三重県鈴鹿市に鎮座する椿大神社は、全国から多くの参拝者が訪れる由緒ある神社。しかし一部には呼ばれた人しか行けないなどと言われることもあるようです。
呼ばれた人しか行けないとはどういう意味なのでしょう。この神社には神聖な力に導かれるように足を運んだという体験が数多く語られています。まさに呼ばれたかのように。
本記事では、椿大神社がどのような場所であり、どんな人が「呼ばれる」とされるのか、その特徴や体験談をもとに紹介していきます。
初めて訪れる方にとってもわかりやすく、参拝の意義や心構えが伝わる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
本記事の内容
- 椿大神社に「呼ばれる」と感じる人の共通点
- 猿田彦大神がもたらす導きの意味
- 椿大神社のご利益や参拝の意義
- 心の状態と神社との不思議なつながり
椿大神社に呼ばれる人の特徴
椿大神社とは
椿大神社（つばきおおかみやしろ）は、三重県鈴鹿市に鎮座する由緒正しい神社。伊勢国一の宮(いせのくにのいちのみや)としても知られ、地域だけでなく全国から多くの参拝者が訪れます。
古くから信仰を集めてきた歴史ある神社で、近年では「呼ばれた人だけがたどり着ける神社」などと言われることでも注目されています。
この神社の大きな特徴は、導きの神「猿田彦大神（さるたひこおおかみ）」を主祭神として祀(まつ)っていること。全国に約2000社ある猿田彦大神を祀る神社の総本宮とされており、その格式の高さと霊験あらたかなご利益で知られています。
猿田彦大神は、神話の中で天孫降臨を導いた神様であり、物事を良い方向に導く存在として崇敬されています。
例えば、新しい人生のスタートを切るとき、転職や引っ越しなど環境が大きく変わるタイミング、あるいは何かを決断しようとしているときに、なぜか「椿大神社に行かねば」と感じる人がいます。
そのような不思議な導きに身を委ねて訪れる人たちは、神様の力によって何かしらの変化や気づきを得られると語ります。
神社の境内には自然と一体となった空間が広がり、清々しい空気とともに訪れる人の心を癒す効果もあります。
樹齢何百年もの御神木や、かなえ滝などのパワースポットをめぐるだけでも、身体と心が浄化されていくようだと感じる方も多いです。
境内には茶室や末社、摂社も数多く点在しており、静かな散策も楽しめます。神聖な雰囲気の中で、自分の内面と向き合う時間を持つことができるのも、この神社の魅力の一つと言えるでしょう。
御祭神とご利益
前述のとおり、椿大神社の主祭神は猿田彦大神（さるたひこおおかみ）。
この神様で伝えられているのは、日本神話に登場する代表的な導きの神で、天照大神の孫・瓊瓊杵尊（ににぎのみこと）が地上に降りる際、最初に迎えて道を案内したという逸話。
このような背景から、猿田彦大神は「道をひらく神」「物事を良い方向へ導く神」として多くの人々の信仰を集めています。
椿大神社は開運招福、厄除け、交通安全、事業成就、学業成就、家内安全など、人生のさまざまな場面での願いごとに対してご利益があるとされています。
特に、人生の節目で参拝する方が多く、「迷っていた気持ちが整理された」「次に進む力をもらえた」といった声が数多く寄せられています。
また、猿田彦大神の妻神である天之鈿女命（あめのうずめのみこと）も配祀されており、こちらは芸能の神様として有名。
天之鈿女命は天岩戸の前で舞を披露して天照大神を外へ導いたエピソードで知られており、芸能や表現に携わる人々の信仰も厚い神様。芸道成就、芸能上達、縁結び、夫婦円満のご利益を求めて参拝に訪れる方も少なくありません。
たとえば、ある女優が椿大神社での御祈祷を受けた後に新たな仕事のチャンスが舞い込んだという話や、交際中のカップルが参拝後に結婚を決意したという話など。
こうした体験談は数多く存在しており、椿大神社に宿る神秘的な力を物語っています。
椿大神社のご利益を体感した人々が毎月お参りに訪れる「月参り」も人気。定期的に参拝を重ねることで、自分自身の意志や願いをより明確にし、神様とのつながりを深めることができるという実感を得ている方が多いようです。
このように椿大神社は、幅広いご利益と深い信仰の歴史を持ち、多くの人々の人生に影響を与えてきた場所。初めての方も、何かに悩んでいるときこそ、心静かに足を運んでみる価値のある神社だと言えるでしょう。
