日本屈指の歴史を持つ神社であり、パワースポットとしてもあまりにも有名な鹿島神宮。ところが、一部のSNSやネット界隈では「怖い」と表現されることがあります。
日本を代表する神社が怖いとは、どういうことなのでしょう。幽霊やお化けでも出るのでしょうか。
本記事では、鹿島神宮が「怖い」と言われる背景やその魅力、歴史的な価値について詳しくご紹介します。また、訪れる際に体感できる神域の雰囲気や、強力なパワースポットとしての役割についても触れていきます。
鹿島神宮の持つ奥深い歴史や伝統は、日本文化や神道の象徴とも言えるもの。「怖いほどの神秘性」を秘めた鹿島神宮の魅力をひも解いていきましょう。
本記事の内容
- 鹿島神宮が怖いと言われる理由や背景
- エネルギーが感じられるスポット
- 歴史や神話が持つ鹿島神宮の特別な意味
- 参拝することで得られる体験や注意点
鹿島神宮:怖いほどのパワー

鹿島神宮とは

鹿島神宮は、茨城県鹿嶋市に鎮座する由緒ある神社で、神話と深く結びついた歴史を持っています。創建は皇紀元年(紀元前660年)とされ、日本最古の神社の一つとして知られています。
主祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)で、武道や武勇の神として広く崇敬。古代より、武士や武将たちが戦勝祈願に訪れたという歴史があり、徳川家康をはじめとする歴代の武将たちもこの神社にあつい信仰を寄せていました。
鹿島神宮は単に歴史的な価値だけでなく、その周囲の自然や建築の美しさでも有名。境内には「鹿園」と呼ばれる神聖な鹿の飼育場があり、鹿島神宮の象徴的な存在である鹿たちが神の使いとして大切にされています。
この鹿たちの存在は、奈良の春日大社に繋がる鹿文化とも関連が深く、日本文化における鹿の神聖性を象徴しています。
鹿島神宮の位置する土地そのものも特別。鹿島灘に面し、日本の霊的なエネルギーが集まると言われる場所に建てられています。
レイラインと呼ばれる光の道が鹿島神宮から皇居、明治神宮、富士山、伊勢神宮を経て宮崎の高千穂へと続いているとされ、ラインの起点としても注目を集めています。
鹿島神宮は全国の鹿島神社の総本社としての役割も果たしており、日本各地にある鹿島神社の中心的存在。このため、神社を訪れることで、全国の鹿島神社に参拝するのと同じご利益があると言われています。
アクセスの良さも特徴の一つで、都心から約2時間で訪問が可能。そのため、日帰り旅行の目的地としても人気があります。
また、東国三社の一つとして息栖神社や香取神宮と合わせて参拝する人が多く、歴史や神話に興味を持つ人々にとって魅力的な旅先となっています。
鹿島神宮の何がすごい

鹿島神宮の最大の魅力は、その長い歴史と神秘性。この神社は、日本建国神話に登場する神々に由来し、その歴史は日本の神道文化と深く結びついています。
武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を祀(まつ)る神社として、鹿島神宮は古代から武士たちに信仰され、戦国時代を通じて戦勝祈願の場としても広く知られていました。こうした歴史的背景は、鹿島神宮が単なる一神社ではなく、日本の精神文化を体現する場所であることを物語っています。
鹿島神宮が他の神社と異なる点は、その広大な境内と自然の美しさ。20万坪もの敷地には、樹齢数百年を超える巨木が立ち並び、訪れる人々に神秘的で荘厳な雰囲気を提供します。
中でも奥参道は、原始林に囲まれた神聖な空間で、静寂に包まれ心を落ち着けることができます。
鹿島神宮の建築も見どころの一つ。朱塗りの楼門は日本三大楼門の一つに数えられ、その壮麗な佇まいは訪れる人々を圧倒します。
また、本殿は徳川家康によって寄進されたもので、歴史的価値が極めて高い建築物。本殿の背後には、樹齢1300年を超える御神木がそびえ立ち、自然と歴史が融合した独特の空間を体験することができます。
神宮の持つ霊的な力も注目すべき存在。特に「要石(かなめいし)」と呼ばれる石は、日本列島の地震を鎮めるとされており、多くの参拝者がその力を求めて訪れます。
要石は鹿島神宮と香取神宮にあり、それぞれ地震を起こす大鯰の頭と尾を抑えているという伝説があります。この石に触れることで、心身が癒されると信じられています。
また、鹿島神宮は毎年多くの祭事や行事が行われることでも知られています。12年に一度行われる御船祭(みふねさい)は、全国から多くの参拝者を集める一大イベント。この祭りでは、神輿が船に乗せられ、川を渡る様子が壮観で、伝統的な日本の祭り文化を体感することができます。
このように、鹿島神宮は歴史、建築、自然、そして霊的なエネルギーのすべてを兼ね備えた特別な場所。そのすごさは、訪れるたびに新たな発見がある点にもあります。一度訪れたら、その魅力に引き込まれ、何度も足を運びたくなる神社と言えるでしょう。
鹿島神宮案内図

