【九頭龍神社そのスピリチュアルな魅力】呼ばれる人はなぜ多い？

スピリチュアルな魅力で知られる九頭龍神社 。この神社の持つ不思議な力や、なぜ多くの人が「呼ばれる」ように訪れるのか、その理由を知りたいと思っているのではないでしょうか。

九頭龍神社とはどのような場所で、なぜ呼ばれる人が多いのか、その謎に迫ります。この記事では、代表的なご利益や自然に囲まれた本宮の魅力、そして願いを叶えるための参拝のコツから参拝時の注意点まで詳しく解説。

さらに、人気のお守りの紹介や、少し分かりにくい九頭龍神社への行き方も網羅していますので、参拝前の準備は万全です。

本記事の内容

九頭龍神社のスピリチュアルな魅力

九頭龍神社とは

九頭龍神社は、神奈川県箱根町の芦ノ湖畔に鎮座する、箱根神社の境外社。古くから水の神、そして縁結びの神様として篤い信仰を集めてきました。

この神社は、芦ノ湖のほとりの森深くに静かに佇む「本宮」と、箱根神社の境内にあり参拝しやすいように建立された「新宮」の二つから成り立っています。

本宮はうっそうとした木々に囲まれた「九頭龍の森」の奥深くに位置し、船か徒歩でしかたどり着けないため、俗世から切り離されたような神聖な空気が流れています。

一方の新宮は、箱根神社のすぐ隣にあり、多くの参拝者で賑わいながらも、霊水「龍神水」が湧き出るなど、力強いエネルギーを感じられる場所です。

どちらの社殿にも同じ九頭龍大神（くずりゅうおおかみ）がお祀りされており、ご利益に変わりはありません。特に、その強力なエネルギーから日本有数のパワースポットとして知られ、運気を転換したい、良縁に恵まれたいと願う多くの人々が全国から訪れます。

芦ノ湖の神秘的な自然と一体となったその空間は、訪れるだけで心が洗われるような感覚を覚える、特別な場所です。

九頭龍神社の歴史と九頭龍大神のご神徳

九頭龍神社の起源は、奈良時代まで遡ります。伝説によれば、かつて芦ノ湖には九つの頭を持つ毒龍が棲みつき、嵐を呼んでは村人たちを苦しめていました。作物は荒らされ、人々は毒龍の脅威に怯える日々を送っていたのです。

これを憂いた箱根神社の開祖である萬巻上人（まんがんしょうにん）が、湖畔で祈祷を行い、法力をもって毒龍を調伏(ちょうぶく=悪行にうちかつこと)したと伝えられています。

しかし、萬巻上人は毒龍を討伐するのではなく、仏の教えを説いて改心させました。その結果、毒龍は人々の暮らしと芦ノ湖を守護する龍神「九頭龍大神」へと姿を変え、この地に祀られることになったのです。

この伝説から、九頭龍大神は災いを転じて福となす、強力な浄化と再生の力を持つ神様として信仰されています。この「転禍為福（てんかいふく）」の物語こそが、神社のスピリチュアルな力の源泉と言えるでしょう。

ご神徳としては、まず水を司る龍神であることから、金運上昇や商売繁盛が挙げられます。清らかな水の流れが金銭の流れを良くし、滞っていた運気を洗い流してくれると考えられているため。

また、荒ぶる龍が人々の守護神となった経緯から、悪縁を断ち切り良縁を結ぶ「縁結び」のご利益が非常に有名で、恋愛だけでなく、仕事や人間関係における良いご縁を願う参拝者が後を絶ちません。

なぜ“呼ばれる”人が多い？

九頭龍神社には「呼ばれる人しか行けない」「呼ばれるタイミングがある」というスピリチュアルな評判が存在します。これは、単なる観光地ではなく、人生の転機や特定のタイミングで、目に見えない力に導かれるように参拝に至る人が多いことに由来します。

その理由の一つとして、神社の放つエネルギーの強さが考えられます。九頭龍神社が鎮座する芦ノ湖周辺は、箱根の山々に囲まれた自然豊かな場所であり、古くから強い気が満ちる場所とされてきました。

