日本で唯一の「夢むすび大明神」として知られる大杉神社。そのスピリチュアルな力に引かれ、訪れてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
実際に参拝するにあたり、大杉神社とはどのような歴史を持つ場所なのか、祀られている神様とご利益、そして多くの人々を引きつけるスピリチュアルな魅力について、具体的に知りたいと思うのは当然のこと。
また、強力とされる縁切りの効果や、広大な境内にある主な施設、正しい参拝方法、都心からのアクセス方法など、事前に把握しておきたい情報は数多くあります。
この記事では、これらの疑問に一つひとつ丁寧にお答えしていきます。大杉神社の持つ奥深い魅力を余すところなくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
本記事の内容
- 大杉神社が持つスピリチュアルな力の根源
- 夢結びや縁切りなど具体的なご利益の内容
- 境内を巡る際のポイントや正しい参拝作法
- 授与品やアクセス情報など参拝に役立つ知識
大杉神社が持つスピリチュアルな力の由縁
大杉神社とは

茨城県稲敷市阿波に鎮座する大杉神社は、全国に約670社ある大杉神社の総本社。その歴史は非常に古く、奈良時代の神護景雲元年(767年)に、僧侶である勝道上人(しょうどうしょうにん)によって創建されたと伝えられています。
当時、この地で流行していた疫病に苦しむ人々を救うため、勝道上人が境内の巨大な杉の木に祈りを捧げたところ、奈良県の三輪山に鎮座する三輪明神(みわみょうじん)が降臨し、病魔を退散させたとされています。
この故事来歴から、大杉神社は「悪魔ばらえのあんばさま」として篤い信仰を集めるようになりました。
ちなみに「あんばさま」という愛称は、単に神社の地名「阿波(あば)」に由来するだけではありません。古くこの一帯は常総内湾に突き出す半島で、遠くからは島のように見えたため、『常陸国風土記』には「安婆嶋(あんばしま)」と記されています。
この地にそびえ立つ巨大な杉は、内湾を行き交う船にとって重要な航路標識(ランドマーク)の役割を果たしていました。人々の生活と安全を守る目印であったことも、「あんばさま」と親しく呼ばれるようになった大きな理由なのです。
境内には麒麟門をはじめ、精緻な彫刻と極彩色で彩られた豪華絢爛な社殿が立ち並びます。その荘厳な美しさから「茨城の日光東照宮」とも称され、訪れる人々を圧倒します。深い歴史と伝説、そして壮麗な建築美が融合した、特別な風格を持つ神社であるといえるでしょう。
御祭神とご利益

大杉神社には、私たちの人生を多方面から力強くお守りくださる神々が鎮座しており、そのご利益は非常に多岐にわたります。
主祭神として祀られているのは、倭大物主櫛甕玉命(やまとおおものぬしくしみかたまのみこと)。この神様は、日本最古の神社の一つである奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)の御祭神としても知られ、国造りを司り、あらゆる産業や生活全般を守護する偉大な神様です。
さらに、配祀神としてお祀りされているのが大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)。大己貴命は出雲大社のご祭神・大国主命の別名であり、少彦名命と共に国造りに協力し、特に医療や醸造、そして人々の縁を結ぶ神様として篤く信仰されてきました。
これらの神々の御神徳により、大杉神社では以下のようなご利益を授かるとされています。
- 夢結び・心願成就: 平安時代末期、源義経の家臣であった常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)が、大杉大明神の御神徳によって数々の奇跡を起こし、人々の願いを叶えたという伝説があります。
この故事から、大杉神社は日本で唯一の「夢むすび大明神」と称されるように。単なる願望成就ではなく、具体的な夢や目標の実現を力強く後押ししてくれます。 - 悪縁切り: 新たな良縁や幸運を呼び込むためには、まず不要な悪縁を断ち切ることが大切。人間関係の悩みから病気や悪癖に至るまで、人生の足かせとなるあらゆる悪縁を断ち、清々しい再出発を促します。
- 厄除け: 徳川家康の側近であった天海僧正が、大杉神社を江戸城の鬼門を守護する重要な社と定めた歴史があります。そのため、厄年や八方塞がり、星除けなど、人生の節目に訪れるあらゆる災厄から身を守る強力なご利益で知られています。
- 金運向上: 境内社である大国神社に祀られる「にっこり大黒様」は、特に有名。かつて、貧しい行商人がこの大黒様に熱心に祈願したところ、事業で大成功を収め富豪になったという逸話が今に伝わっています。このことから、商売繁盛や財運向上のご利益を求めて多くの参拝者が訪れます。
- 交通安全: 前述の通り、かつて巨大な杉が舟運の安全を守るランドマークであったことから、古くから海河の守護神として信仰されていました。そのご利益は現代にも受け継がれ、船だけでなく、陸・海・空すべての交通安全を見守ってくれます。
このように、大杉神社は人生のあらゆる場面で私たちを導き、力強い後押しをしてくれる、まさに強力なパワースポットであると考えられます。
大杉神社のスピリチュアルな魅力その1

