【御金神社のお願いの仕方とは】金運アップに有効な参拝方法を解説

京都の街中にひっそりと佇む御金神社。知る人ぞ知る金運アップで名高い名所ですが、正しい参拝方法や願いを叶える方法についてどれだけの人が理解しているでしょう。

失敗や後悔をしないためにも事前に知っておきたいという方は多いのではないでしょうか。

この記事では、御金神社での基本的な参拝方法から、より願いを叶える方法、おすすめの授与品の情報はもちろん、祀られている御祭神とご利益、御金神社の施設や具体的な行きかた、そして実際に御金神社を訪れた人の口コミまで、あなたが知りたい情報を網羅的にご紹介します。

正しい御金神社でのお願いの仕方を身に付けて、金運アップをはかる参考になさってください。

本記事の内容

実践！正しい御金神社でのお願いの仕方

御金神社とは

御金神社（みかねじんじゃ）は、京都市中京区のビルやマンションが立ち並ぶ市街地に鎮座する、全国的にも非常に珍しいお金と金属にゆかりの深い神社。

一度見たら忘れられない黄金色に輝く鳥居がシンボルで、その名の通り、古くから通貨として用いられてきた金・銀・銅にご利益があるとされ、現代では金運アップを願う人々から絶大な信仰を集めています。

その歴史を紐解くと、元々は金山毘古命（かなやまひこのみこと）という金属の神様を、個人の屋敷内にお祀りした「邸内社」でした。

しかし、そのご利益の評判から参拝を願う人々が後を絶たず、氏子や崇敬者の奉賛を得て1883年（明治16年）に現在の地に社殿が建立され、正式な神社となったのです。

神社の周辺は、平安時代から鋳物師（いもじ）が集まる「釜座通り」や、江戸時代に徳川家康が設置した貨幣鋳造所「金座」「銀座」があった場所に近いという、歴史的に見ても金属やお金との関わりが非常に深い土地柄。

当時の両替商が軒を連ねた「両替町通り」の賑わいは、「両替町風」と形容されるほど華やかだったと言います。

こうした背景から、金属の神様への信仰が、次第にお金の神様への信仰へと転じていきました。

今日では、資産運用や商売繁盛、宝くじの当選祈願など、お金にまつわるあらゆる願いを抱いた参拝者が国内外から訪れ、境内にはその熱い思いが込められた無数のイチョウ型絵馬が奉納されています。

御金神社の参拝方法

御金神社での参拝は、神様への深い敬意を示すための伝統的な作法に則って行うことが、願いを届けるための第一歩となります。

神社の入り口に立つ黄金の鳥居は、神様が鎮座する神聖な領域と、私たちが暮らす俗世とを分ける結界の役割を持っています。

この神域へ入らせていただくという謙虚な気持ちを込めて、鳥居をくぐる前には一度立ち止まり、軽く一礼してから境内へと足を進めましょう。

境内に入り、拝殿へと続く参道を進む際には、中央を避けて左右どちらかの端を歩くのが古くからのマナーとされています。これは、参道の中央が神様の通り道である「正中（せいちゅう）」と考えられているため。

敬意を表して正中を空けて歩くのが基本ですが、御金神社は多くの参拝者で賑わうため、混雑時には無理に避けようとせず、周りの方々と歩調を合わせる柔軟な配慮も大切になります。

拝殿に到着したら、いよいよ神様と向き合う参拝。お賽銭は、日頃の感謝の気持ちを込めて、投げ入れるのではなく静かにお賽銭箱に入れます。

次に、神様への合図として鈴を鳴らしますが、御金神社では近隣への音の配慮から、美しい金色の鈴緒が布で覆われ、音が鳴らないようにされていることがあります。

その後、「二礼二拍手一礼」の作法で拝礼を行います。背筋を伸ばし、深く二回お辞儀をし、胸の高さで右手を少し引いてから二回手を打ちます。

そして、ずれた指先を元に戻し、具体的な願い事を心の中で静かに、そして丁寧な言葉で唱えます。最後に、もう一度深くお辞儀をして参拝を終えます。

すべての参拝が終わり、境内から出る際にも、鳥居をくぐった後に社殿の方へ向き直り、参拝させていただけたことへの感謝を込めて、改めて一礼することを忘れないようにしましょう。

