赤坂氷川神社は、東京都港区に鎮座する歴史ある神社であり、縁結びのパワースポットとして特に有名。しかし、一部で赤坂氷川神社は怖い、とされる情報が出回っているようです。
いったい怖いというのはどういうことなのでしょうか。何となく怖いというだけで、参拝にいくのがおっくうになるならもったいのない話。
本記事では、赤坂氷川神社の歴史や御祭神、そして「怖い」と言われる理由について詳しく解説します。参拝を検討している人に向けて、神社の魅力や注意点を紹介するので、ぜひ訪れる前の参考にしてほしいです。
本記事の内容
- 赤坂氷川神社が「怖い」と言われる理由
- 赤坂氷川神社の由来と御祭神
- 縁結びの効果
- ゆかりの人物
赤坂氷川神社が怖いと言われる理由

赤坂氷川神社とは

赤坂氷川神社は、東京都港区赤坂に鎮座する由緒ある神社。その歴史は951年(天暦5年)にまで遡り、江戸時代に八代将軍徳川吉宗によって現在の地に遷座されました。
江戸の庶民から武家に至るまで広く信仰され、現在も多くの参拝者が訪れる神社として知られています。
ここは、東京三大恋愛神社の一つに数えられ、特に「縁結び」のご利益が強いことで有名。古来より、恋愛成就や人間関係の改善を願う人々が足を運び、祈願を捧げてきました。
境内は都心にありながらも静寂に包まれ、訪れる人々に神聖な空気を感じさせる場所となっています。
赤坂氷川神社には「怖い」という噂があります。が、それは心霊的なものではなく、むしろ「怖いほど願いが叶う」「不思議な体験をする」といった神秘的な側面が強いことに起因しています。
実際に参拝した人の中には、願いがすぐに叶ったという声や、境内で不思議な感覚を味わったという体験談も多く寄せられています。
赤坂氷川神社は、単なる観光地ではなく、歴史と信仰が深く結びついた神聖な場所。訪れる際には、その背景を理解し、敬意を持って参拝すると、より大きなご利益を受けることができるでしょう。
御祭神

赤坂氷川神社には、3柱の神様が祀られています。それぞれの神様は異なるご利益を持ち、参拝者にさまざまな恩恵をもたらすとされています。
1. 素盞嗚尊(すさのおのみこと)
素盞嗚尊は、日本神話に登場する勇敢な神様であり、ヤマタノオロチを退治した伝説で有名。彼は荒ぶる神とされる一方で、災難を退ける力を持ち、厄除けや勝負運向上のご利益があるとされています。
赤坂氷川神社では、素盞嗚尊が縁結びの神としても信仰されており、夫婦円満や良縁を願う参拝者が多く訪れます。
2. 奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
奇稲田姫命は、素盞嗚尊の妻神であり、農耕や豊穣の神様として信仰されています。ヤマタノオロチから救われた後、素盞嗚尊と結ばれ、仲睦まじく過ごしたことから、縁結びの神様としても広く信仰されています。
特に女性の守護神としての側面が強く、恋愛成就や家庭円満を願う人々にとって重要な神様です。
3. 大己貴命(おおなむぢのみこと)
大己貴命は、大国主命(おおくにぬしのみこと)とも呼ばれ、出雲大社の主祭神としても知られる神様。縁結びの神として名高く、あらゆる「むすび」の力を持つとされています。
恋愛だけでなく、仕事や人間関係の縁を結ぶご利益もあるため、ビジネスマンからも信仰を集めています。
これら3柱の神様が祀られていることから、赤坂氷川神社は特に縁結びのパワースポットとして名高いのです。訪れる際には、それぞれの神様のご利益を理解し、自分の願いに応じた祈願をすると良いでしょう。