特に本宮のある「九頭龍の森」は、神聖な空気が漂い、日常の喧騒から完全に切り離された空間。

事業を始める前、結婚を決意した時、あるいは困難に直面している時など、魂が変化を求めるタイミングで、この地の清浄なエネルギーに引き寄せられるのかもしれません。

このような場所に身を置くと、感受性の高い人は神様からのメッセージやエネルギーを感じ取りやすく、「呼ばれた」という感覚を抱くことがあります。

また、実際に参拝した人々から「不思議な体験をした」「参拝後に運気が好転した」といった口コミが数多く寄せられていることも、評判を高める一因。

例えば、参拝中にそれまで立ち込めていた霧がさっと晴れて光が差し込んできたり、野生の動物が姿を見せたりといった体験談は少なくありません。

これらの体験が、「神様が歓迎してくれている」という感覚につながり、「呼ばれた」という確信に変わっていくのです。

このように、神社の持つ強力なエネルギーと、参拝者が体験する神秘的な出来事が相まって、九頭龍神社は特別な縁がなければ辿り着けない、スピリチュアルな場所として多くの人々の心を惹きつけています。

本宮の魅力と霊感スポット

九頭龍神社本宮は、「九頭龍の森」と呼ばれる自然公園の中にあり、その最大の魅力は、静寂と神秘に包まれた神聖な雰囲気にあります。

徒歩か船でしか辿り着けない立地のため、訪れる人は限られ、心静かに自分自身と向き合い、神様と対話できる環境が保たれています。

森の遊歩道を進むと、鳥のさえずりや風の音だけが聞こえる中、木々の間から芦ノ湖が姿を現し、湖畔にひっそりと佇む朱色の社殿が見えてきます。この美しい光景は、訪れる者の心を浄化し、非日常的な世界へと誘います。

その道のり自体が、一種の禊（みそぎ）とも言えるでしょう。

湖上に浮かぶ鳥居

本宮の社殿前、芦ノ湖には朱色の鳥居が建てられており、神社を象徴する景色の一つ。水の中に立つ鳥居は龍神信仰の入り口とされ、特に強いエネルギーが集まる霊感スポットと言われています。

毎月13日の月次祭（つきなみさい）では、この鳥居の前で湖水神事が行われ、神饌が湖に捧げられます。この神聖な儀式は、龍神様への感謝と祈りを直接届けるものであり、祭りの日には格別なご利益が期待できます。

弁財天社

本宮のすぐ近くには、芸能や金運、知恵の神様である弁財天を祀る「弁財天社」があります。御祭神は市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）で、水の神でもあることから龍神との関わりも深いとされています。

九頭龍神社とあわせて参拝することで、相乗効果でさらなるご利益をいただけるとされています。特に女性の守護神とも言われるため、女性参拝者は忘れずにお参りすると良いでしょう。

箱根神社・新宮との違い

九頭龍神社を語る上で、箱根神社および九頭龍神社新宮との関係性を理解することは欠かせません。これらはそれぞれ異なる特徴を持ちながらも、深く結びついています。

まず、九頭龍神社（本宮）は箱根神社の「境外社」という位置づけ。つまり、箱根神社の管理下にありながら、境内から離れた独立した場所に祀られている神社を指します。

歴史的にも、箱根全体の信仰の中心である箱根神社があってこその九頭龍神社、という関係性。

一方、九頭龍神社「新宮」は、平成12年に箱根神社の御社殿のすぐ隣に建立されました。これは、本宮への参拝が、特にご年配の方や天候の悪い日には困難なため、より多くの人が気軽にお参りできるようにとの配慮から。

そのため、新宮はアクセスが非常に容易。

それぞれの特徴を以下の表にまとめました。

比較項目	九頭龍神社（本宮）	九頭龍神社（新宮）
場所	芦ノ湖畔「九頭龍の森」内	箱根神社 境内
雰囲気	静寂で神秘的、自然との一体感が強い	活気があり、多くの参拝者で賑わう
アクセス	徒歩（約30分）または船でのアクセスが必要	箱根神社から徒歩すぐで非常に便利
特徴	創建からの聖地、月次祭の中心地	霊水「龍神水」、願いを流す「成就水盤」がある
参拝料	九頭龍の森 入園料600円が必要（一部例外あり）	無料（箱根神社境内）

ご利益については、本宮と新宮で違いはありません。どちらも同じ九頭龍大神をお祀りしています。時間や体力に余裕があれば、ぜひ本宮の神聖な空気を感じていただきたいですが、新宮だけでも十分にご利益をいただくことは可能。

両社を参拝する「両社参り」や、さらに箱根神社もあわせてお参りすることで、より大きなご加護をいただけると言われています。

九頭龍神社でのスピリチュアルな参拝ガイド

代表的なご利益

九頭龍神社は、多岐にわたるご利益を授けてくださることで知られていますが、中でも特に有名なのが「縁結び」「開運」「金運向上」「心願成就」。これらのご利益は、九頭龍大神の持つ特性と深く結びついています。

