伏見稲荷大社は、千本鳥居や鮮やかな朱色の景観で知られる日本屈指の神社であり、多くの参拝者が訪れる神聖な場所。しかし、この神社を訪れた人々の中には、単なる参拝以上の「不思議な体験」をしたと語る人が少なくありません。
本記事では、伏見稲荷大社の歴史や信仰の背景を交えながら、実際に報告されている不思議な体験や神秘的なスポットについて詳しく紹介します。この神社の秘められた世界を知り、不思議な力を感じ取るためのヒントを探ってみましょう。
本記事の内容
- 伏見稲荷が持つ歴史や信仰の背景
- 伏見稲荷で報告されている不思議な体験
- 神秘的なスポットや参拝方法
- 稲荷神社と狐の関係やご利益
伏見稲荷での不思議な体験とは

伏見稲荷とは

伏見稲荷大社は、日本国内外から多くの参拝者が訪れる人気の神社です。特に、境内を覆い尽くすように並ぶ朱色の鳥居「千本鳥居」は、京都観光の象徴ともいえる存在。
しかし、伏見稲荷大社の魅力はそれだけにとどまりません。本殿の奥に広がる稲荷山や、参道沿いに点在するさまざまな神秘的なスポットには、古くからの伝承や信仰が息づいています。
「伏見稲荷」という名称には、「稲が成る(いなり)」という意味が込められています。これは五穀豊穣を祈る農耕信仰に由来し、古代の日本人にとって重要な役割を果たしてきました。
農作物の収穫を司る神として始まったこの信仰は、時代の変遷とともに商売繁盛や家内安全、学業成就などのご利益を持つとされ、幅広い人々からの信仰を集めるようになりました。
伏見稲荷大社の創建は和銅4年(711年)にまでさかのぼります。古代から続くこの神社の歴史は、多くの人々の信仰によって支えられてきました。特に江戸時代になると、願いごとが叶ったお礼として鳥居を奉納する風習が広まり、現在の千本鳥居の光景が形作られました。
また、伏見稲荷大社の境内には、数多くの「お塚」と呼ばれる小さな祠(ほこら)が点在。これらは、個人や企業が信仰の証として建立したものであり、稲荷信仰の奥深さを象徴するもの。さらに、稲荷山を巡る「お山めぐり」では、さまざまな神秘的な体験ができるとされています。
このように、伏見稲荷大社は単なる神社や観光スポットではなく、古くからの信仰と伝承が今なお息づく神秘的な場所。鳥居をくぐりながら歩くことで、何か不思議な力を感じる人も少なくありません。
伏見稲荷を訪れた際には、ただ写真を撮るだけでなく、その歴史や信仰に思いを馳せながら散策することをおすすめします。
祭神

伏見稲荷大社に祀(まつ)られているのは、「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」という神様。この神様は、五穀豊穣や商売繁盛を司る神とされ、日本全国の稲荷神社においても主祭神として祀られています。
宇迦之御魂大神の名前の由来は、「宇迦(うか)」が「食物」や「穀物」を意味し、「御魂(みたま)」が「霊魂」や「神霊」を指すことにあります。つまり、この神様は、豊かな食糧をもたらす存在として古代より信仰されてきたのです。
このため、農業を営む人々を中心に信仰が広がり、やがて商人や一般家庭にもその信仰が浸透していきました。
宇迦之御魂大神のほかにも「佐田彦大神(さたひこのおおかみ)」「大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)」「田中大神(たなかのおおかみ)」「四大神(しのおおかみ)」の五柱が祀られています。これらの神々は、商売繁盛、家内安全、交通安全、芸能上達、学業成就、安産など、さまざまなご利益を持つとされています。
伏見稲荷大社のご利益の秘密は、この多様な神々の力にあります。特に、商売繁盛のご利益を求めて訪れる人が多く、経営者や個人事業主にとっては「商売繁盛の聖地」として特別な意味を持っています。
その証拠に、伏見稲荷大社には全国各地の企業や商店の名前が刻まれた鳥居が数多く奉納されており、多くの人々が商売繁盛を願って訪れていることがわかります。
さらには「おもかる石」や「膝松さん」など、不思議なご利益があるとされるスポットも存在します。例えば、「おもかる石」は、自分の願いを心に思い浮かべながら持ち上げたときに、予想よりも軽く感じれば願いが叶うとされるもの。
このような神秘的なスポットが数多く存在することも、伏見稲荷大社の魅力の一つといえるでしょう。
ご利益を最大限に受けるためには、正しい参拝方法を実践することも重要。伏見稲荷大社では、まず本殿で手を合わせてから、お山めぐりをしながら各お塚にお参りするのが一般的な流れとされています。
また、鳥居のトンネルをくぐることで、厄除けや開運のご利益を得ることができるともいわれています。
伏見稲荷大社の祭神は、ただの「商売繁盛の神様」ではなく、日本人の暮らしに深く根付いた存在。そのため、単に参拝するだけでなく、その背景やご利益の意味を理解しながらお参りすることで、より深い信仰を感じることができるでしょう。
不思議なエピソード