大杉神社のスピリチュアルな魅力を語る上で欠かせないのが、日本で唯一とされる「夢むすび大明神」としての側面。これは、単に「願い事が叶いますように」と漠然と祈るのとは一線を画します。
より具体的で明確な「夢」の実現を強力に後押ししてくれる、非常に特徴的なご利益なのです。
この「夢むすび」の起源には、平安時代末期の僧侶、常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)の伝説が深く関わっています。海尊は大杉大明神の御神徳により数々の奇跡を起こし、人々の願いを叶えたとされます。
その姿が天狗に似ていたことから、海尊はやがて大杉大明神の眷属(けんぞく)、つまり神様のお使いである天狗と同一視されるようになりました。
向かって左の鼻高天狗は「ねがい天狗」、右の烏天狗は「かない天狗」と呼ばれ、私たちの願いを神様に届け、そして叶えてくれる存在として信仰されています。
ここで言う「夢」とは、数年後になっていたい自分の理想の姿や、達成したい具体的な目標を指します。
例えば、「良い就職先が見つかりますように」は一般的な就職祈願ですが、「〇〇商事に入社して、ニューヨーク支社で活躍したい」といった明確なビジョンは、まさに「夢むすび」の領域。
このための特別なご祈祷が「夢叶え祈祷」となります。これは、自分の意思を持って夢に向かい努力する人を、神様が幸運と、目標へ進む力で後押ししてくださるという考えに基づいています。ただ祈るだけでなく、自らの行動が伴って初めて、神様からの力強いサポートが得られるのです。
正五九参りと三年祈祷
夢叶え祈祷の効果をより高めたい方に推奨されているのが、「正五九参り(しょうごくまいり)」。これは、神様のパワーが新たに生まれるとされる正月、その力が最も盛んになる5月、そして力が結実し収まる9月の年3回、ご祈祷を受けるというもの。
さらに、これを3年間続ける「三年祈祷」を行うことで、夢が次第に大きく育ち、確実な実現へと近づいていくとされています。少し先の未来を見据え、本気で叶えたい夢がある方にとって、大杉神社の「夢むすび」は、他にはない強力な心の支えとなるでしょう。
大杉神社のスピリチュアルな魅力その2

大杉神社のもう一つの強力なスピリチュアルな魅力は、その卓越した「厄除け」の力。この神社の厄除けは、一般的な厄年のお祓いにとどまりません。より広範な災厄から人々を守護するものとして、古くから絶大な信頼を集めてきました。
その背景には、江戸時代初期の高僧、天海大僧正との深い関わりがあります。風水の達人でもあった天海は、徳川家康の側近として江戸の町づくりに大きく貢献しました。
彼は、大杉神社を江戸城から見て鬼門(北東)の方角に位置する重要な鎮護の社と定めたのです。このため、大杉神社は関東一円を守護する強力な厄除けの拠点として、多くの人々の信仰を集めることになりました。
そのご利益は、創建時の疫病退散の伝説に始まり、江戸時代の疱瘡(ほうそう)除け、明治時代のコレラ除け、大正時代のスペイン風邪除けの神様として、時代ごとの災厄から人々を救ってきた歴史に裏打ちされています。
大杉神社のご祈祷は、年齢によって巡ってくる「厄年」はもちろんのこと、九年に一度巡ってくる運気の弱い時期である「八方塞がり」や、個人の生年月日から算出される運気の巡り合わせを見る「星除け」も行っています。
さらには、いわゆる「大殺界」や「天中殺」と呼ばれる運気の低迷期(空亡除け)に至るまで、あらゆる災いを防ぐための祈りが捧げられています。
境内には「厄除桃(やくよけもも)」と呼ばれる桃の石像があります。古来より桃には邪気を払う力があるとされており、この石を撫でることで厄難が解消されるといわれています。
人生には、どうしても運気の流れが滞り、思いがけない不運に見舞われやすい時期があります。そのような時に大杉神社でご祈祷を受け、厄除桃を撫でることは、災いを未然に防ぎ、穏やかな日々を送るための大きな助けとなるはずです。
大杉神社のスピリチュアルな魅力その3