手水舎での注意点

前述の通り、御金神社での基本的な参拝作法は二礼二拍手一礼ですが、多くの参拝者の関心を集めているのが、この神社特有の慣習として知られる「銭洗い」。

これは、手水舎（てみずしゃ・ちょうずや）の御神水でお金を洗い清める行為で、金運招福のご利益をさらに高めると信じられています。

手水舎での心身の清め方

銭洗いの前に、まずは参拝の基本として手水舎で心身を清める必要があります。この作法は、かつて川や海で身を清めていた「禊（みそぎ）」を簡略化したもの。柄杓(ひしゃく)を右手で持ち、たっぷりと水を汲んで左手を清めます。

次に柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。再び右手に柄杓を持ち、左の掌に水を受け、その水で口をすすぎます。この時、柄杓に直接口をつけることは避けましょう。

口をすすいだ後は、使用した左手をもう一度清め、最後に柄杓を垂直に立てて残った水で柄の部分を洗い流し、元の場所へ静かに戻します。

銭洗いの方法と注意点

手水舎でお金を洗うために笊（ざる）を用いる参拝者がいます。この笊に硬貨や紙幣を入れ、柄杓で御神水を三度ほどかけることで清めます。

清めたお金は「種銭」として、お守り代わりに財布に入れて大切に持ち帰ると、仲間のお金を呼び込み金運が上がると言われています。

ただし、この銭洗いのやり方は神社が公式に推奨している参拝作法ではなく、いつしか参拝者の間で自然発生的に始まった慣習。そのため、いくつかの点を理解した上で行うことが求められます。

第一に、手水舎は本来、手や口そして心を清める神聖な場所であるという敬意を忘れないこと。長時間占有せず、他の参拝者と譲り合って行いましょう。

そして、笊を使用する際には手水舎の外で行い、お金を洗浄した水が手水舎の中に入らないようにすること。

また、紙幣を洗うと当然ながら濡れて破れやすくなるため、完全に自己責任で行う必要があります。洗った後はタオルなどで優しく水分を拭き取り、乾かすと良いでしょう。

御金神社で願いを叶える方法

御金神社で願い事をより効果的に神様に届け、そのご利益を最大限に授かるためには、いくつかの具体的な方法があります。ただ漠然と願うのではなく、感謝と具体的な目標を伝えることが鍵となります。

一つ目の方法は、御金神社を象徴する絵馬の奉納。御神木であるイチョウの葉をかたどった、まばゆい金色の絵馬が用意されています。この絵馬に、具体的な目標や金額を記すことで、願いの輪郭がはっきりとし、神様に届きやすくなると言われています。

例えば「年収〇〇円を達成し、家族を幸せにします」のように、単なる欲ではなく、その先にある目的や感謝の言葉を添えるとなお良いでしょう。境内には、実際に願いが叶った人々からの御礼参りの絵馬も数多く奉納されており、その力の強さを物語っています。

二つ目は、境内にそびえる御神木の力をいただくこと。樹齢200年を超え、高さ22メートルにも及ぶイチョウの大樹は、その生命力の強さから繁栄や発展の象徴とされています。

葉が八方に広がる形は「末広がり」として縁起が良く、またギンナンの実がなることから願いが「身に成る」とも言われます。この御神木に向かって静かに手を合わせ、その大いなる生命力にあやかる気持ちで祈りを捧げましょう。

最後に、最も基本でありながら最も大切なのは、神様への感謝の心。願い事ばかりを並べるのではなく、今日一日を無事に過ごせていること、この場所に参拝できたことへの感謝をまず伝えること。

その上で、謙虚な気持ちで自分の願いを申し述べるという姿勢が、神様との良きご縁を結ぶことに繋がります。

おすすめの授与品

御金神社には、参拝の記念となるだけでなく、金運アップのご利益をさらに後押ししてくれる多種多様な授与品（じゅよひん）が揃っています。その多くが金色を基調としており、持っているだけで気持ちが高まるものばかりです。

特に人気が高いのは、常に身につけておけるお守り類。

がま口の形を模した「金運大金守り」は、様々な色や柄があり、選ぶ楽しさもあります。また、財布やカードケースにすっきりと収まる「金運招福カード御守」は、日常的にご利益をいただきたい方にぴったりです。