伏見稲荷大社には、古くから数多くの不思議なエピソードが伝わっています。訪れた人々が体験した神秘的な出来事は、まるで神様の存在を実感させるかのよう。
特に、千本鳥居をくぐると時間の感覚が変わったように感じるという話や、おもかる石を持ち上げたときに予想以上に軽く感じることで願いが叶ったというエピソードは、参拝者の間でよく語られています。
例えば、ある参拝者が深夜に訪れた際、千本鳥居をくぐっているうちに何度も同じ場所に戻ってしまったという話。通常、一本道のように見える千本鳥居ですが、その人はまるで迷宮に迷い込んだかのような体験をしたのです。
やっとのことで本殿へ戻れたときには、すでに朝になっていたといいます。このような話は決して珍しいものではなく、伏見稲荷では「時間の流れが異なる」ように感じることがあるという体験談が数多く報告されています。
伏見稲荷には「おもかる石」という有名な試し石があります。この石を持ち上げたときに、自分が想像していたよりも軽く感じれば願いが叶い、重く感じれば叶わないとされているもの。
ある女性がこの石を試したところ、予想以上に軽く持ち上がったため、大きな期待を胸に願い事をしたそうです。そしてその数か月後、彼女は長年望んでいた仕事に就くことができたというのです。偶然かもしれませんが、こうした体験をした人が後を絶たないことから、伏見稲荷の霊験あらたかさが伺えるというもの。
さらに、参拝者の中には「不思議な声を聞いた」という話も。深夜に伏見稲荷を訪れた男性が、参道を歩いている最中、誰もいないはずの場所から「ようこそ」と言われたような気がしたそうです。
驚いて辺りを見回しても、誰もいない。狐の神使が歓迎してくれたのか、それとも別の霊的な存在だったのかは分かりませんが、伏見稲荷ではこのような霊的な現象が時折報告されています。
伏見稲荷大社には、訪れる人々が神秘的な体験をすることが少なくありません。その理由として、伏見稲荷が千年以上の歴史を持ち、全国の信仰の中心地であること、また神秘的な力を宿す場所であることが関係しているのかもしれません。
もちろん、科学的に説明できるものもあるでしょう。しかし、それでも伏見稲荷を訪れた多くの人が「何か特別な力を感じた」と語るのは、単なる偶然とは言い難いものがあります。
稲荷神社ときつねの関係