大杉神社のスピリチュアルな力は、絢爛豪華な本殿だけに留まりません。広大な境内そのものが一つの巨大なパワースポットであり、訪れる人々の多様な願いに応えるための様々な末社や神聖な場所が点在しています。
まず、社名の由来ともなった御神木「次郎杉」と「三郎杉」は、樹齢およそ1000年を誇ります。特に次郎杉は樹高40メートルにも達し、その圧倒的な生命力と浄化のエネルギーは、傍に立つだけで心身が清められるような感覚を覚えるほど。
かつて焼失した「太郎杉」の跡を継ぎ、今も神社の象徴として人々を見守っています。
次に、金運向上を願う人々に絶大な人気を誇るのが、境内社の「大国神社」。ここに祀られる「にっこり大黒」と呼ばれる大黒様は、拝む人によって表情が変わり、にっこりと笑って見えれば巨万の富を授けてくださるという言い伝えがあります。
実際に、貧しい行商人がこの大黒様と「御種銭」のご利益で富豪になったという逸話が残り、現代でも多くの経営者や起業家がその成功を祈願しに訪れます。
さらに、ユニークなご利益を授かる場所も豊富。 競馬ファンや勝負事を控えた人々が訪れる「勝馬神社」は、勝利を祈願する蹄鉄が数多く奉納されています。
また、境内には「禹歩斎場(うほさいじょう)」や「石棊局(せっききょく)」、「ねがい矢」といった、自ら行動を起こして運を切り開くためのユニークな祈願場所も設けられています。
これらは、ただ祈るだけでなく、体験を通じて神様とのご縁を結ぶ、アミューズメント性も兼ね備えた大杉神社ならではの魅力といえるでしょう。
このように、大杉神社は夢結びや厄除けだけでなく、金運、勝負運、健康運など、訪れる人々のあらゆる願いに応えてくれる、まさに「ご利益のデパート」のような場所なのです。
大杉神社の縁切りの効果とは

大杉神社は「夢むすび」という良縁を結ぶ力で有名ですが、その前提として、強力な「悪縁切り」のご利益があることを忘れてはなりません。新しい良縁や幸運を呼び込むためには、まず不要な悪縁を断ち切ることが大切である、というのが大杉神社の考え方。
ここでいう悪縁とは、こじれた人間関係だけを指すのではありません。病気、悪癖、不運な状況、過去のトラウマなど、自分の前進を妨げるあらゆるネガティブな要素が含まれます。
大杉神社には、この悪縁を断ち切るための具体的な儀式が二つ用意されています。
一つ目は、「かわらけ割り」です。これは、土でできたお皿状の「かわらけ」に、心の中で悪縁を念じ、定められた呪言を三度唱えてから、桃の形をした石像めがけて投げつけて割るというもの。
土器が砕け散ると同時に、悪縁も断ち切られるとされています。呪言は「われおもふ きみのこころははなれつる われもおもはじ きみもおもはじ」というもので、相手への執着と自分自身の執着、双方を断ち切る意味が込められています。
二つ目は、「悪縁切堂」で行う人形(ひとがた)を用いた護摩祈祷。人形に切りたい悪縁の内容を書き、護摩の浄火で焼き尽くすことで、悪縁を根源から断ち切ります。こちらはより強力な縁切りを望む方に適しているといえます。
これらの儀式を通じて過去を清算し、心身を清浄な状態にリセットすることで、初めて新たな幸運や良縁を受け入れる準備が整うのです。
大杉神社のスピリチュアルな力を授かる参拝法