呼ばれる人の特徴その1
自分の人生において転機を迎えていると感じている人は、椿大神社に「呼ばれる」傾向があります。なぜなら、この神社の御祭神である猿田彦大神は「みちびきの神」として、新しい一歩を踏み出す人々を支えてくれる存在だからです。
人生の岐路に立たされたとき、人は無意識のうちに「道を示してほしい」と願うもの。そのときに自然と椿大神社の存在が浮かび上がるというのは、不思議ではありますが、多くの人が体験している現象です。
例えば、進路変更、転職、結婚、引っ越しなど、大きな決断を前に「なぜか気になる」「名前を何度も目にする」「行ってみたいと思い続けてしまう」といった現象が起こったという体験は誰しもが持つもの。
これは神様の導きによる「サイン」かもしれません。そうした感覚を大切にし実際に足を運んでみたところ、自分にとって重要な気づきを得たり、今まで停滞していた物事が急に動き出したといった例も多く報告されています。
ただし、気になるからといって観光目的で軽い気持ちで訪れると、何も感じなかったという人ももちろんいます。真剣な気持ちと向き合いが求められる場所だと意識しましょう。
神社は「お願いする場所」であると同時に、自らの内面を見つめ直す「対話の場」でもあります。呼ばれるという感覚があったなら、それは何かしらの準備ができている証拠かもしれません。
呼ばれる人の特徴その2
精神的に迷いや不安を抱えているとき、人は椿大神社の存在をふと知ることがあります。これは、猿田彦大神の「道をひらく」力が、心の混乱を整えるよう働きかけているから。
特に人生において何を選べばいいかわからない時や、方向性を見失ってしまったと感じるとき、無意識のうちに「導き」を求めている心が、椿大神社に反応するのでしょう。
実際、「このままの生き方でよいのか」「自分の進むべき道が見えない」と悩んでいた時期に偶然椿大神社を知ったという人は多くいます。そして参拝後に、自分の気持ちが整理され、前向きになれたという声も少なくありません。
これは、単に神社の雰囲気や神聖さに癒されたというだけでなく、猿田彦大神の力によって“今の自分に必要な答え”が心の中に自然と湧き上がってくるからだと考えられます。
これには、境内の自然の力や静けさ、神前で自分と向き合う時間の影響もあるでしょう。椿大神社は森の中にあるような立地で、自然との一体感が得られる場所。
鳥のさえずりや木々の香り、澄んだ空気に包まれながら心を整える体験は、まさに特別なもの。つまり、心が曇っているときこそ呼ばれやすいのです。そして、呼ばれたタイミングこそが「今変わるべきとき」なのかもしれません。
呼ばれる人の特徴その3
もう一つの特徴として、「大切な人を守りたい」「何かを変えたい」という強い願いを持っている人が呼ばれる傾向があります。猿田彦大神は、守護や安全、成功を願う人々に寄り添う神様でもあります。
自分自身のことだけでなく、誰かのために祈りたい、力になりたいと感じたとき、その強い想いが椿大神社への導きとなって表れるのです。
例えば、家族の健康を願っていた人が偶然この神社を知り、訪れた後に不思議と心が軽くなったという体験談。
また、パートナーとの関係を深めたい、家庭の平和を守りたいといった願いがある場合も、導かれるように椿大神社の名を目にすることがあります。
特に夫婦円満や縁結びの神様としても信仰されているため、恋愛や結婚に関する願いを持っている人にとっては非常に心強い場所。
そうした強い願いを持つ人は、往々にして「誰かのために行動する力」が必要な時期に差し掛かっています。
そのため、椿大神社に導かれることで、神様の後押しを受け、自分の中に眠っていた勇気や決断力を引き出すことができるのです。
このような気持ちを持つ人にとって、椿大神社は「ただの神社」ではなく、自分の想いを受け止めてくれる特別な場所になるのです。
大切なことは、訪れる際は願いを明確にし自分の気持ちに正直になること。そして参拝後には、得た気づきや変化をしっかりと受け止め、日常に活かしていく姿勢もまた神様とのご縁を深める第一歩となるでしょう。
椿大神社に呼ばれる人の特徴:訪問に際して
椿大神社の水晶ブレスレットの効果
椿大神社で授与される水晶ブレスレットには、さまざまなご利益が込められているといわれています。このブレスレットは開運や厄除け、恋愛成就、精神安定など、日常のさまざまな面においてサポートしてくれる特別なお守り。