怖いとされる理由その1 :願いが叶う力が強い

赤坂氷川神社が「怖い」と言われる最大の理由の一つは、「願いが叶う力が強い」こと。この神社は、古くから縁結びや厄除けのご利益があるとされ、特に恋愛成就を願う人々に人気。
しかし、その願いが想像以上に早く叶ったり、予想外の形で実現したりすることが多いため、「怖いほど願いが叶う神社」として語られることが少なくありません。
例えば、参拝した直後に長年片思いしていた相手から突然連絡が来た、縁結びを願った翌日に理想の相手と出会った、または悪縁を断ち切りたいと願ったら急に関係が終わる出来事が起こったなどの体験談が報告されています。
こうした話が広まるにつれ、赤坂氷川神社の「怖さ」はますます強調されるようになりました。
また、願いが叶うまでの過程が試練のように感じられることも、「怖い」と言われる要因の一つ。特に、悪縁を切るご利益を期待して訪れた人の中には、願いが叶う前に人間関係が大きく変化する経験をすることも。
このような出来事は、単なる偶然とは言い難いほど頻繁に報告されており、神社の持つ強いエネルギーを示唆しています。
こうした背景から、「赤坂氷川神社で軽い気持ちで願いごとをすると、その力に振り回されることがある」と考える人も少なくありません。神社のパワーを適切に受け取るためには、心からの願いを持ち、真摯な気持ちで参拝することが大切です。
怖いとされる理由その2 不思議な体験をする人が多い

赤坂氷川神社を訪れた人の中には、「不思議な体験をした」という声が後を絶ちません。特に、初めて訪れるにも関わらず、懐かしさを覚えたり、まるで過去の記憶の中に迷い込んだかのような感覚になる人が多いと言うのです。
境内に足を踏み入れると急に空気が変わったように感じる、時間の流れが遅くなったような錯覚を覚えるという話も。
これは、赤坂氷川神社が持つ特有のエネルギーによるものと考えられており、「タイムスリップしたような感覚になる」と証言する人も。
江戸時代から変わらぬ姿を残す境内には、歴史の重みが漂っています。現代の都市部の喧騒とは異なる空間に足を踏み入れた瞬間、異世界に来たかのような感覚に陥ることがあるのです。
この神秘的な雰囲気が「怖い」と感じられる一因とも考えられるのです。
赤坂氷川神社では「デジャヴ」を体験する人も多くいます。「この神社に来たのは初めてのはずなのに、どこかで見たことがある」「夢の中で見た景色とそっくりだった」といった声があり、これもまた「神社には特別な力が宿っている」と考えられる理由に。
境内を歩いていると「見えない何か」に見守られているような感覚になることもあるとも言われています。神社には多くの神霊が宿ると考えられており、その気配を敏感に感じ取る人も少なくありません。
こうした現象は、霊的なものに敏感な人ほど強く感じることが多く、神社のスピリチュアルな側面を象徴するものとして語られています。
怖いとされる理由その3 精霊や神々の存在を感じる

赤坂氷川神社は、都心の中にありながら、まるで異世界のような神聖な空間を持つ神社。そのため、参拝者の中には「精霊や神々の存在を感じる」と話す人も少なくありません。
この神社が持つ独特の雰囲気は、多くのスピリチュアルな体験談を生み出しています。
例えば、境内を歩いていると、突然背後に誰かがいるような感覚になったり、ふとした瞬間に「誰かに見られている」と感じることが。
しかし、周囲を見渡しても誰もいないことが多く、これが「神様や精霊の気配を感じた」とされる要因の一つとなっています。
また、神社の中心にある御社殿に近づくにつれ、急に心が落ち着く、あるいは逆に胸がざわつくといった体験をする人も。これは、神様の強いエネルギーを感じ取っているためだと考えられます。
特に、御社殿の前では「手を合わせた瞬間に涙が溢れた」という人もおり、それほどまでに人によっては強い霊的な力が宿っている場所だということがわかります。
赤坂氷川神社の境内には、古くから「霊的な存在が宿る」とされる大銀杏の木があります。この木の近くで不思議な現象を体験する人も多く、「木に触れると温かさを感じた」「そばにいるだけでエネルギーが満ちてくるようだった」という証言も。
このような話が積み重なることで、神社全体が「神々や精霊の強い気配を持つ場所」と認識されるようになったのです。
また、夜に参拝すると、昼間とは違った厳かな雰囲気を感じることができます。境内の静寂と相まって、神々の存在をより強く意識することができるでしょう。
しかし、一部には「神聖な気配があまりに強すぎて怖くなった」と話す人もおり、敬意を持って参拝することが重要です。
赤坂氷川神社が「怖い」と言われる理由には、このように神々や精霊の存在を感じやすいことも影響しています。ただし、それは決して悪い意味での「怖さ」ではなく、むしろ神聖な場所に対する畏敬の念や、霊的な力の強さを表すものなのです。
縁結びの効果