大杉神社の主な施設

大杉神社の広大な境内には、参拝者が訪れるべき見どころが豊富。それぞれの施設が持つ意味や歴史を知ることで、参拝がより深いものになるでしょう。
麒麟門と拝殿
神社の象徴ともいえる豪華絢爛な門が麒麟門。精緻な彫刻と極彩色の装飾は、まさに「茨城の日光東照宮」の名にふさわしい荘厳さ。この門をくぐると、その先には力強い気で満ちた拝殿が鎮座しています。ここで日々の感謝と自身の夢を神様に伝えましょう。
悪縁切堂と悪縁切りの齋庭
前述の通り、悪縁を断ち切るための重要な施設です。悪縁切堂では人形を用いた護摩祈祷が、その近くにある悪縁切りの齋庭では「かわらけ割り」が行われます。新たなスタートを切りたいと願う方は、まずこちらを訪れるのが良いでしょう。
大国神社
金運向上のパワースポットとして有名な境内社。「にっこり大黒」と恵比寿様が祀られており、商売繁盛や事業安泰を願う多くの参拝者で賑わいます。活気あふれるエネルギーに満ちた場所です。
御神木
拝殿の近くには、樹齢約1000年の「三郎杉」がそびえ立っています。天に向かって真っすぐに伸びる姿は圧巻で、強力な生命力と浄化のエネルギーを感じ取ることができます。静かに手を合わせ、そのパワーをいただきましょう。
勝馬神社
競馬関係者や勝負事を控える人々に信仰される神社です。勝利を祈願して多くの蹄鉄が奉納されており、独特の雰囲気を醸し出しています。
相生神社
子授けや安産、夫婦和合にご利益があるとされる神社。男女の固い結びつきを象徴しており、良縁を願う方々も訪れます。
豪華な御手水舎とトイレ
大杉神社は、参拝者のための施設にも趣向が凝らされています。特にトイレは「雅叙園のよう」と評されるほど豪華絢爛。個室ごとに異なる襖絵が描かれ、一見の価値がある施設です。
これらの施設を巡ることで、大杉神社の多岐にわたるご利益とスピリチュアルな力を体感できるはずです。
大杉神社の参拝方法

大杉神社のご利益を最大限に授かるためには、一般的な参拝作法に加えて、この神社特有の儀式や作法を理解しておくことが大切です。
基本的な参拝の流れ
鳥居をくぐる前に一礼し、手水舎で心身を清めます。その後、拝殿に進み、「二拝二拍手一拝」の作法で参拝するのが基本。しかし、大杉神社では、より深く神様とのご縁を結ぶための様々な方法が用意されています。
おすすめの参拝順序
もし時間に余裕があれば、悪縁を断ち切ってから良縁を結ぶという流れを意識すると良いでしょう。まず「悪縁切りの齋庭」や「悪縁切堂」で不要な縁を断ち切ります。
その後、心を新たにして拝殿でご自身の夢や願いを祈願し、最後に目的に応じた境内社(大国神社や勝馬神社など)を巡るのがおすすめ。
御種銭によるダブル参拝
金運向上を願う方に特におすすめなのが、授与所で受けられる「御種銭」を用いた参拝。この御種銭を手に、まず大杉神社の拝殿を参拝し、次いで境内社の「大国神社」を参拝します。
この二社を合わせて参拝することが、古くからの成功のセオリーとされています。参拝後は、御種銭をお財布に入れてお守りとします。
ユニークな開運祈願作法
境内には、参拝者が能動的に運を開くためのユニークな斎場が複数あります。
- 禹歩斎場: 開運と心身健全を祈願する場所。授与所で「禹歩御守」を受け、足跡が彫られた石の上を特定の順序で歩むことで、災いを避け、運気を高めます。
- 石棊局: 健脚と健康を願うための儀式です。碁盤の目の上に「氣御守」を置き、それを左足で踏んでから飛び降ります。
- ねがい矢: 金運や厄除けなど、願い事に応じた矢を授与所で受け、願い事を書いた紙を結びつけて的に向かって射放つことで、願望成就を祈願します。
これらの作法は、単に祈るだけでなく、自ら行動することで運命を切り開いていくという、大杉神社の教えを体現しているものと考えられます。参拝の際には、ご自身の願いに合わせてこれらの儀式にも挑戦してみてはいかがでしょうか。
大杉神社のおすすめの授与品

