こんにちは。神社行くんじゃ、運営者の「LUCK」です。
熊本を代表するパワースポット、阿蘇神社。その荘厳な雰囲気はすごいものがあります。でも、「阿蘇神社って、何の神様が祀(まつ)られているの?」と聞かれると、スッと答えられない人は多いかもしれません。
阿蘇神社に祀られているのは、実は一柱だけではありません。この記事では、阿蘇神社の主祭神や、その神話「蹴破り(けやぶり)伝説」について解説します。
さらに、阿蘇神社のご利益、特に縁結びで知られる理由や、「高砂の松」などの見どころ、熊本地震からの復旧状況、そして御朱印や駐車場、アクセス情報まで、阿蘇神社の「何の神様?」という疑問がスッキリ解決するように、詳しくまとめてみました。
本記事の内容
- 阿蘇神社に祀られる神様の詳細
- 主祭神・健磐龍命の「蹴破り伝説」
- 縁結びや生活守護などのご利益
- 御朱印や駐車場などの参拝実用情報
阿蘇神社は何の神様|歴史と伝説

阿蘇神社の「神様」について、その核心に迫っていきます。、どんな神様なのか、その背景にある歴史もあわせて見ていきましょう。阿蘇神社の神様を知ることは、ご利益を深く理解するための第一歩ですね。
阿蘇十二神とは

阿蘇神社でお祀りされている神様について、結論から言うと「阿蘇十二神(あそじゅうにしん)」と呼ばれる12柱の神様たちです。
一般的な神社のように、天照大御神(あまてらすおおみかみ)や大国主命(おおくにぬしのみこと)といった有名な一柱の神様がドーンと祀られている、というわけではないんですね。本殿には12の神殿(宮)があり、それぞれに神様が祀られています。
阿蘇神社の最大の特徴は、この阿蘇十二神が「家族神」であること。
中心となる主祭神は、一宮にいらっしゃる健磐龍命(たけいわたつのみこと)。彼は日本の初代天皇とされる神武天皇の孫にあたる(神武天皇の御子・神八井耳命(かむやいみみのみこと)の子とされる)、非常に高貴な出自の神様。
そして二宮には、その妃(妻)である阿蘇都比咩命(あそつひめのみこと)が祀られています。彼女は國龍神(くにたつのかみ)の子とされています。
この夫婦神を中心に、その子供や孫、兄弟といった神々、合計12柱が祀られているんです。家族の神様を大切にしているからこそ、阿蘇神社は「縁結び」や「夫婦円満」のご利益が篤いと言われているんですね。
ちなみに、阿蘇神社は全国に約500社ある「阿蘇神社」の総本社(そうほんしゃ)でもあります。まさに阿蘇信仰のトップというわけです。
| 宮(神殿) | 御祭神名(ふりがな) | 健磐龍命との関係性 |
|---|---|---|
| 一宮 | 健磐龍命(たけいわたつのみこと) | 本人(主祭神) |
| 二宮 | 阿蘇都比咩命(あそつひめのみこと) | 妃(妻) |
| (北宮) | 速瓶玉命(はやみかたまのみこと) | 第一子(長男) |
| 五宮 | 彦御子神(ひこみこのかみ) | 孫 |
| 六宮 | 若比咩神(わかひめのかみ) | (不明) |
| 七宮 | 新彦神(にいひこのかみ) | 妃の兄弟 |
| 八宮 | 新比咩神(にいひめのかみ) | 妃の兄弟(七宮)の娘 |
| 九宮 | 若彦神(わかひこのかみ) | (不明) |
| 十宮 | 八比咩神(やひめのかみ) | (不明) |
補足:長男・速瓶玉命(はやみかたまのみこと)について
リストにある「北宮」の速瓶玉命は、健磐龍命と阿蘇都比咩命の間に生まれた第一子(長男)ですが、本殿の十二神には含まれていません。
父の阿蘇開拓の業を受け継ぎ、阿蘇神社の「北宮」と称される別宮・阿蘇國造神社(あそくにつこじんじゃ)の主祭神(一ノ宮)として祀られています。親神を本宮で、御子神を北宮で祀るという、広大な信仰圏が形成されているんです。
阿蘇神社の歴史と格式

阿蘇神社は、その歴史がとにかく古く、格式も非常に高い神社。
神社の記録(社記)によれば、創立はなんと孝霊天皇九年(紀元前282年)と伝えられています。これ、西暦に換算すると約2300年以上も前から続く、とんでもない歴史です…。
日本の国家が形作られるずっと前から、この地が聖地だったことがうかがえます。
さらに、平安時代になると、朝廷によって各地域で「最も尊い神社」を定める社格制度が確立されました。その中で、阿蘇神社は鎮座する地域(旧肥後国、現在の熊本県の大部分)において、最高の地位である「一之宮(いちのみや)」の称号を与えられました。
これは、阿蘇神社が地域で最も格式高い神社として、朝廷から公式に認められていたことを意味します。
阿蘇神社の「権威性」
- 歴史的権威:約2300年前(紀元前282年)創立と伝わる日本有数の古社。
- ネットワーク的権威:全国約500社の「阿蘇神社」の総本社。
- 地域的権威:旧肥後国における最高社格の「一之宮」。
この歴史的な権威と格式の高さが、阿蘇神社が日本有数の神社とされ、篤い信仰を集める理由なのです。
健磐龍命の「蹴破り伝説」