赤坂氷川神社は、東京都内に数ある神社の中でも特に「縁結び」のご利益が強いことで知られています。縁結びというと恋愛成就を思い浮かべる人が多いですが、実際にはそれだけにとどまりません。
赤坂氷川神社の縁結びは、恋愛関係はもちろんのこと、家族、友人、職場での人間関係、さらにはビジネスの縁にまで影響を及ぼすとされています。
有名な理由
赤坂氷川神社が縁結びのパワースポットとされる理由の一つは、祀られている神々にあります。
主祭神である素盞嗚尊(すさのおのみこと)は、日本神話に登場する勇猛な神であり、妻である奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)との仲睦まじい関係が、縁結びの神様としての信仰を集めるようになりました。
もう一柱の神である大己貴命(おおなむぢのみこと)は、出雲大社でも知られる「縁結びの神様」として有名。こうした神々が揃って祀られていることが、赤坂氷川神社の縁結びのご利益を特に強力なものにしているのです。
縁結び参り
赤坂氷川神社では、毎月1回「縁結び参り」という特別なご祈祷が行われています。これは事前予約制で、特に恋愛成就を願う人々に人気の行事。
申し込み開始と同時に予約が埋まってしまうことも珍しくなく、それだけ多くの人がこの神社の縁結びの力を信じていることがわかります。
縁結び参りでは、神職による正式なご祈祷が行われた後、「縁結守(えんむすびまもり)」や「四合御櫛(しあわせみぐし)」が授与されます。
この四合御櫛には、神様のご加護を受けるための特別な力が宿るとされており、持ち歩くことでより良い縁を引き寄せることができると言われています。
実際の体験談
赤坂氷川神社の縁結びの効果については、多くの体験談が寄せられています。例えば、「縁結び参りに参加した翌月に、長年片思いしていた相手から突然連絡が来た」「参拝した後に、結婚相手と出会った」というエピソードが多数報告されています。
また、「悪縁を断ち切り、新たな良縁を引き寄せた」という話もあり、単なる恋愛運だけでなく、人生におけるあらゆる縁に影響を与えると考えられています。
縁結びを成功させるポイント
縁結びのご利益を最大限に引き出すためには、以下のポイントに注意するとよいでしょう。
- 心を込めて参拝する:ただお願いするのではなく、感謝の気持ちを忘れずに伝えること。
- 御神木に触れる:境内にある御神木にそっと触れると、良縁を引き寄せるエネルギーを受け取れると言われています。
- 縁結び守を身につける:神社で授与される縁結び守を大切に持ち歩くことで、ご利益を受けやすくなります。
赤坂氷川神社は怖いのか:訪問に際して

主な授与品

赤坂氷川神社では、縁結び関連だけでなくさまざまな種類の授与品が用意されており、それぞれに特別な意味が込められています。特に「縁結び」に関するお守りが人気で、恋愛成就を願う多くの人が手に取っています。
縁結守

赤坂氷川神社の代表的なお守りの一つが「縁結守」。縁結守は、緑とピンクの2種類が用意されており、恋愛成就を願うものとして特に人気のお守り。
青海波に千鳥を組み合わせた「波に千鳥」文様が施されており、「共に困難を乗り越えていく」という意味が込められています。
縁結守にはもう一つ、七宝文様もあります。七宝とは金、銀、水晶をはじめとする七つの宝の意味。円形が連鎖し繋がるデザインで、「ご縁」、「円満」、さらに「調和」を象徴。
この文様は、人々のご縁や繋がりが七宝と同じく、非常に価値のあるものであることを表現しています。
いちょう守