大杉神社では、多岐にわたるご利益に対応した様々な授与品(お守りやお札など)を受けることができます。ご自身の願いに合ったものを選ぶことで、神様のご加護をより身近に感じることができるでしょう。
授与品の種類 | 初穂料の目安 | 主なご利益・目的 | 特徴 |
---|---|---|---|
夢叶御守 | 1,000円 | 夢結び・心願成就 | 「夢」と「叶」の文字がデザインされた、大杉神社を象徴する可愛らしいお守りです。具体的な目標を持つ方におすすめです。 |
御種銭 | 500円 | 金運・財運向上 | 貧しい行商人を富豪へと導いた伝説を持つ小判型のお守り。大杉神社と大国神社の両方を参拝する際に用います。 |
悪縁切りの呪具 | 3,000円(人形) | 悪縁切り | 「かわらけ」(土器)や、護摩祈祷で用いる「人形(ひとがた)」があります。郵送での申し込みも可能です。 |
氣御守(碁石) | 500円 | 健脚・健康 | 石棊局の儀式で用いる、男性用の紺石と女性用の紅石があります。健康を願う方へのお土産にも適しています。 |
厄除けもなか | 各120円 | 厄除け・お土産 | ねがい天狗(つぶあん)とかない天狗(柚子白あん)を模した和菓子。参拝記念のお土産として人気があります。 |
各種ご祈祷札 | 5,000円~ | 厄除け、家内安全など | ご祈祷を受けた際に授与されるお札です。自宅の神棚などにお祀りし、一年間のご加護を願います。 |
これらの授与品は、境内の授与所だけでなく、公式ホームページのオンラインショップでも受けることが可能。遠方で直接参拝できない方や、帰宅後に必要になった場合でも安心です。
注意点として、お守りの効果は一般的に一年間とされています。一年が経ったら、感謝の気持ちを込めて神社に返納し、新しいお守りを受けるのが望ましい作法です。
大杉神社への行きかた

大杉神社は茨城県稲敷市にあり、都心から訪れる場合は、公共交通機関または車の利用が主な手段となります。正直なところ、アクセスが良いとは言えない場所にあるため、事前の計画が大切です。
公共交通機関を利用する場合
最寄り駅はJR成田線の「下総神崎駅(しもうさこうざきえき)」です。
- 電車とコミュニティバス: 下総神崎駅から稲敷市のコミュニティバス「江戸崎・神崎線」に乗車し、「大杉神社」バス停で下車します。所要時間は約15分。
ただし、このバスは運行本数が非常に少ないため、事前に市のホームページなどで時刻表を必ず確認してください。特に平日は本数が限られるため、計画には細心の注意が必要です。 - 電車とタクシー: 下総神崎駅からタクシーを利用する場合、所要時間は約15分で、料金は3,000円~4,000円程度が目安。複数人で訪れる場合は、タクシーを利用するのも一つの方法です。
車を利用する場合
高速道路を利用すると、比較的スムーズにアクセスできます。
- 高速道路: 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の「稲敷IC」または「稲敷東IC」から約15~20分。
- 駐車場: 参拝者用の無料駐車場が約300台分用意されています。年末年始などの繁忙期には有料(500円程度)になる場合がありますが、ご祈祷を受けると返金されることもあるようです。
いずれの交通手段を選ぶにしても、時間に余裕を持ったスケジュールを組むことをお勧めします。特に公共交通機関は乗り継ぎの時間が重要になるため、入念な下調べが快適な参拝の鍵となります。
まとめ:大杉神社でスピリチュアルな体験を
この記事では、大杉神社のスピリチュアルな魅力について、その歴史的背景から具体的なご利益、参拝方法に至るまで詳しく解説してきました。最後に、その要点を改めて振り返ります。
- 大杉神社は奈良時代創建の歴史ある神社である
- 全国約670社ある大杉神社の総本社である
- 主祭神は国造りの神様である倭大物主櫛甕玉命である
- 日本で唯一の「夢むすび大明神」として知られる
- 具体的な目標の実現を後押しする「夢叶え祈祷」がある
- 悪縁を断ち切り良縁を呼び込む力が強い
- 縁切りには「かわらけ割り」や「人形護摩」といった儀式がある
- 天海僧正が定めた江戸の鬼門を守護する厄除けの社である
- 厄年だけでなく八方塞がりなど広範な災厄にご利益がある
- 境内社の「大国神社」は強力な金運パワースポット
- 「にっこり大黒」のご利益で富豪になった逸話も残る
- 御神木の次郎杉・三郎杉は浄化のエネルギーに満ちている
- 勝負運を授ける「勝馬神社」も人気だ
- 「御種銭」を使い大杉神社と大国神社をダブル参拝すると良い
- 参拝の際はユニークな開運祈願作法にも挑戦したい
- 目的別の授与品が豊富に揃っている
- 公共交通機関でのアクセスはバスの時刻確認が必須だ
大杉神社は、ただ美しいだけでなく、訪れる人々の人生に深く寄り添い、前へ進む力を与えてくれる特別な場所。
明確な夢や目標がある方、断ち切りたい過去がある方、そして人生の転機を迎えている方は、ぜひ一度そのスピリチュアルな力を体感しに訪れてみてはいかがでしょうか。