理由は水晶そのものが持つエネルギーの性質に加え、椿大神社という由緒ある神聖な場所で、神職の方々による祈祷を受けて授与されていること。
水晶は古代から「浄化の石」として人々に知られており、悪い気を払い、良いエネルギーを呼び込む石とされてきました。そのため、身につけるだけで心身のバランスが整い、ネガティブな感情から守ってくれると信じられています。
実際に水晶ブレスレットを着けてから「人間関係のトラブルが減った」「仕事での判断がスムーズになった」「理由はわからないけれど心が落ち着くようになった」といった声が多く寄せられています。
椿大神社の境内にある霊験あらたかな「かなえ滝」の水でブレスレットを清めると、そのパワーが一層強まるといわれています。この滝は願いが叶う水として知られており、水晶に触れさせることで神様の波動を宿すとも伝えられています。
椿大神社では水晶ブレスレットの修理も受け付けており、切れた際には新たな気を入れてもらうことができます。これは一般のパワーストーンとは異なり、神社とのつながりを長く保つためのサポートとも言えるでしょう。
効果を最大限に実感するためには、ブレスレットそのものを大切に扱うことが不可欠。願いを込めた上で日々丁寧に身につけ、疲れを感じたときには月光浴や清水での浄化を行うと、エネルギーがリセットされます。
このような心がけが、ブレスレットの持つ力を最大限に引き出す鍵となります。
参拝方法
椿大神社を訪れる際には、正しい参拝作法を理解し、心を込めて参拝することが大切。参拝の目的は「神様への感謝を伝え、自分の内面と向き合うこと」。形式だけでなく、心の姿勢が問われる行為なのです。
まず、神社の入り口である鳥居をくぐる前には、軽く一礼を。これには神域に入る許しを乞い、自分自身の気持ちを整える意味があります。
鳥居をくぐった後は参道の中央を避け、端を歩くのが礼儀。中央は神様が通る道とされており、そこを歩くのは無作法とされています。
続いて手水舎(ちょうずや)で手と口を清める作法があります。まず右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、左手を洗います。
次に左手に持ち替えて右手を清め、もう一度右手で持って左手に水を受けて口をすすぎ、最後に再び左手を清め、柄杓を立てて柄を流すのが基本。これにより、身体だけでなく心も清らかな状態に整えられます。
拝殿の前では、「二礼二拍手一礼」の作法でお参り。深く二度お辞儀をし、二度手を打ち鳴らし、その後もう一度お辞儀を。手を合わせている間には、神様への感謝や自分の願いを心の中で静かに伝えましょう。
一方で、椿大神社の神聖さを守るための注意点もいくつかあります。例えば、写真撮影は許可されている場所以外では控えるべき。
境内では私語を慎み、特に拝殿周辺では静かに過ごすようにしましょう。立ち入り禁止と書かれている区域には絶対に入らないようにすることも重要です。
神様の前での願いごとは単なる願望の羅列ではなく、自分自身がどうありたいのかを整理した上で伝えることが大切。私利私欲を捨て、素直な気持ちで向き合うことで、より深いご縁と気づきを得ることができるでしょう。
椿大神社の参拝は単なる観光や願掛けではなく、自分自身と向き合う大切な時間。マナーを守り、心を込めた参拝を行うことで、より強いご加護を受けられるようになるでしょう。
授与品
椿大神社では、さまざまな種類の授与品が取りそろえられており、参拝者の願いに合わせて選ぶことができます。目的や状態に応じて授与品を選ぶことで、より具体的なご利益を感じやすくなるでしょう。
授与品には、前述の水晶ブレスレットをはじめ、肌守、交通安全守、学徳守、安産守、良縁守、夫婦守など多種多様。それぞれの授与品ごとに異なるご利益が込められており、祈願内容に応じて選ぶことができます。
中でもおすすめなのは、猿田彦大神の御神徳をいただく「みちひらき守」や、天之鈿女命の御神徳をいただく「芸守」、そして「椿縁守」など。
みちひらき守:猿田彦大神の御神徳をいただくお守り。正しい方向へ導いてくれるとされ、厄除けや開運に効果があるとされています
芸守:天之鈿女命の御神徳をいただくお守り。芸能関係者だけでなく、何か新しいことに挑戦する方や、表現力やコミュニケーション能力を向上させたい方にもおすすめ
気魄守(きはくまもり):困難に立ち向かい強い精神力で必ずやり遂げ自らを奮い立たせる御守り