怖いと言われる背景

鹿島神宮は日本屈指の歴史を持つ神社として広く知られていますが、その神秘性や雰囲気から「怖い」という印象を抱かれることがあります。
理由の一つに挙げられるのが、その圧倒的な神聖さ。鹿島神宮の境内は約20万坪にも及ぶ広大な敷地を持ち、その大部分を占める森は天然記念物に指定されています。
この原始的な森に足を踏み入れると、まるで現代の喧騒から切り離された異世界に迷い込んだような感覚を覚えます。手入れの行き届いた遊歩道とは裏腹に、森の奥深くには手つかずの自然が残っており、その神秘的な雰囲気が訪れる人々に強い印象を与えます。
また、鹿島神宮は日本神に深く根ざした存在でもあります。特に「国譲り神話」において重要な役割を担った武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を主祭神として祀っている点が特徴。この神は、古代から武神として知られ、力強さと神聖さを併せ持つ存在とされています。
そのため、この神域を訪れる人々の多くは、目に見えない力に包まれるような感覚を抱くことがあります。この感覚が畏怖の念を引き起こし、時には「怖い」と表現されることにつながっているのです。
鹿島神宮の神秘性を象徴する存在として「要石(かなめいし)」があります。この石は地震を抑えるために武甕槌大神が地中深く押さえ込んだと伝えられています。
その神話的な背景と実際に触れた際に感じるとされる独特のエネルギーが、この場所の特異性を際立たせています。多くの参拝者が要石に触れ、その神秘的な力を体感したと言われています。
境内の一角にある「御手洗池(みたらしいけ)」も、鹿島神宮の神秘性を高める要素の一つ。この池は古代から清めの場とされ、1日に40万リットルもの湧水を誇ります。その透明度の高さや、池を囲む緑が織り成す神秘的な風景は、訪れる人々を圧倒します。
特に、湧き出る水の音や風にそよぐ木々の音が調和し、独特の空間を形成しています。この場に立つと、神話や歴史が現代と交錯するような感覚に包まれるのです。
さらに、鹿島神宮には多くの霊的なエピソードが伝わっています。参拝者の中には、訪問後に不思議な体験をしたと語る人も少なくありません。これらのエピソードは、鹿島神宮の神秘性をさらに際立たせ、訪れる人々に畏怖の念を抱かせています。
以上のように、鹿島神宮が「怖い」と言われる背景には、その長い歴史、神話との深い関わり、そして圧倒的な自然の力が関係しています。これらの要素が一体となることで、訪れる人々に計り知れない神聖さを感じさせ、それが時に「怖い」といった感覚に結びついているのです。


鹿島神宮に呼ばれる人

鹿島神宮は日本神話と深い関わりを持つ神社であり、その神聖な空気や歴史的背景から「呼ばれる人がいる」とよく言われます。この言葉には、鹿島神宮に行くことで何か特別な体験をする、あるいは特別な縁を持つ人がいるという意味が込められています。では、どのような人が鹿島神宮に「呼ばれる」のでしょうか。
まず挙げられるのが、人生の節目に差し掛かっている人。新しい仕事に挑戦する、結婚や出産といった大きな出来事が控えている人、あるいは人生の方向性に迷いを感じている人は、自然と鹿島神宮に惹かれることがあるようです。
これは、鹿島神宮が日本の建国神話や国譲り神話において重要な役割を担った神を祀る神社であり、「始まり」を象徴する場所だから。そのため、何かを始める決意を固めたい人や、人生の転換点を迎えた人が神聖なエネルギーを求めて訪れるのかもしれません。
また、精神的に疲れている人や癒しを求めている人も、鹿島神宮に惹かれる傾向があります。境内の広大な森や澄んだ空気、静寂に包まれた御手洗池の存在が、訪れる人々の心を癒し、新たな力を与えてくれると言われています。
このため、日常生活でストレスや疲れを感じている人が、無意識のうちに鹿島神宮のエネルギーを求めて足を運ぶことがあるのです。
さらに、霊感が強い人やスピリチュアルな感覚を持つ人も、鹿島神宮に特別な縁を感じることも。この神社はパワースポットとしても有名で、特に要石(かなめいし)や御手洗池、西の一の鳥居など、強いエネルギーを放つ場所が点在しています。
霊感が強い人々は、このエネルギーを敏感に感じ取り、鹿島神宮に「呼ばれる」と感じるのかもしれません。
当然ですが、鹿島神宮に呼ばれる人が全員特別な体験をするとは限りません。しかし、訪れることで自身の内面を見つめ直し、新たな気づきを得る人は少なくありません。
このような神秘的な体験を求める人々にとって、鹿島神宮は特別な意味を持つ場所と言えるでしょう。