人気のお守りの一つ。このお守りは、境内にある樹齢400年の大イチョウの加護を受けることを目的としています。形状がイチョウの葉を模しており、美しいデザインが特徴。
この大イチョウは社殿の建立以前から存在しており、地域の人々を見守ってきた長い歴史があります。いちょう守を持つことで、安定や安全を求める願いが込められており、特に家庭や仕事における幸福を求める人々に喜ばれています。
また、イチョウの葉はビタミンや栄養素が豊富であることから、健康を祈る意味合いも含まれています。
開運厄除守

開運厄除守は、様々な厄を除け、運を開くための特別なお守り。緑と赤の2色があります。赤は「厄除け」や「災難からの保護」、緑は「生命力」や「安定」を象徴しています。
デザインには江戸時代以来の「葵文様」が施されており、葵は古くから縁起の良い植物とされています。特に三葉葵は徳川家の家紋としても知られており、良い運気を呼び込むと信じられています
さくらんぼ結び

「さくらんぼ結び」は、良縁を願うおみくじの一種で、特に人気があります。おみくじには、ちりめんで作られた可愛らしいさくらんぼが同封されており、巫女さんが結ぶ赤い糸と一緒に提供されます。
この赤い糸には、災いからの保護や運命の人へ導く力があると信じられています。
さくらんぼ結びは、「願の木」と呼ばれる木に結ぶのが風習。古来よりの「縁結びの木」として知られる梛(なぎ)の木に、さくらんぼを結ぶことで、良縁を祈願します。
四合御櫛(しあわせみぐし)

この櫛(くし)は、縁結び参りに参加した人のみに授与される特別なもの。櫛は日本の神話や伝説の中で「邪気を払う」「良縁を結ぶ」象徴とされており、これを持つことで、運命の相手との結びつきを強めることができると信じられています。
素盞嗚尊が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治するために、奇稲田姫命を櫛の姿に変え、それを髪に挿して戦ったという伝説に由来。四合御櫛は女性の分身とみなされ、特に結婚や良縁において重要な役割を果たしています。
縁結び参りは毎月1回行われており、参加者は良縁を祈願することができます。祈願後には、この四合御櫛とともに藍の種のお守り袋も授与され、「藍=愛」とかけた意味が込められています。
赤坂氷川神社の施設

赤坂氷川神社は、東京都港区に位置する歴史ある神社であり、その境内には数々の見どころがあります。厳かな雰囲気とともに、多くの人々が訪れる理由は、単なる参拝だけでなく、特別なエネルギーを感じることができる点にもあります。
御社殿
赤坂氷川神社の御社殿は、1730年(享保15年)に徳川八代将軍・吉宗の命により建立された歴史的な建築物。現在でも創建当時の姿をほぼそのまま残しており、東京都の有形文化財にも指定されています。
特徴的なのは、江戸時代の建築様式を色濃く残す精巧な装飾や、細部に至るまでこだわり抜かれた意匠。
関東大震災や東京大空襲などの戦禍を免れ、歴史を超えて今日までその姿を残し続けています。その奇跡的な保存状態から、強い神の加護がある場所としても信じられています。
手水舎(ちょうずや)
参拝前に身を清めるための手水舎も、赤坂氷川神社の特徴的な施設の一つ。注目すべきなのは、季節ごとに変わる美しい花々が生けられていること。
四季折々の花が手水鉢を彩ることで、訪れる人々の目を楽しませるとともに、清々しい気持ちで参拝へと向かうことができます。
四合稲荷(しあわせいなり)
赤坂氷川神社の境内には、「四合稲荷」という稲荷社が鎮座しています。この四合稲荷は、かつて周辺に存在した四つの稲荷神社が合祀されたことに由来し、勝海舟が「四つの神が合わさる=しあわせ」として名付けたと言われています。
この四合稲荷は、商売繁盛・金運向上・仕事運アップのご利益があるとされ、多くのビジネスマンが訪れます。特に、出世や成功を願う人々が参拝することが多く、企業の経営者や個人事業主にとっての強力なパワースポットともなっています。
大銀杏(おおいちょう)
赤坂氷川神社の境内には、樹齢400年ともいわれる「大銀杏」がそびえ立っています。この大銀杏は、江戸時代以前からこの地に根付いていたとされ、まさに神社の歴史とともに生き続けてきた御神木。
秋になると、黄金色に染まった大銀杏の葉が境内を美しく彩り、参拝者に神秘的な空間を提供します。この大銀杏は、生命力の象徴とされ、健康や長寿のご利益があるといわれています。
狛犬(こまいぬ)
神社の入り口には、7対の狛犬が鎮座しており、それぞれが異なる表情を持っています。狛犬は神社を守護する存在として置かれますが、赤坂氷川神社の狛犬は特に歴史が古く、東京都内でも最も古い石造りの狛犬の一つとされています。
阿吽ともにたてがみが巻き毛で、顔にユーモラスな特徴があることが挙げられます。また、それぞれの狛犬の顔には窪みがあり、その中に突起が残っていることも特徴。
狛犬の全体的な形状は、江戸流れ尾型を基本にしており、非常に質の高い造形で評価されています。また、親しみやすい外見から、しばしば写真撮影のスポットとしても賑わっています。
ゆかりの人物

