖い話として、最も有名なのが「丑の刻(うしのこく)参り」でしょう。

結論から言うと、貴船神社が丑の刻参りの発祥の地とされているのは事実ですが、これはあくまで歴史的な背景であり、現在の神社が持つ神聖さとは切り離して考える必要があります。

丑の刻参りとは、古くから伝わる呪術的な儀式の一つ。一般的には、恨みを持つ相手に見立てた藁(わら)人形を、深夜(丑の刻、午前1時から3時頃)に神社の御神木に五寸釘で打ち付けるという行為を指します。

この儀式の伝説として有名なのが「宇治の橋姫」の物語です。自分を裏切った夫への嫉妬と恨みから、橋姫は貴船大明神に「私を鬼神に変えてください」と祈願しました。

すると貴船の神様は、その強い思いに応え「姿を変えて宇治川に21日間浸かれ」という神託を下したとされます。

橋姫はそのお告げに従って儀式を行い、生きながらにして鬼になったと伝えられており、この伝説が貴船神社と丑の刻参りのイメージを強く結びつけているのです。

しかし、これはあくまで古来の風習や伝説に過ぎません。現代において、このような行為は神社の神聖な境内を汚すだけでなく、樹木を傷つける「器物損壊」という犯罪行為にあたります。

もちろん、神社側もこのような行為を固く禁じています。したがって、現在の貴船神社で丑の刻参りが行われていると考えるのは現実的ではありません。

むしろ、そのような人々の強い念をも受け止めてきた場所であると捉え、神社の本来の姿である清らかで神聖な場所に敬意を払うことが大切です。

呪いの絵馬

貴船神社 行かない方がいい

貴船神社には「呪いの絵馬」がある、という噂も耳にすることがあります。この噂の真相は、貴船神社が持つご利益の側面に深く関係しています。

貴船神社は、実は絵馬発祥の地としても知られていますが、良縁を結ぶ「縁結び」だけでなく、悪縁を断ち切る「縁切り」にも強いご利益があるとされているのです。

そのため、参拝者の中には、特定の人物との悪縁だけでなく、自身の病気や悪い習慣、不運な状況といった、あらゆるネガティブな繋がりを断ち切りたいという強い願いを込めて絵馬を奉納する人もいます。

これらの絵馬には、人間関係の悩みや断ち切りたい縁に関する切実な内容が書かれていることがあり、これらを一部の人々が「呪いの絵馬」と呼んでいるのが実情。

絵馬は本来、神様に馬を奉納する代わりに始まった神聖な祈りの形。その内容は、ポジティブな願いから切実な苦しみまで、多岐にわたります。

これらの絵馬を見たからといって、何か不吉なことが起こるという科学的な根拠はありません。ただ、他人の強い負の感情に触れることで、気分が沈んでしまう可能性は考えられます。

神聖な場所での心の平穏を保つためにも、絵馬をじっくりと眺めたり、興味本位で内容を探ったりする行為は控えるのが賢明。

貴船神社は、人々のポジティブな願いもネガティブな苦しみも、両方を受け止めてきた懐の深い場所であることを理解し、他者の祈りに敬意を払う心構えで参拝しましょう。

カップルで行くと別れる?

貴船神社 行かない方がいい

貴船神社を訪れるカップルの間でささやかれているのが、「一緒に行くと別れる」というジンクス。しかし、これもまた科学的根拠のない単なる都市伝説に過ぎず、神社の公式サイトなどでもそのような記述は一切見当たりません。

なぜこのようなジンクスが生まれたのでしょうか。理由の一つとして、結社(ゆいのやしろ)の御祭神である磐長姫命(いわながひめのみこと)にまつわる神話が関係していると考えられます。

神話では、瓊々杵命(ににぎのみこと)が美しい妹の木花開耶姫(このはなさくやひめ)だけを娶り、姉の磐長姫命は選ばれなかったとされています。

この悲しい逸話から、「磐長姫命がカップルに嫉妬する」というイメージが生まれ、ジンクスに繋がったのかもしれません。一方で、磐長姫命は「岩」のように永く変わらないものの象徴でもあります。