稲荷神社といえば、まず思い浮かぶのは「きつね」の存在。境内には狐の像が多く見られ、鳥居の前や社殿の近くに鎮座しています。なぜ稲荷神社ときつねにはこれほど深い関係があるのでしょうか。
その理由の一つに、日本古来の農耕信仰が関係しています。稲荷神社の主祭神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は、五穀豊穣を司る神様。
日本では古くから、農業は人々の生活の中心にあり、五穀豊穣を願うことは何よりも重要なことでした。そのため、田畑を荒らす害獣を退治し、農作物を守る存在として狐が神の使いとされるようになったのです。
狐は夜行性でありながら非常に賢く、鋭い直感を持つ動物として知られています。その神秘的なイメージが、神様の使いとしてふさわしいと考えられるようになったとも言われています。
さらに、狐は「火を操る」とも言われ、火の神様との関連性が指摘されることも。特に「稲荷(いなり)」という言葉が「稲が成る」という意味を持つことから、農業神としての性格と狐が結びついたとも考えられています。
加えて、狐がくわえているものにもそれぞれ意味があります。例えば、「稲穂」は五穀豊穣を象徴し、「鍵」は富を蓄える蔵の鍵を示し、「巻物」は知恵や学問を象徴し、「宝珠」は願いを叶える力を持つとされています。
これらの象徴が狐とともに描かれることで、伏見稲荷大社における神聖な存在としての狐の役割が一層際立っています。
しかし、稲荷神社の狐はあくまで「神の使い」であり、神そのものではありません。この点が一般的な誤解として広まっている部分でもあります。
日本には「狐を神として祀る」という信仰もありますが、伏見稲荷大社をはじめとする稲荷神社では、狐はあくまで神様の眷属(けんぞく)=従者としての役割を果たしているのです。
また、稲荷神社の狐は「白狐」として描かれることが多いです。これは、普通の狐とは異なる神聖な存在であり、目には見えない霊的な力を持っているとされるため。
白狐は神様の使者であり、参拝者の願いを神様へ届ける役目を担っています。そのため、稲荷神社では狐を大切にする文化が根付いており、狐を大切にすることで神様の加護を受けることができると考えられています。
このように、稲荷神社と狐の関係には、古くからの農耕信仰や神秘的なイメージ、さらには狐が持つ象徴的な意味が深く関わっています。
もし伏見稲荷大社を訪れる際には、境内の狐の像がどのようなものをくわえているのかを観察しながら歩いてみると、より深くその神秘的な世界を感じることができるでしょう。
鳥居が多い理由

伏見稲荷大社といえば、千本鳥居が象徴的な存在として知られています。朱色の鳥居が連なる風景は、まるで異世界に迷い込んだかのような幻想的な雰囲気を醸し出しており、国内外の観光客を魅了し続けています。
なぜ伏見稲荷大社にはこれほど多くの鳥居が建てられているのでしょうか? その背景には、歴史的な要因や信仰の変遷が深く関係しています。
伏見稲荷大社の鳥居は、個人や企業が願いを込めて奉納するもの。この風習は江戸時代から広まり、「願いが通るように」あるいは「願いが通ったことへの感謝」として鳥居を奉納する習慣が根付いたと言われています。
特に商売繁盛を願う商人たちにとって、伏見稲荷は神聖な場所であり、多くの人が鳥居を奉納することで自身の成功を祈りました。そのため、鳥居の数は時代とともに増え続け、現在では千本どころか1万基以上が、稲荷山の参道を埋め尽くしているのです。
また、鳥居の色が朱色である理由についても興味深い背景が。朱色には古来より魔除けの力があるとされ、神聖な場所を守る意味が込められています。
さらに、朱色には水銀が含まれており、防腐作用があるため、木製の鳥居を長く保つための実用的な目的もあったのです。鳥居の連なりが伏見稲荷の象徴となったのは、こうした歴史的・信仰的な背景があるからこそなのです。
現在も伏見稲荷大社では鳥居の奉納が可能で、個人や企業が一定の寄進を行うことで新たな鳥居を建てることが可能。サイズによって金額は異なり、最小のものでも数万円、大きなものでは数十万円以上の費用がかかることもあります。
このように、伏見稲荷大社の鳥居は、過去から現在に至るまで、多くの人々の祈りと感謝の気持ちによって成り立っているのです。
伏見稲荷の歴史

伏見稲荷大社は、日本全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮であり、1300年以上の歴史を誇る由緒ある神社。その起源は和銅4年(711年)に遡り、古代豪族である秦氏によって創建されたと伝えられています。
秦氏は渡来系の氏族であり、稲作や養蚕などの技術を持ち込んだことで知られています。彼らは五穀豊穣を願い、農業の神として伏見稲荷を信仰するようになりました。
伏見稲荷大社のご祭神である「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」は、食物を司る神とされ、五穀豊穣の象徴とされています。このため、古くから農民をはじめとする多くの人々の信仰を集めてきました。
やがて時代が進むにつれ、商売繁盛や家内安全などのご利益が広く知られるようになり、特に商人の間で厚く信仰されるようになりました。
平安時代には、稲荷信仰が京都の貴族社会にも広がり、伏見稲荷は朝廷からの崇敬を受けるようになりました。その後、鎌倉時代や室町時代には武士階級にも信仰が広がり、戦国時代には戦勝祈願の神社としても知られるようになります。
江戸時代になると商業の発展に伴い、商売繁盛を願う商人たちの間で伏見稲荷の人気が爆発的に高まりました。この時期に鳥居の奉納文化が広まり、現在の千本鳥居の原型が形成されたのです。
また、明治時代の神仏分離政策の影響を受け、伏見稲荷大社は神道の神社としての形を明確にし、仏教的要素を排除しました。それでも、古来からの信仰が途絶えることはなく、今もなお日本国内のみならず、世界中から多くの参拝者が訪れる人気の神社となっています。
現代においても伏見稲荷大社の信仰は根強く残っています。特に、正月の初詣では日本全国から数百万人もの参拝者が訪れ、西日本で最も多い初詣者数を誇ります。
また、2月の初午(はつうま)の日には「初午大祭」が執り行われ、五穀豊穣や商売繁盛を願う人々で賑わいます。
こうした歴史を背景に持つ伏見稲荷大社は、日本人にとって非常に親しみ深い神社であり、今後も多くの人々の信仰を集め続けるでしょう。
その魅力は、単なる観光名所としてだけでなく、長い歴史の中で培われた信仰と文化の結晶として、今なお息づいているのです。
伏見稲荷での不思議な体験を力に変える