赤坂氷川神社は、数々の歴史的な人物と深い関わりを持っています。そのため、参拝する際には、過去の偉人たちがこの神社にどのような思いを寄せていたのかを知ることで、より一層のご利益を感じられるでしょう。
徳川吉宗(八代将軍)
赤坂氷川神社が現在の地に遷座されたのは、1730年のこと。その指示を出したのが、江戸幕府八代将軍・徳川吉宗でした。吉宗は「享保の改革」を推進し、質素倹約を奨励しながらも、庶民の生活向上を目指した名将として知られています。
吉宗が赤坂氷川神社を特に重視した背景には、この地の「風水的な重要性」があったとされています。吉宗は、江戸の防衛と繁栄のために、風水を考慮した都市計画を進めており、赤坂氷川神社を江戸の守護神として位置付けました。
勝海舟
幕末の志士であり、江戸城無血開城を実現させた勝海舟も、赤坂氷川神社と深い関わりを持っていました。幕末から明治にかけて活躍した著名な官僚であり、1899年に亡くなるまでの約27年間を赤坂で過ごしました。赤坂氷川神社は、彼にとっての重要な場所の一つでした。
江戸城無血開城にも関わった重要な人物であり、彼の行動が日本の歴史に与えた影響は計り知れません。神社の奉納先としても彼の名前が残っており、「海舟勝安芳謹書」の署名が入った掛け軸が残されています。彼の作品は、神社内でも重要な文化財として位置付けられています
また、四合稲荷の名称を命名したのも勝海舟とされており、彼はこの神社の発展にも多大な貢献をしたのです。
大岡忠相(大岡越前)
江戸時代の名奉行として知られる大岡忠相(おおおか ただすけ)も、赤坂氷川神社と縁が深い人物の一人。忠相は、八代将軍・徳川吉宗の側近として「町奉行」となり、江戸の治安維持や司法制度の改革を行いました。
彼は、赤坂周辺の整備を進める中で、赤坂氷川神社の保護にも尽力したと言われています。そのため、現在でも忠相の功績を偲び、彼の名を掲げる記念碑が残されています。
山岡鉄舟
幕末から明治にかけて活躍した剣士であり、政治家でもあった山岡鉄舟も、赤坂氷川神社と関係が深い人物の一人。鉄舟は、勝海舟と共に徳川幕府の存続を交渉した人物として知られています。
神社内には、鉄舟による掛け軸があり、彼の署名と「正四位山岡鉄太郎拝書」という称号が描かれています。この掛け軸は、彼が明治15年(1882年)以降に叙任されたものであると考えられています。
彼は、武士としての精神を重んじながらも、時代の変革を冷静に見極めたことで、近代日本の礎を築くことに貢献しました。
このように、赤坂氷川神社は多くの歴史的偉人と深い関わりを持つ場所。神社を訪れる際には、こうした人物たちの足跡に思いを馳せることで、より一層の感動を得られるでしょう。
参拝の仕方