そのため、このジンクスは「うわべだけの移ろいやすい関係は試練を与えられ、本当に強く永い絆で結ばれたカップルはより一層仲が深まる」という、関係性を試す場所としての意味合いで語られることもあります。

前述の通り、貴船神社は和泉式部が夫との復縁を願って参拝し、その願いが叶った「恋の宮」でもあります。神様の力は一面的ではなく、真摯な祈りには応えてくださる場所なのです。

噂に惑わされず、お互いを信じる気持ちと感謝を持って参拝すれば、むしろ二人の絆を確かめ、深める良い機会になるでしょう。

霊感が強い人

貴船神社 行かない方がいい

貴船神社は日本でも有数の強力なパワースポットとして知られています。そのため、霊的なエネルギーに敏感な方や霊感が強い方は、その強い気に影響を受けて体調に変化を感じることがあるため、注意が必要です。

貴船神社は、万物の生命の源である水を司る神様を祀る「水神の総本宮」。その名は古く「氣生根」とも記されたように、生命のエネルギーである「気」が生じる根源の地とされてきました。

境内は清らかで神聖な気に満ちており、特に奥宮の本殿下にある「龍穴」は、大地のエネルギーが噴出する場所とされ、非常に強いパワーを持つと言われています。

この強力な自然エネルギーが良い影響をもたらす一方で、感受性の高い人にとっては刺激が強すぎることがあるのです。実際に参拝者の中には、頭痛やめまい、吐き気、あるいは急な疲労感などを感じたという声も聞かれます。

これは、必ずしも悪い霊的な影響というわけではなく、強力なエネルギーに心身が順応しようとする過程で起こる「気あたり」のような現象と考えられます。もしご自身の体質に不安がある場合は、以下の点を心がけると良いでしょう。

  • 心身ともに体調が万全な日に訪れる。
  • 参拝中に少しでも違和感や不調を感じたら無理をせず、境内から離れて休憩する。
  • 午前中のような、清々しい気が満ちている時間帯に参拝する。
  • 訪れる目的を明確にし、感謝の気持ちを持って心穏やかに過ごす。
  • 参拝後は無理なスケジュールを立てず、ゆっくりと心身を休ませる時間を作る。

自分の感覚を大切にし、決して無理をしないことが、心地よい参拝に繋がります。

龍穴の存在とタブー

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貴船神社の強力なパワースポットたる所以の一つに、奥宮に存在する「龍穴(りゅうけつ)」が挙げられます。

これは、大地のエネルギーが龍のように噴き出すと信じられている神聖な場所ですが、その存在には知っておくべき重要なタブーがあります。

風水などでは、龍穴は特に気が集中する場所とされ、その上に建物を建てると繁栄すると言われています。貴船神社の龍穴は、奈良の室生龍穴神社、岡山の備前龍穴とともに日本三大龍穴の一つに数えられるほど、特に強力なものとされています。

この龍穴があるからこそ、この地は生命の気が生まれる根源「氣生根(きふね)」として、古くから信仰を集めてきました。

また、奥宮には初代神武天皇の母である玉依姫命が乗ってきた「黄船」が、人目に触れぬよう石で覆われ祀られているという伝説も残っており、この地がいかに神聖視されてきたかがうかがえます。

しかし、この龍穴は人目に触れることを固く禁じられた、極めて神聖な場所。古来より「人目を忌むべき神聖なもの」とされ、神職の方でさえも見ることは許されていません。

江戸時代に本殿の修理を行った際、大工が誤って龍穴を覗いてしまい、目が見えなくなる寸前まで苦しんだという逸話も残っています。そのため、参拝者が興味本位で本殿の下を覗き込んだり、場所を探したりする行為は絶対にしてはならないタブー。

龍穴の存在を知識として知り、その神聖さに心の中で敬意を払うに留め、静かに奥宮の厳かな空気を感じることが正しい作法と言えます。

貴船神社には行かない方がいいは誤解?正しい知識

貴船神社 行かない方がいい

様々なご利益

貴船神社 行かない方がいい

これまで紹介したような怖い噂や注意点がある一方で、貴船神社はそれを遥かに上回る素晴らしいご利益を授かることができる場所です。その中心となるのが、御祭神である高龗神(たかおかみのかみ)の御神徳。