かなえ守:お守りの裏側にあるポケットに、願い事、生年月日、名前を書いた紙を入れて持ち歩くことで、願いが叶うとされています
椿縁守は椿の種を稀少な「しけ絹」の袋で包んだ特別なお守り。猿田彦大神と天之鈿女命、それぞれの神様の御神徳をいただくことができます。
ですが、残念ながら2025年5月1日現在在庫切れにより授与停止中。再開まで少し時間がかかるとのこと。それだけ人気のお守りということです。
お守りの選び方としては、まず自分の中でどんな願いを持っているかをはっきりさせること。曖昧なまま選んでしまうと、せっかくの授与品の力を十分に活かすことができません。
また、デザインやサイズにも種類があるため、日常的に身に着けやすいものを選ぶこともポイント。
椿大神社では祈祷済みの授与品も多く、特別なご加護を受けることができます。水晶ブレスレットは、かなえ滝の水で清めることでさらなる効果を期待できるとされています。
定期的に神社を訪れて、エネルギーのリセットや感謝の気持ちを伝えることも、授与品のご利益を長持ちさせるためには大切です。
施設案内
椿大神社は広大な敷地を誇り、参拝者が心を落ち着けて過ごせるよう多くの見どころが用意されています。境内の各所には神聖な空気が満ちており、自然と調和した空間で心身ともに癒される時間を過ごすことができます。
境内には、拝殿をはじめ、御船磐座、土公神陵、椿岸神社、かなえ滝、庚龍神社など多彩なスポットが点在しています。
椿岸神社は猿田彦大神の妻である天之鈿女命を祀っており、芸能や縁結びにもご利益があるとされています。恋愛成就を願う方や、芸事に励む方にとっては外せないスポット。
また、松下幸之助氏から寄贈された茶室「鈴松庵」など、近代の偉人にちなんだ施設もあり、歴史と現代が融合した空間となっています。
これらの施設は、ただの建造物としてではなく、偉人の志や想いに触れることができる場所として、多くの参拝者に親しまれています。
自然の中を歩く林道や小道も整備されており、静かな環境の中で神聖な気配を感じながら散策が可能。特に朝の時間帯は人も少なく、清々しい空気の中で自分と向き合うには最適です。
椿大神社の施設は単なる観光スポットではなく、それぞれに意味と歴史が込められた神聖な場所。
訪れる際には、静かにその場の空気を感じ取りながら、ひとつひとつの場所を大切に巡ることで、心の中に新たな気づきが生まれるでしょう。
椿大神社への行きかた
椿大神社を訪れる方法としては、主に自家用車と公共交通機関の二つが挙げられます。自家用車でのアクセスが最もスムーズで便利ですが、公共交通を利用しても計画を立てておけば問題なく参拝できます。
どちらを選ぶにせよ、事前の準備が快適な参拝体験を左右するポイントです。
自家用車の場合、最も利用されるのが東名阪自動車道の「鈴鹿IC」からのルートで、そこから椿大神社までは約7分程度。
ETC搭載車限定にはなりますが、新名神高速道路「鈴鹿PAスマートIC」からはおよそ2kmと、さらに近くなります。境内には約500台分の無料駐車場が整備されており、混雑期を除けば比較的余裕を持って駐車することが可能。
大型連休や年末年始の初詣シーズンには駐車場が満車になることもあるため、早朝に到着することが推奨されます。
一方公共交通機関を使う場合、近鉄四日市駅またはJR四日市駅から出ている三重交通バス「椿大神社行き」に乗車し、終点で下車するルートが一般的。
所要時間はおよそ50分ほどで、乗り換えも少ないため安心。ただし、バスの本数が限られているため、事前に三重交通の公式サイトなどで時刻表をチェックしておくようにしましょう。
鈴鹿市内を巡回するコミュニティバス「C-BUS（椿・平田線）」も利用可能で、近鉄平田町駅やJR加佐登駅からもアクセスできます。
椿大神社は山の麓に位置するため、バス停から少しだけ坂道を上る必要があります。歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。特に雨の日や冬場は足元が滑りやすくなることもあるため、季節ごとの準備を忘れずに。
春の桜や秋の紅葉シーズンなど自然が美しい時期には、周辺道路も観光客で混み合うため、時間に余裕を持ったスケジュールを組むと安心。
神社では季節の行事や特別な神事が開催されることもあり、それに合わせて訪れるのも良いでしょう。