阿蘇神社の主祭神・健磐龍命(たけいわたつのみこと)を語る上で欠かせないのが、阿蘇の広大な地形そのものを作ったとされる、壮大なスケールの「蹴破り伝説(けやぶりでんせつ)」。
太古の昔、阿蘇のカルデラ盆地は、外輪山に囲まれた巨大な湖でした。この地に降り立った健磐龍命は、人々が住める豊かな土地や田畑を作るため、湖の水を外に流そうと考えます。
まずは、外輪山の一部を力強く蹴破ろうと試みますが、最初の試みは失敗…。この時、「また蹴り損ねた(益々蹴り損じた)」と言ったことから、その地は「益城(ましき)」と呼ばれるようになったとか。
気を取り直して別の場所(現在の立野付近)を思い切り蹴り上げると、今度は見事に山が崩れ、轟音とともに湖の水が流れ出しました。
水が激しく流れ出た滝(立野峡谷)は「すかり」と穴があいた、といった言葉から「数鹿流瀧(すがるがたき)」と呼ばれるようになったとされます。
水がすべて引いて広大な盆地が現れたことに安心した健磐龍命は、その場に「立てん!(=立てない)」と言いながら座り込んでしまいました。この故事から、その地は「立野(たての)」と呼ばれるようになったと伝えられています。
この阿蘇開拓の神話こそが、健磐龍命が「開拓の神様」と呼ばれる理由であり、後で詳しく触れる「五穀豊穣」や「水利灌漑」、「生活守護」といったご利益の直接的な根拠になっています。
楼門の現在

記憶にも新しい、平成28年(2016年)4月の熊本地震。阿蘇神社も甚大な被害を受け、特に国の重要文化財であった楼門(ろうもん)や拝殿が倒壊した映像は、日本中に衝撃を与えました。
私もニュースで見て、日本三大楼門の一つとも言われたあの立派な楼門が、無残にも崩れ落ちている姿に本当に胸を痛めた一人です。
しかし、「必ず元の姿に戻す」という強い意志のもと、全国からのたくさんの支援と寄付が集まり、復旧作業が着々と進められました。
そして、約7年半の長い歳月を経て、令和5年(2023年)12月、阿蘇神社の象徴である楼門は見事に復旧完了を果たしました!
神社全体の災害復旧事業も、令和7年(2025年)2月をもって終了。困難を乗り越えて、地震前よりもさらに荘厳な威容を取り戻した姿は、まさに阿蘇の神様の力の健在ぶりを示しているようで、本当に勇気づけられますね。(出典:阿蘇神社公式サイト)
阿蘇神社は何の神様|ご利益と参拝

阿蘇の神様が「家族神」であり「開拓神」であることが、私たちの参拝やご利益にどう繋がっているんでしょうか。縁結びから生活全般まで、具体的なご利益と、参拝に役立つ実用情報を見ていきましょう。
ご利益

阿蘇神社のご利益として、まず筆頭に挙げられるのは、やはり「縁結び」や「良縁成就」。
この最大の根拠は、先ほども触れたように、一宮の健磐龍命と二宮の阿蘇都比咩命が「夫婦神」として仲良く並んで祀られていること。さらに、その子供や孫たちという「家族神」を大切にしている点にあります。
この家族の温かさが、人と人とのご縁を結ぶ力になっているんですね。ただ、阿蘇神社のご利益はそれだけではありません。
もう一つの大きな柱が、「蹴破り伝説」に由来する「生活守護」のご利益。阿蘇の地を創造した神様ですから、私たちの生活基盤そのものを守ってくださるのです。
- 厄払い
- 家内安全
- 学業成就
- 商売繁盛
- 五穀豊穣
- 生活守護
- 水利灌漑
これらの多様なご利益は、神話と完全に結びついています。
神話とご利益のつながり
- (神話)健磐龍命が湖を蹴破り、治水した →(ご利益)「水利灌漑(かんがい)」
- (神話)健磐龍命が農地を創造した →(ご利益)「五穀豊穣」
- (神話)健磐龍命が人が住める土地を創造した →(ご利益)「生活守護」「家内安全」
- (神話)健磐龍命が産業の基盤を創造した →(ご利益)「商売繁盛」
このように、縁結びだけでなく、私たちの生活全般(農業、商業、家族)を守ってくれる、まさに「阿蘇の生活守護神」と言えますね。
高砂の松