高龗神は、万物の生命の源である「水」の供給を司る神様。そのため、貴船神社は全国に約二千社ある水神社の総本宮とされています。古くは「氣生根」とも記され、すべての運気の源である「気」が生じる場所と信じられてきました。

この神聖な気に触れることで、参拝者は心身ともに活力を得て、運気が上昇すると言われています。

歴代の朝廷も篤く信仰し、日照りが続けば雨を乞うために黒馬を、長雨が続けば晴れを乞うために白馬を奉納したという記録が残っているほど、その力は古くから信じられてきました。

具体的なご利益としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 運気隆昌(うんきりゅうしょう):全体の運気を上昇させ、物事が良い方向へ進むよう導きます。
  • 諸願成就(しょがんじょうじゅ):心に抱く様々な願い事が叶うとされています。商売繁盛、家内安全、学業成就など、あらゆる願い事にご利益があります。
  • 浄化:水の神様であることから、心身の穢れを洗い流し、新たなスタートを切るための浄化の力も授かるとされています。

これらのご利益は、特定の悩みだけでなく、人生全般を豊かにしてくれるもの。「行かない方がいい」という噂は、神社の持つ強力なエネルギーの一面に過ぎません。

本来は、私たちの生活に不可欠な水の恵みと、生命力あふれる気を与えてくださる、非常にありがたい神様が祀られているのです。

縁結びの神様

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貴船神社が持つ数々のご利益の中でも、特に広く知られているのが「縁結び」。本宮から少し上流にある結社(ゆいのやしろ)は、古くから「恋の宮」と称され、恋愛成就を願う多くの人々が訪れます。

この縁結びのご利益を象徴するのが、平安時代の女流歌人・和泉式部の逸話。彼女は、心変わりしてしまった夫との関係に悩み、貴船神社に参拝しました。

その際、目の前を飛ぶ蛍を見て「ものおもへば 沢の蛍も わが身より あくがれいづる 魂かとぞみる(物思いに沈んでいると、沢を飛ぶ蛍も私の体から抜け出した魂ではないかと思うほどだ)」と切ない歌を詠みました。

すると貴船の神様から返歌があり、見事に願いが叶って夫との仲が元に戻ったと伝えられています。この物語により、貴船神社は復縁や恋愛成就にご利益があるとして、その名が広く知れ渡ることになりました。

結社の御祭神は、磐長姫命(いわながひめのみこと)。神話では妹姫と比べられ悲しい思いをしたとされますが、そのことから「我はここに留まりて人々の良縁を授けよう」と誓われたと伝えられています。

磐長姫は岩のように永く変わらないものの象徴であり、そのご利益は一時的な恋愛だけでなく、結婚や友人、仕事など、人生における永続的で固い絆を結んでくださるとされています。

結社では、緑色の細長い紙「結び文」に願い事を書き、結び処に結びつけることで、より強く祈願することができます。

三社詣の参拝順序

貴船神社 行かない方がいい

貴船神社のご利益を余すところなく授かるためには、「三社詣(さんしゃもうで)」と呼ばれる参拝方法が推奨されています。これは、境内にある「本宮」「奥宮」「結社」の三つのお社を全て巡ることで、より深いご利益をいただけるとされる作法。

この三社詣には、ご利益を深めるための理想的な参拝順序があるとされています。それは以下の順番です。

  1. 本宮(ほんぐう):まずは現在の中心である本宮で、水の神様である高龗神にご挨拶をします。ここでまず、日々の感謝を伝え、参拝に来たことを報告しましょう。本宮は貴船川の流れに沿って建てられており、清らかな水のエネルギーを感じることができます。

  2. 奥宮(おくみや):次に、貴船神社創建の地である奥宮へ向かいます。本宮から貴船川に沿って約700m上流にあり、より静かで神秘的な空気が漂っています。

    本殿下には龍穴があり、最も強いパワーを持つ場所とされるここで、心からの深い願い事を祈願します。創建の地で祈ることで、願いが根源的な力に届くと考えられています。

  3. 結社(ゆいのやしろ):最後に、縁結びの神様・磐長姫命が祀られている結社を参拝します。本宮と奥宮の間に位置するこの場所で、良縁や人間関係の調和を祈願することで、奥宮で願ったことを成就させるための「ご縁」を結びつけていただくのです。