神社では正しい作法で参拝することで、ご利益をより一層受けられると考えられています。ここでは、初めて訪れる方にもわかりやすいように、赤坂氷川神社での参拝の手順を解説します。
1. 鳥居をくぐる前に一礼
神社に入る際は、まず鳥居の前で軽く一礼をしましょう。鳥居は神聖な領域と現世の境界を示すものとされており、神様に敬意を表するための大切な作法。帽子をかぶっている場合は、鳥居をくぐる前に外すのが望ましいとされています。
2. 参道の歩き方
参道を歩く際は、中央を避け、左右の端を歩くのがマナー。中央は神様の通る道とされているため、敬意を込めて道の端を通るようにしましょう。
3. 手水舎で身を清める
鳥居をくぐった後は、手水舎(ちょうずや)で手と口を清めます。これにより、身を清めてから神様にお参りする準備を整えます。
手水の作法
- 右手で柄杓を持ち、水を汲んで左手を洗う。
- 左手に持ち替えて、右手を洗う。
- 再び右手に持ち替え、左手に水を受けて口をすすぐ(柄杓に直接口をつけない)。
- もう一度左手を洗う。
- 柄杓を立てて、残った水で柄を流してから元の位置に戻す。
4. 拝殿での参拝方法
本殿の前に着いたら、正式な作法に従ってお参りをします。
二礼二拍手一礼の作法
- 賽銭を静かに入れる(投げ入れない)。
- 深く二回礼をする。
- 二回手を叩き、心を込めて願い事をする。
- 最後に深く一礼をする。
5. 御朱印やお守りの授与
参拝を終えたら、御朱印をいただいたり、お守りを授かるのも良いでしょう。赤坂氷川神社には縁結びや厄除けにご利益のあるお守りが揃っています。
赤坂氷川神社でのタブー

神社では、神様への敬意を示すために守るべきマナーがあります。以下の行動は、参拝時に避けるべきタブーとされています。
1. 鳥居をくぐる際にお辞儀をしない:鳥居は神域への入り口。ここを無礼に通るのは、神様に対して失礼にあたります。鳥居の前では必ず一礼し、神様への敬意を示しましょう。
2. 参道の中央を歩く:神社の参道の中央は神様の通る道とされています。参拝者はできるだけ道の端を歩くことが望ましいとされています。
3. 手水舎で手や口を清めずに参拝する:手水舎での清めは、神様の前に出るための大切な儀式です。省略せずに、しっかりと手と口を清めることがマナーです。
4. お賽銭を投げ入れる:神様に対する感謝の気持ちを込めてお賽銭を入れることが大切です。無造作に投げ入れるのではなく、静かに入れるようにしましょう。
5. 名前や住所を言わずに願い事をする:神様に願いを伝える際は、まず自己紹介をすることが重要です。名前や住所(県名など)を伝え、「〇〇をお願い申し上げます」と具体的な願いを述べましょう。
6. 神社で飲食をする:境内での飲食は、神聖な場所を汚す行為とされるため避けましょう。特に、ゴミを境内に捨てるのは厳禁です。
7. ペットを連れて参拝する:多くの神社ではペットの同伴が禁止されています。神社の神聖な空間を守るため、ペットは連れてこないようにしましょう。
8. 神社内で騒ぐ・ふざける:神社は神様が鎮座する神聖な場所です。大声で話したり、ふざけたりすることは控え、厳かな雰囲気を尊重しましょう。
9. 無断で写真撮影をする:神社によっては、特定の場所での写真撮影が禁止されている場合があります。特に、拝殿の内部や神職の方が行う儀式を無断で撮影することは避けましょう。
10. お守りやお札を粗末に扱う:神社で授かったお守りやお札は、神様のご加護が込められたものです。不要になった際は、神社に返納するのが正しい作法とされています。
赤坂氷川神社を訪れる際は、これらのタブーを意識し、正しい作法を守って参拝しましょう。そうすることで、神様のご加護を受けやすくなり、より良い運気を得ることができるでしょう。
赤坂氷川神社への行きかた