御神木のイチョウをモチーフにしたちりめん細工の「いちょう守り」や「ぎんなん守り」は、繁栄発展や願いが「身に成る」という縁起物として、温かみのあるデザインが人気を集めています。

授与品が逆さまに陳列されていることがありますが、これは舞い込む福や金運を受け止めるという縁起担ぎの意味が込められています。

おみくじも、御金神社ならではの特色があります。金色に輝くイチョウ型の「御金みくじ」には、吉凶の他に大変珍しい「大大吉」が入っている可能性があり、多くの参拝者が運試しに挑戦。中には小さな金の縁起物も同封されており、楽しみも増します。

御朱印もまた、参拝の証として非常に人気。御金神社の御朱印は、あらかじめ用意された書置きタイプのみとなっています。

金色の「金」の文字が力強く押された通常御朱印と、御神木のイチョウの木が美しい金箔で施された、豪華な数量限定の特別御朱印の2種類から選べます。

これらの授与品は、社務所が開いている時間（10:00～16:00）にのみ受けることが可能。人気の授与品は午前中に品切れになることもあるため、早めの時間に参拝することをおすすめします。

福財布の効果

御金神社で授与される数々のお守りの中でも、その存在感とご利益の評判から、特に強力な金運アップアイテムとして絶大な人気を誇るのが「福包み守り」、通称「福財布」。

この福財布は、金運を象徴する鮮やかな黄色い布地に、職人が一つひとつ手作業で金の箔押しを施した特別なお守り。手作りであるため、一度に用意できる数に限りがあり、日によっては品切れとなることもあるほど貴重な品として知られています。

その効果は、金運上昇や商売繁盛に強力に繋がると言われ、実際に「宝くじで高額当選を果たした」「事業が成功し収入が大幅に増えた」といった数々の口コミが、その人気を裏付けています。

この福財布の力を最大限に引き出すためには、いくつかの活用法があります。まず、このお守りは普段使いの財布としてではなく、金運に関する大切なものを保管するための特別な「入れ物」として使用します。

具体的には、縁起の良い新札や、給与が振り込まれる通帳、当選を願う宝くじや馬券などを納め、自宅の神棚や、静かで清浄な場所（例えば寝室の北側のタンスの中など）に大切に保管するのが良いとされています。

さらに、お金が出ていかず貯まるようにという願いを込め、新札を逆さま（人物の頭が下を向くように）にして入れる、銭洗いをしたお清め済みの硬貨を「種銭」として入れておく、といった工夫も効果的と言われます。

この福財布のご利益は基本的に一年間。一年後には神社へお返しし、新しいものを授かるのが望ましいとされますが、願いが叶うまで、あるいは良いご縁の記念として、感謝を込めて手元に置き続けても構いません。

御金神社でのお願いの仕方:基本知識

御祭神とご利益

御金神社に祀られている神様と、その神様がもたらすご利益について深く理解することは、参拝時の心構えを整え、より真摯な祈りを捧げる上で非常に大切です。

御祭神

主祭神としてお祀りされているのは、金山毘古命（かなやまひこのみこと）。

日本神話において、国生みの神である伊邪那岐命（いざなぎのみこと）と伊邪那美命（いざなみのみこと）の間に生まれた神様で、鉱山や金属全般を司るとされています。

私たちの生活に欠かせない剣や鋤、鍬といった農工具から、鏡、そして通貨に至るまで、あらゆる金属製品を守護する神様です。

また、合祀神として、皇室の祖先神であり太陽を司る最高神の天照大御神（あまてらすおおみかみ）と、夜を司る神である月読命（つくよみのみこと）の二柱もお祀りされています。

太陽と月の神様が共に祀られていることから、昼夜を問わずいつでも神様のご神徳をいただけると考えられ、24時間参拝が可能な理由の一つとも言われています。

ご利益

主祭神である金山毘古命が全ての金属を司る神様であることから、御金神社のご利益は非常に多岐にわたります。 最も広く知られているのは、やはり「金運」に関するご利益。

具体的には、金運上昇、商売繁盛、企業の事業発展、資産運用や証券・株取引の成功、不動産取引の安泰、さらには宝くじや競馬といった勝負事での勝利まで、お金にまつわるあらゆる願い事にご利益があるとされています。