お山巡りとは

伏見稲荷大社のお山巡りは、単なる観光ではなく、信仰と歴史を深く感じることのできる巡礼。稲荷山全体が神聖な領域とされ、数多くの神蹟(しんせき)や祠が点在しています。
特に、千本鳥居を抜けた先の「奥社奉拝所」から始まるお山巡りは、伏見稲荷の神秘的な魅力を体験できるルートとして、多くの参拝者や観光客に親しまれています。
お山巡りのコースは、おおよそ全長4キロメートルにも及び、所要時間は2時間程度。巡礼のルートには多くの名所があり、それぞれ異なるご利益があるとされています。
まず、奥社奉拝所を過ぎると、熊鷹社へ向かう道に入ります。ここは勝負運の神様が祀られており、スポーツ選手や受験生が多く訪れます。さらに進むと「四ツ辻」という見晴らしの良いポイントに到着し、ここで一息つくことができます。
京都市内を一望できるこの場所は、夜に訪れると夜景が美しく、神秘的な雰囲気を醸し出しています。
四ツ辻を過ぎると、本格的な登山道に。そこから一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰へと続く道には、大小さまざまな「お塚」と呼ばれる祠が並び、それぞれの神様に願いを込めることができます。
お塚とは、伏見稲荷の信仰を持つ人々が個人的に祀る小さな社のことで、全国の信者たちが建てたもの。このお塚巡りを行うことで、伏見稲荷の神々とより深く繋がることができると信じられているのです。
お山巡りの道中には「おもかる石」と呼ばれる不思議な石もあります。この石を持ち上げて、予想より軽ければ願いが叶い、重ければ努力が必要だと言われています。こうした体験を通じて、伏見稲荷の霊験あらたかな空気を感じることができるのです。
お山巡りは、運動量が多く体力を必要とするため、歩きやすい靴や十分な水分を持参することが推奨されます。夏場は特に熱中症対策が重要であり、冬場は寒さ対策が必要。しかし、四季折々の景色が楽しめるため、どの時期に訪れても異なる風情を味わうことができます。
伏見稲荷のお山巡りは、単なる参拝ではなく、自身と向き合い、願いを込めるための神聖な旅。訪れる際は、ただのハイキングではなく、信仰の場であることを意識しながら歩くと、より一層特別な体験になるでしょう。
膝松さんとは

伏見稲荷大社には、多くの神秘的なスポットがありますが、その中でも特に注目されるのが「膝松さん」と呼ばれるご神木。
この膝松さんは、奥社奉拝所から少し左へ進んだ場所にある松の木で、その根が特徴的に持ち上がり、左右に分かれています。この独特な形状から「膝松さん」と名付けられました。
膝松さんには、不思議なご利益があると信じられています。その一つが、膝や腰、肩こりなどの痛みを和らげるというもの。
この松の根の下をくぐることで、関節や筋肉の不調が改善されると言われており、特に高齢者や体の痛みに悩む人々が訪れます。実際に、多くの参拝者が膝松さんをくぐり、健康回復を願っています。
また、膝松さんは「根上がりの松」とも呼ばれています。これは、松の根が地面から浮き上がっていることに由来し、”根”と”値”をかけた「ねあがり(値上がり)」の意味が込められています。
そのため、商売繁盛や株価上昇、給料アップなどの願いを込めて訪れる人も多く、経済的な成功を願うビジネスマンや投資家の間でも信仰を集めています。
膝松さんを訪れた際には、木に直接触れたり、根の下をくぐることで、よりご利益を受けられるとされています。ただし、あまりに多くの人が触れることで木が傷つかないよう、節度を持って参拝することが大切。
また、願いを込める際には、伏見稲荷大社の本殿でお参りを済ませてから訪れると、より効果が高まるとされています。
このように、伏見稲荷の膝松さんは、健康と経済の両面でのご利益があるとされ、多くの参拝者に親しまれています。伏見稲荷大社を訪れる際には、ぜひこの神秘的な松の木にも立ち寄り、ご自身の願いを託してみてはいかがでしょうか。
お守り