境内で、特に縁結びのご利益を強く願いたい方におすすめなのが「高砂の松(たかさごのまつ)」。
この松、ただの松ではありません。その由来は約1000年前にさかのぼり、第26代宮司であった阿蘇友成が、縁結びで名高い兵庫県の「高砂の松」から実を持ち帰り、この地に植えたものだと伝えられている霊木なんです。
この松には、ちょっとユニークな参拝作法が伝わっています。
【高砂の松 参拝作法】 良縁を願う際、女性は松の周囲を「右回り」に2周、男性は「左回り」に2周すると、願いがかなうとされています。
阿蘇神社で良縁を祈願する際は、ぜひこの作法を試してみたいですよね。私も次に行くときは必ず回ろうと思います。
願かけ石の参拝方法

もう一つの有名なパワースポットが「願かけ石(ねがいかけいし)」。こちらは室町時代頃から信仰されてきたとされる古い神石で、願望成就のご利益があるとされています。
「高砂の松」が縁結びなら、こちらはあらゆる願い事を聞き届けてくれる、心強い存在。こちらにも独自の参拝作法があるので、ぜひ覚えておきましょう。
願かけ石の作法
- まず、心の中で自分の願い事を思う。
- 次に、この神石を3回撫でる。
- 最後に、心で思った願い事を口に出して唱える。
自分の願いを石に込めて、しっかり宣言する。神様に自分の決意を伝えるような、力強さがもらえそうですね。
神の泉

阿蘇神社には「不老長寿」のご利益があるとも言われています。その源泉となっているのが、境内にある「神の泉(かみのいずみ)」。
この泉は、阿蘇神社のすぐそば、門前町商店街の一角に湧き出ています。阿蘇の神々の力、そして阿蘇の清らかな水が合わさった御神水として、古くから大切にされてきました。
「飲むと不老長寿のご利益がある」と伝えられており、多くの参拝者がこのお水を求めて訪れるそうです。もちろん、無料で誰でも汲むことができます。(ただし、飲む際は自己責任でお願いします)
参拝の際には、ぜひこの「神の泉」にも立ち寄って、阿蘇の清らかなお水をいただいてみてはいかがでしょうか。
御朱印

参拝の証として人気の御朱印。阿蘇神社で御朱印をいただく際には、少し注意点があります。
阿蘇神社の御朱印は、原則として「貼付け用(お持ち帰り用)」、いわゆる「書き置き」でのお渡しとなっています。
これは「よくあるご質問」でも明記されている重要な情報です。
【御朱印の注意点】 持参した自分の御朱印帳への直接の記帳(直書き)は、基本的には行っていません。
【例外】 「新たに阿蘇神社の御朱印帳」を現地で購入した方に限り、その購入した御朱印帳の最初のページにだけ、「直書き」をしていただけるそうです。
直書きを希望される方は、阿蘇神社オリジナルの御朱印帳を現地で新たに受けることを検討してみてください。
(御札所対応時間:午前9時00分 ~ 午後5時00分)
駐車場とアクセス方法

阿蘇神社へのアクセス情報、特に車で行く場合の駐車場情報です。阿蘇は車でのアクセスが便利ですが、駐車場の場所は事前にチェックしておくとスムーズですね。
交通アクセス
- 公共交通機関:JR豊肥本線「宮地駅」から徒歩で約15分です。
- 自動車:九州自動車道「熊本インターチェンジ」から車で約1時間。阿蘇の景色を楽しみながらのドライブもおすすめです。
駐車場情報
阿蘇神社にはいくつかの駐車場があります。目的に合わせて使い分けるのが良さそうです。
- 神社公式駐車場(第1・第2など)
- 合計で約115台が駐車可能。
- 参拝者の利用は30分まで無料ですが、それ以降は有料となります。短時間でのお参りならこちらが便利です。
- 市営・観光駐車場
- 隣接して約70台の市営駐車場(有料)もあります。門前町商店街をゆっくり散策するなら、こちらの方が時間を気にせず停められるかもしれません。
- 隣接して約70台の市営駐車場(有料)もあります。門前町商店街をゆっくり散策するなら、こちらの方が時間を気にせず停められるかもしれません。
- 近隣の無料駐車場
- 国道57号線方面からアクセスする場所には、24時間利用可能な無料駐車場(約50台)もあるようです。少し歩くかもしれませんが、費用を抑えたい場合には良い選択肢かも。
駐車場の料金や利用ルール、無料駐車場の有無などは変更される可能性があります。特に観光シーズンは混雑が予想されます。
お出かけの際は、念のため最新の情報を阿蘇神社の公式サイトなどでご確認いただくことをおすすめします。
阿蘇神社は何の神様のまとめ
今回は、阿蘇神社に祀られている神様について、詳しく見てきました。
阿蘇神社の「何の神様?」という問いへの答えは、「健磐龍命を中心とする12柱の“家族神”」であり、同時に「阿蘇の地を開拓した“生活守護神”」である、というのが私のまとめ。
夫婦神と家族神が仲良く祀られているからこその「縁結び」のご利益。そして、蹴破り伝説という壮大な神話から来る「生活守護」や「五穀豊穣」のご利益。
熊本地震という大きな試練を乗り越え、見事な復興を遂げた楼門の姿も、阿蘇の神様の力強さを私たちに示してくれているようです。ぜひ、その深い歴史と神話に思いを馳せながら、阿蘇神社を参拝してみてくださいね。