しかし、そのご神徳は金銭的なものに留まりません。

現代社会の基盤を支える「金属」全般がご利益の対象となるため、金属製造・加工業、鉄鋼、建設、建築、自動車・鉄道・船舶などの運輸業、農業、精密機器や半導体といった工業分野で働く人々からの信仰も篤いです。

さらに、鉱山や鉱物、宝石を扱う業種、金属製の器具を用いる医療・歯科関係者にとっても、仕事の安全や成功を祈願する大切な場所となっています。

御金神社の施設

御金神社は、京都市内の中心部にありながらも、その境内は比較的コンパクトにまとまっています。しかし、限られた空間の中にある一つひとつの施設には、金運アップに繋がる深い意味と、参拝者への配慮が込められています。

施設名	特徴
黄金の鳥居	神社の顔とも言える、強烈なインパクトを放つ黄金の鳥居。もとは木製でしたが台風で損壊し、平成18年（2006年）に鉄製の鳥居へ建て替えられました。 その際、京都の老舗金箔会社「堀金箔粉」の協力により、屋外でも色褪せない特殊な金色塗料が施され、現在の輝く姿になりました。
手水舎	参拝前に心身の穢れを清めるための場所です。前述の通り、ここで硬貨や紙幣を洗い清める「銭洗い」を行う慣習が根付いています。
拝殿	参拝者が神様へ祈りを捧げる中心的な建物。 美しい金色に輝く鈴緒は、京都府の伝統産業優秀技術者である房撚り紐師・坂田憲男氏によって特別に製作、奉納されたもの。 屋根の瓦にまで「金」の文字があしらわれ、細部にまでこだわりが感じられます。
授与所・社務所	お守りやおみくじ、御朱印などを受けることができます。社務所の受付時間は午前10時から午後4時までと定められています。 人気の福財布などは、社務所のインターホンを押して直接宮司さんから授かる形式です。
絵馬掛所	参拝者の願いが込められた金色のイチョウ型絵馬が、所狭しとびっしり奉納されています。 訪れる人々の熱意が最も感じられる場所の一つです。
御神木（イチョウ）	樹齢200年を超える、高さ約22mの京都市内でも有数の大木。 火災の際には水を噴いて社を守るとの言い伝えもあり、繁栄・発展の象徴として大切にされています。
末社	境内の本殿右奥にあり、御金神社の設立や維持に貢献された方々の御霊をお祀りしています。 本殿参拝の後に、こちらも合わせてお参りすると良いでしょう。

境内は24時間いつでも参拝できますが、授与品の購入や御朱印を希望する場合は、必ず社務所の受付時間内に訪れる必要があります。また、境内には駐車場やお手洗いの設置は一切ないため、公共交通機関の利用と事前の準備が賢明。

御金神社への行きかた

御金神社は京都市中京区の市街地に位置しており、公共交通機関を利用することで非常にスムーズにアクセスできます。自家用車での参拝は、駐車場がないため推奨されません。

電車でのアクセス

最寄り駅は京都市営地下鉄の2つの駅で、どちらの駅からも徒歩約5分という利便性の高い立地です。

• 地下鉄東西線「二条城前駅」：2番出口から地上に出て、御池通を東へ進み、西洞院通を北へ曲がるとすぐに黄金の鳥居が見えてきます。
  
  
• 地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池駅」：2番出口から地上に出て、御池通を西へ進み、西洞院通を北へ曲がります。京都観光の拠点となる京都駅からは、地下鉄烏丸線に乗車し「烏丸御池駅」で下車するのが最も効率的。

バスでのアクセス

京都市内を網羅する京都市バスも便利な交通手段。以下のバス停が最寄りとなります。

• 「二条城前」
• 「堀川御池」
• 「新町御池」

これらのバス停からはいずれも徒歩約5分程度で到着可能。市内の主要な観光地からのバス路線も多いため、他の観光スポットと組み合わせたプランにも組み込みやすいです。

その他の交通手段

タクシーを利用する場合、京都駅からは約15分、四条河原町や祇園周辺からは約10分が目安。 前述の通り、神社には専用の駐車場がありません。

車で訪れる際は、近隣のコインパーキングを利用することになりますが、特に土日祝日や一粒万倍日などの吉日は大変混雑し、駐車場の確保が困難になる場合があります。

周辺は住宅街であり、路上駐車は厳禁ですので、公共交通機関の利用を強くお勧めします。