伏見稲荷大社では、訪れる人々のさまざまな願いを叶えるために、多くの種類のお守りやご祈祷が用意されています。お守りは、持ち主の身を守るものや願い事を成就させるためのものであり、伏見稲荷ならではの特徴を持ったものが多く揃っています。訪問が叶わない方のために郵送での購入も可能。
ここでは、伏見稲荷大社の主なお守りについて紹介します。
- 商売繁盛守
伏見稲荷大社は商売繁盛の神様としても有名であり、経営者やビジネスマンが多く訪れます。商売繁盛守りは、仕事運や金運を向上させるとされ、店舗や会社に飾る人も多いです。初穂料1,000円 - 特別守
迷ったらこれ、願い事全般に有効。特に長寿を願う高齢者や病気平癒を祈る人々に人気があります。初穂料3,000円 - 合格守
学問の向上や試験の合格を祈願するもので、受験生や資格試験を控える人々に人気。きつねのイラストもかわいいです。初穂料800円 - 車体守
車を運転する人にとって重要なお守りで、安全な運転を祈願するためのもの。初穂料1,500円 - 商売繁昌守
商売がうまく行うように願う人に向けた重要なお守りです。初穂料1,000円
また、伏見稲荷では珍しい「白狐のお守り」もあります。これは、稲荷神のお使いである狐の姿をしたお守りで、魔除けや開運のご利益があるとされています。

参拝方法

正しい参拝方法を知っておくことで、より良いご利益を得られます。ここでは、伏見稲荷での正しい参拝作法について説明します。
鳥居のくぐり方
伏見稲荷大社の参道には数多くの鳥居が並んでいます。鳥居は神聖な領域と現世を分ける門とされているため、通る際には礼をするのが基本的なマナー。
- 鳥居をくぐる前に、軽くお辞儀をする。
- 中央を避け、左右どちらかを歩く(中央は神様の通る道とされている)。
- 最後の鳥居をくぐる際も、振り返ってお辞儀をする。
手水舎での清め方
境内に入ったら、手水舎(ちょうずや)で手と口を清めるのが正式な作法です。これは、身を清めることで神聖な場所に入る準備をするため。
- 右手で柄杓を持ち、左手を洗う。
- 左手に柄杓を持ち替え、右手を洗う。
- 再び右手に柄杓を持ち替え、左手に水を受けて口をすすぐ。
- 口をすすいだら、左手をもう一度洗う。
- 最後に、柄杓の柄を立てて残った水で洗い流し、元の位置に戻す。
本殿での参拝方法
伏見稲荷大社では、一般的な神社と同じ「二拝二拍手一拝」の作法で参拝します。
- 賽銭箱にお賽銭を入れる(投げ入れず、そっと入れるのが望ましい)。
- 深くお辞儀を2回する。
- 手を肩幅くらいに開き、2回拍手をする。
- 両手を合わせたまま、心の中でお願いごとをする。
- 最後に、もう一度深くお辞儀をする。
伏見稲荷特有の参拝ポイント
伏見稲荷大社には、本殿のほかに「奥社奉拝所」や「おもかる石」など、参拝者に人気のスポットがあります。
- 奥社奉拝所
千本鳥居を抜けた先にあり、願い事をより強く祈る場所とされています。 - おもかる石
願い事を念じながら石灯篭の上の石を持ち上げ、予想より軽ければ願いが叶いやすいと言われています。
正しい作法を守ることで、より一層伏見稲荷の神様のご加護を受けることができるでしょう。
伏見稲荷への行きかた