縁結び

最も広く知られているご利益が縁結び。これは恋愛や結婚といった男女の縁だけにとどまりません。

仕事上での良きパートナーやビジネスチャンスとの出会い、人生を豊かにする友人関係、良好な人間関係全般といった、あらゆる「縁」を結ぶ力が強いとされています。

毒龍が改心して守護神となった伝説から、過去の悪縁や腐れ縁を断ち切り、清らかな状態で新たな良い縁を呼び込みたいと願う人々にとって、心の支えとなる存在。そのため、新しい環境に飛び込む人や、人間関係に悩む人にも篤く信仰されています。

開運・心願成就

九頭龍大神は、毒龍から守護神へと転身した神様であるため、現状を好転させる「開運」の力が非常に強いと言われます。

困難な状況を乗り越えたい時や、長年の停滞感を打破したい時、人生の新たな一歩を踏み出す際に参拝すると、力強い後押しをいただけるとされています。

また、心から強く願うことを成就させる「心願成就」のご利益も大きく、具体的な目標を持つ人々が熱心に祈願に訪れます。その際、ただ願うだけでなく、自身の努力を誓うことで、龍神様が力強く後押ししてくれるでしょう。

金運向上・商売繁盛

前述の通り、水を司る龍神様であることから、金運や商売繁盛のご利益も篤く信仰されています。お金の流れを清め、豊かさを呼び込む力があるとされ、経営者や個人事業主からの参拝も絶えません。

特に、水の流れは情報の流れにも例えられ、新しいアイデアやビジネスチャンスをもたらすとも考えられています。事業の成功や財運の上昇を願う方にとって、非常に頼りになる神様です。

願い事が叶う参拝のコツ

九頭龍神社でより深く神様とのご縁を結び、願いを届けるためには、いくつかのコツがあります。作法を整えることで、心も整い、祈りが届きやすくなります。

参拝時間とタイミング

九頭龍の森の開園時間は午前9時から午後5時まで（最終入場は午後4時半）。参拝におすすめの時間帯は、空気が最も澄んでいる早朝、特に午前中です。人が少ない時間帯は、より静かな心で神様と向き合うことができます。

また、前述の通り、毎月13日に本宮で行われる「月次祭」は、神様の力が最も高まるとされ、願い事が叶いやすい特別な日です。新宮では毎月15日に月次祭が行われます。

基本的な参拝作法

参拝の作法は一般的な神社と同様に「二拝二拍手一拝」が基本。

1. 鳥居の前で立ち止まり、軽く一礼して境内に入ります。参道の中央は神様の通り道なので、少し脇を歩きましょう。
   
2. 手水舎(ちょうずや)で柄杓(ひしゃく)を使い、左手、右手の順に清め、左手に水を受けて口をすすぎ、最後に柄杓の柄を清めます。
   
3. 御神前へ進み、お賽銭を静かに入れます。
   
4. 背筋を伸ばし、深く二度お辞儀をします（二拝）。
   
5. 胸の高さで両手を合わせ、右手を少し下にずらして二度手を打ちます（二拍手）。この時、神様への敬意を表します。
   
6. 手を合わせたまま、感謝の気持ちと願い事を心の中で静かに伝えます。
   
7. 最後に深く一度お辞儀をします（一拝）。

願い事が叶う参拝のコツ

願い事を伝える際は、まず最初に日頃の感謝を伝えることが大切です。「いつもお見守りいただき、ありがとうございます」という気持ちが基本。その上で、自分の願い事を具体的にお伝えします。

「〇〇になれますように」という漠然とした願い方よりも、「〇〇を達成するために、私は△△という努力をしますので、お力添えをお願いします」というように、自身の決意表明（誓願）を伴うと、願いが届きやすいと言われています。

新宮にある「成就水盤」では、「誓願符」という水に溶ける紙に願い事と自身の誓いを書き、龍神水で流して祈願するという特別な方法もあります。これは願いを龍神様に直接届ける儀式とされています。

参拝時の注意点

初めて九頭龍神社を訪れる方が安心して参拝できるよう、よくある質問と注意点をまとめました。事前の準備で、より心穏やかな参拝が可能になります。

Q1. どのような服装で行けば良いですか？

本宮へは森の中を歩くため、季節を問わず歩きやすい靴（スニーカーなど）が必須。ヒールや滑りやすいサンダルは避けた方が賢明でしょう。

服装に厳しい決まりはありませんが、神様への敬意を示すため、過度に露出の多い服装（タンクトップや短すぎるスカートなど）や派手な服装は控えるのがマナー。

山間部は天候が変わりやすく、夏でも羽織るもの、冬はしっかりとした防寒対策が必要です。

Q2. 参拝時のマナーで特に気をつけることはありますか？

境内は神聖な場所ですので、大声で騒いだり、走り回ったりするのはやめましょう。写真撮影は可能ですが、御祈祷が行われている最中の撮影や、御神体を直接写すような行為は控えるのが礼儀です。