この「本宮→奥宮→結社」という流れは、神様への挨拶から始まり、根源的な場所で願いを伝え、最後にご縁を結んでいただくという、理にかなった順序です。

この順番で巡ることで、願い事がより体系的に神様に伝わり、成就しやすくなると言われています。もちろん、この順番が絶対というわけではありませんが、より丁寧に参拝したい方は、ぜひこの三社詣を実践してみてください。

水占みくじで運勢を占う

貴船神社 行かない方がいい

貴船神社を訪れた際に、ぜひ体験していただきたいのが名物の「水占みくじ」。これは、水の神様を祀る貴船神社ならではのユニークなおみくじで、参拝の思い出に残る特別な体験となるでしょう。

水占みくじは、授与所で受け取った時点では何も書かれていない真っ白な紙です。このおみくじを、本宮の社殿前にある石垣から湧き出る御神水(ごしんすい)にそっと浮かべます。

この御神水は貴船山から絶えず湧き出る霊泉であり、神様の力が宿るとされる非常に清らかな水。その水に触れることで、おみくじの紙に神様からのメッセージがゆっくりと浮かび上がってきます。

水に濡れた部分から文字が浮かび上がるのを待つ時間は、神秘的で少しドキドキする瞬間。浮かび上がる言葉は、吉凶だけでなく、恋愛、学問、商売など、具体的な事柄に対する神様からのアドバイスです。

水の流れのように、自然体でいることの大切さを説くような、詩的な言葉が記されていることもあります。最近では、おみくじに印刷されたQRコードを読み取ることで、多言語での解説を見ることも可能に。

結果が出た後のおみくじは、境内の結び所に結んで神様とのご縁を結んでも良いですし、書かれた言葉を戒めとして持ち帰ってお守りにしても構いません。初穂料は200円で気軽に体験できるのも魅力です。

アクセスと駐車場情報

貴船神社 行かない方がいい

貴船神社は京都市内の北部に位置し、山間にあるため、アクセス方法を事前に確認しておくことが大切です。特に観光シーズンは道が混雑しやすいため、公共交通機関の利用が最も推奨されます。

公共交通機関でのアクセス

最も一般的なのは、叡山電車を利用する方法。

  1. 叡山電車・鞍馬線に乗車し、「貴船口駅」で下車します。出町柳駅から貴船口駅までは約30分。
  2. 貴船口駅前から、京都バス33系統「貴船行き」に乗車し、終点の「貴船」バス停で下車します。

    バスの乗車時間は約5分です。バスは電車の到着時刻に合わせて運行されていることが多いですが、本数が少ない時間帯もあるため、事前に時刻表を確認しておくと安心。
  3. バス停から本宮までは、徒歩約5分です。

貴船口駅から貴船神社までは約2kmの道のりで、徒歩だと30分ほどかかります。貴船川のせせらぎを聞きながら、四季折々の自然を楽しむことができる気持ちの良い散策路ですが、緩やかな上り坂が続くため、歩きやすい靴が必須。

車でのアクセスと駐車場

車で訪れることも可能ですが、駐車場は台数が非常に限られているため注意が必要です。

スクロールできます
駐車場場所台数料金
本宮駐車場本宮の近く8台800円 / 2時間
奥宮駐車場奥宮の近く10台800円 / 2時間

このように、合計しても20台弱しか駐車スペースがありません。特に土日祝日や紅葉シーズン、夏の川床の時期などは、早い時間に満車になることがほとんどです。

また、貴船口駅から神社までの道は非常に道幅が狭い区間があり、対向車とのすれ違いが困難な場所もあります。

運転に自信のない方は、無理せず公共交通機関を利用するか、叡山電鉄出町柳駅や地下鉄国際会館駅周辺のコインパーキングに車を停め、電車やバスに乗り換える「パーク&ライド」が賢明な選択肢。

渋滞や駐車場探しのストレスなく、快適に参拝できます。

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