赤坂氷川神社は、東京都港区赤坂に位置し、都心にありながら静かな空間を持つ神社。赤坂や六本木といった賑やかなエリアに隣接しているため、アクセスがしやすいのが特徴です。
ここでは、赤坂氷川神社への行きかたを詳しく紹介します。電車、バス、車でのアクセス方法を解説するので、訪れる際の参考にしてください。
電車でのアクセス
赤坂氷川神社へ行く最も便利な方法は電車の利用。東京メトロの複数の路線が利用できるため、さまざまな方面からアクセス可能です。
最寄り駅と徒歩でのアクセス時間
- 東京メトロ千代田線「赤坂駅」6番出口 から徒歩約8分
- 東京メトロ日比谷線「六本木駅」7番出口 から徒歩約8分
- 都営大江戸線「六本木駅」7番出口 から徒歩約8分
- 東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」1番出口 から徒歩約8分
- 東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王駅」12番出口 から徒歩約10分
特に便利なのは、千代田線の「赤坂駅」6番出口からのアクセス。駅から赤坂氷川神社までの道のりは比較的わかりやすく、徒歩でも快適に向かうことができます。
六本木駅や六本木一丁目駅からもアクセス可能なので、観光のついでに訪れるのもおすすめ。
バスでのアクセス
バスを利用する場合、赤坂氷川神社周辺にはいくつかのバス停があります。
- 都営バス「赤坂五丁目」停留所 から徒歩約5分
- 都営バス「六本木駅前」停留所 から徒歩約10分
都営バスは、東京駅、新橋駅、渋谷駅など主要エリアから運行しており、乗り換えなしでアクセスできるルートも多いため、電車を使わない場合は便利な選択肢となります。
車でのアクセス
赤坂氷川神社へは車でのアクセスも可能ですが、周辺は一方通行が多く、道が狭いエリアもあるため、初めて訪れる方は事前にルートを確認しておくことをおすすめします。
駐車場情報
赤坂氷川神社には、参拝者専用の無料駐車場があります。
- 駐車可能台数: 約9台
- 利用時間: 参拝時間内(6:00~17:30)
ただし、駐車台数が限られているため、週末や祝日は満車になることが多いです。その場合は、周辺のコインパーキングを利用するのがよいでしょう。
周辺のコインパーキング
神社周辺にはいくつかのコインパーキングがあります。
- 赤坂氷川神社前パーキング(徒歩約3分)
- 六本木ヒルズ周辺駐車場(徒歩約10分)
- 赤坂サカス地下駐車場(徒歩約7分)
料金は時間帯や混雑状況によって変動することがあるため、事前に確認しておくと安心です。
タクシー・自転車でのアクセス
タクシーを利用する場合、「赤坂氷川神社」と伝えれば運転手も場所を把握していることが多いため、スムーズに到着できます。もし道がわかりにくい場合は、「赤坂6丁目」や「TBSの近く」と伝えるとよりスムーズです。
赤坂氷川神社周辺は自転車での移動にも適しており、シェアサイクル(レンタル自転車)を利用するのもおすすめ。
東京都内では、ドコモ・バイクシェアなどのシェアサイクルが広く利用されており、赤坂・六本木エリアにも多くの駐輪ポートが設置されています。
まとめ:赤坂氷川神社が怖いと言われる理由
- 赤坂氷川神社は951年創建の歴史ある神社である
- 八代将軍・徳川吉宗によって現在の地に遷座された
- 都内屈指の縁結び神社で、恋愛成就のご利益が強い
- 「怖いほど願いが叶う」と噂されるほどパワーが強い
- 参拝後に急激な変化が訪れることがあり「怖い」と言われる
- 境内で時間の流れが変わるような不思議な体験をする人が多い
- 初めて訪れても懐かしさを感じるデジャヴ現象が報告されている
- 精霊や神々の存在を感じる体験談が多く寄せられている
- 樹齢400年の大銀杏の木には神秘的なエネルギーが宿るとされる
- 江戸時代から続く伝統的な神事や祭礼が現在も行われている
- 幕末の勝海舟や大岡忠相など歴史的偉人とも縁が深い
- 境内には四合稲荷をはじめとする複数の社が鎮座している
- 願いが叶いやすい反面、強いエネルギーに影響を受けやすい
- 正しい参拝作法を守らないと「怖い」と感じることがある
- 霊的な影響を受けやすい人は特に独特な雰囲気を感じることが多い