また、九頭龍の森は自然公園でもありますので、ゴミは必ず持ち帰り、動植物を傷つけたり、草木を折ったりしないように自然を大切にしてください。

Q3. 参拝時の注意点はありますか？

本宮を参拝する場合、「九頭龍の森」の入園料として600円が必要（月次祭の午前中などを除く）。現金を用意しておきましょう。また、本宮周辺には売店や自動販売機がほとんどないため、特に夏場は飲み物を事前に用意していくことをおすすめします。

船やバスの時間は限られているため、事前に時刻表をウェブサイトなどで確認し、時間に余裕を持った計画を立てることが大切です。

Q4. 小さな子供や年配者でも参拝できますか？

新宮は箱根神社の境内にあり、比較的平坦なため、どなたでも参拝しやすいです。

一方、本宮へは遊歩道を30分ほど歩くため、体力に自信のない方や小さなお子様連れの場合は、モーターボートを利用するか、無理せず新宮のみを参拝する計画が良いかもしれません。

お守り・御朱印・限定アイテムの紹介

九頭龍神社では、ご利益を身近に感じられる様々なお守りや御朱印を授与しています。参拝の記念として、また日々の心の支えとして、ぜひ手に取ってみてください。

お守り

• 九頭龍御守 金運守護や心願成就のご利益があるとされる、力強い龍が描かれたお守り。財布やカバンにつけて、龍神様のご加護を常に感じることができます。
  
  
• 縁結び御守 紅白一対になった可愛らしいお守りで、恋愛だけでなく様々な良縁を結んでくれると人気があります。片思い中の方は二つとも持ち、結ばれたら片方を相手に渡すと良いとされています。
  
  
• 和合御守（なかよしまもり） 箱根の伝統工芸である寄木細工で作られたペアのお守り。二つ合わせると模様がぴったりと合うようになっており、夫婦円満や家族、友人との人間関係の調和にご利益があるとされています。

御朱印

九頭龍神社の御朱印（御神印）は、本宮・新宮ともに、箱根神社の授与所でいただくことができます。本宮には神職が常駐していないため注意が必要。

箱根神社の御朱印と並べていただくことで、両社参りの良い記念となるでしょう。力強い「九頭龍神社」の墨書きは、見るたびに心を清めてくれます。

注意点

これらのお守りや御朱印は、すべて箱根神社の境内にあるお札所で授与されています。九頭龍神社本宮では授与を行っていませんので、本宮参拝後に箱根神社へ立ち寄る計画を立てることをおすすめします。

お札所の受付時間は午前8時15分から午後5時までですので、時間に余裕を持って訪れましょう。

九頭龍神社への行き方

九頭龍神社へのアクセスは、本宮と新宮で大きく異なりますので、目的に合わせて事前に確認することが大切です。どちらへ向かうかによって準備も変わってきます。

九頭龍神社本宮へのアクセス

本宮は「九頭龍の森」の中にあり、主なアクセス方法は徒歩、船、モーターボートのいずれかになります。

• 徒歩の場合 箱根園の駐車場から、湖畔の遊歩道を歩いて約30分の道のり。「セラピーロード」とも呼ばれるこの道は、木々に囲まれ、心身ともにリフレッシュできます。自然を感じながらゆっくりと向かいたい方におすすめします。
  
  
• 船の場合（月次祭） 毎月13日の月次祭の日には、元箱根港から参拝専用の船が運航されます。多くの参拝者が利用するため、事前に時間を確認し、早めに港へ向かうと良いでしょう。この船でしか味わえない湖上からの景色も格別です。
  
  
• モーターボートの場合 祭典日以外でも、元箱根や箱根園からモーターボートを利用して本宮近くの桟橋まで行くことが可能です（有料）。時間を短縮したい方や、プライベートな参拝をしたい方に向いています。

九頭龍神社新宮へのアクセス

新宮は箱根神社の境内にあり、アクセスは非常に便利です。観光と合わせて気軽に立ち寄れます。

• 公共交通機関の場合 箱根湯本駅や小だわら駅から「元箱根港」行きのバスに乗車し、終点で下車後、徒歩約10分で箱根神社に到着します。大鳥居をくぐり、杉並木の参道を進むと、御社殿の隣に新宮があります。
  
  
• 車の場合 箱根神社に参拝者用の駐車場があります。ただし、週末や連休、観光シーズンは大変混雑するため、朝早い時間に到着するか、公共交通機関の利用を検討することをおすすめします。