伏見稲荷大社は京都市伏見区に位置し、全国の稲荷神社の総本宮として多くの参拝者が訪れる人気の神社。特に外国人観光客からも人気が高く、「外国人に人気の日本の観光スポットランキング」で何度も上位に選ばれています。
京都市内の中心部からのアクセスも比較的良好であり、電車やバス、さらには徒歩でも訪れることができます。ここでは、伏見稲荷大社への具体的な行きかたを詳しく紹介します。
電車でのアクセス
最も一般的で便利な行き方は電車を利用する方法。伏見稲荷大社の最寄り駅は JR奈良線「稲荷駅」 もしくは 京阪本線「伏見稲荷駅」 です。
- JR奈良線「稲荷駅」
JR京都駅から 2駅(約5分) で到着します。駅を出るとすぐに伏見稲荷大社の鳥居が見えるため、迷うことなくアクセスできます。 - 京阪本線「伏見稲荷駅」
京阪電車を利用する場合、京阪「伏見稲荷駅」で下車し、そこから徒歩約5分で境内に到着。京阪線は大阪方面からのアクセスに便利であり、特に大阪市内から日帰りで訪れる場合にはおすすめ。
バスでのアクセス
バスを利用する場合、京都市バスを利用することが可能ですが、伏見稲荷大社の最寄りバス停はそれほど近くありません。以下のバス停を利用し、徒歩で向かう形になります。
- 京都駅から 南5系統の市バス に乗車し、「稲荷大社前」バス停で下車後、徒歩約7分。
- 四条河原町や三条京阪などの主要な観光エリアからは、 17系統や5系統の市バス で「稲荷大社前」バス停へ。
ただし、バスは交通渋滞の影響を受けやすく、特に観光シーズン(春や秋)は遅れることが多いため、電車を利用した方がスムーズに到着できるでしょう。
車でのアクセスと駐車場情報
自家用車を利用する場合、名神高速道路の 「京都南IC」 または 「京都東IC」 から一般道を経由して約30分ほどで到着します。ただし、伏見稲荷大社の周辺は駐車場が限られており、特に観光シーズンや週末は満車になりやすいため注意が必要。
伏見稲荷大社には 無料駐車場 がありますが、台数が限られているため、早朝などの混雑していない時間帯に訪れるのがベスト。また、近隣には 有料駐車場 もいくつかありますが、料金は30分あたり200〜300円程度の相場となっています。
徒歩や自転車でのアクセス
伏見稲荷大社は京都市内から比較的近いため、京都観光の一環として徒歩や自転車で訪れることも可能です。
- 徒歩の場合: 京都駅から伏見稲荷大社まで徒歩で約40〜50分ほどの距離。道中には昔ながらの京都の街並みやローカルな飲食店も多いため、散策を楽しみながら向かうことができます。
- 自転車の場合: 京都駅周辺ではレンタサイクルを利用することができ、自転車で訪れるのもおすすめ。京都駅から伏見稲荷大社までは約20〜30分程度の距離で、比較的平坦な道が続くため、快適にサイクリングを楽しめます。境内には駐輪場があるため、参拝の際も安心して自転車を停めることができます。
まとめ:伏見稲荷での不思議な体験
- 伏見稲荷大社は、日本有数のパワースポットであり、神秘的な体験が多く報告されている
- 「千本鳥居」を歩くと、時間の感覚が狂うような不思議な現象を感じる人がいる
- おもかる石を持ち上げた際に予想より軽く感じると願いが叶うとされている
- 参拝中に誰もいないはずの場所から声を聞いたという体験談がある
- 深夜に千本鳥居を歩くと、何度も同じ場所を通っているように感じることがある
- 狐の神使が歓迎するような夢を見たという参拝者の話がある
- お山巡りの途中で神秘的な光を見たという証言が複数ある
- 伏見稲荷の「膝松さん」は、くぐると膝や腰の痛みが和らぐとされている
- 神社の鳥居は、願いが通るようにとの信仰から奉納され続けている
- 伏見稲荷の祭神「宇迦之御魂大神」は、食物の神であり豊穣を司る存在
- 参拝者の中には、不思議な風や気配を感じると報告する人もいる
- 伏見稲荷には個人が建てた「お塚」が点在し、それぞれ独自の信仰が息づいている
- 参道の途中で狐に導かれたような体験をしたという話が伝わっている
- お山巡りを終えた後に、心が軽くなったと感じる人が多い
- 伏見稲荷大社は1300年以上の歴史を持ち、今もなお神秘的な力を宿している