武将との関係

鹿島神宮は、その創建が神武天皇の東征にまで遡ると伝えられており、日本神話と深く結びついた歴史を持つ神社。主祭神である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は、武道や勝負事の神として広く知られ、古代から武士たちの信仰を集めてきました。
この神が持つ圧倒的な武の力は、日本全国の武家にとって重要な精神的支柱となりました。
徳川家康は、鹿島神宮を深く信仰した武将の一人として特に知られています。関ヶ原の戦いの際、家康は鹿島神宮を訪れ、戦勝祈願を行いました。この祈願が実現した後、家康はその感謝の意を込めて1605年に社殿を奉納しました。
この社殿は現在も“奥宮”として残り、家康の信仰の証として重要視されています。また、この奉納は、家康が自身の武運を神に託した象徴的な出来事であり、鹿島神宮が武家の間で持つ影響力を物語っています。
源頼朝もまた、鹿島神宮を特別に崇敬した人物として名を連ねます。鎌倉幕府を開いた初代将軍である頼朝は、数々の戦いで勝利を収めるために鹿島神宮を訪れ、武甕槌大神に祈願を捧げました。
さらに、頼朝は鹿島神宮の維持・発展のために社領を寄進し、神社の経済的基盤を強化しました。こうした行動は、頼朝が鹿島神宮を単なる信仰の場以上の存在—すなわち、自身の武力と権威を象徴する場所として捉えていたことを示しています。
天皇家にとっても鹿島神宮は極めて重要な存在であり、宮中における四方拝では遥拝される神社の一つに数えられています。これは、鹿島神宮が武家のみならず、日本全体の精神的な中心地の一つとして位置付けられている証拠と言えるでしょう。
このように、鹿島神宮は単なる宗教施設に留まらず、歴史的な背景や伝説、文化的価値を持つ特別な場所として日本の歴史に名を刻んできました。源頼朝や徳川家康といった歴史上の英雄たちがその信仰を寄せたことからもわかる通り、この神社は武神としての地位を確立し、現在に至るまで多くの人々に崇敬されています。
その神聖な雰囲気と歴史的意義を体感するために、多くの参拝者が訪れる人気のスポットであり続けているのです。
御船祭とは

鹿島神宮の御船祭(みふねまつり)は、12年に一度の午年(うまどし)に行われる非常に重要な祭り。この祭りは、鹿島神宮のご祭神である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)の御霊を、御座船(ござせん)に乗せて神域の外へ渡御(とぎょ)する神聖な儀式です。
その規模や壮麗さから、日本国内でも非常に珍しい祭りとして知られています。
御船祭が行われるのは9月1日からの3日間。その初日には、神輿が神宮楼門を出発し、町内を巡行して行宮(あんぐう)へ向かう神幸祭が行われます。この行宮は一時的に神霊を安置するための場所で、祭りの重要な拠点となります。
その後、神輿は大勢の供奉員と共に大船津の一の鳥居まで運ばれ、御座船に乗せられます。御座船は豪華な装飾が施された船であり、これに続く供奉船団が鰐川から浪逆浦を通り、香取市の加藤洲斎杭(かとうずさいぐい)まで進行。
この船団の渡御の様子は非常に壮観で、まるで古代の神話が現代に蘇ったかのような雰囲気を漂わせます。御迎祭(おむかえさい)では、香取神宮の神職が鹿島神宮の神霊を迎え入れる儀式が行われ、対岸では奉祝行事も盛大に執り行われます。
その後、船団は再び鹿島神宮へと帰還し、還幸祭(かんこうさい)を経て祭りは閉幕。
この御船祭には、単なる祭り以上の深い意味があります。それは、神霊が一時的に神域を離れ、地域全体を浄化し、新たなエネルギーを与えるという信仰が背景にあるから。
また、地元の住民や観光客にとって、この祭りは歴史や文化に触れる貴重な機会でもあります。
御船祭は地域の人々だけでなく、遠方からの参拝者や観光客も多く訪れる人気のイベントとなっています。この祭りを通じて、鹿島神宮の深い歴史や伝統に触れることができるのは、参加者にとって大きな魅力です。
次回の開催は2026年(令和8年)、祭りが行われる時期には公式サイトや地元の観光案内を活用し、ぜひ足を運んでください。
鹿島神宮:怖いほどのご利益

鹿島神宮の神域

鹿島神宮の神域とは、神社の東西南北に位置する「一之鳥居」の内側のエリア。この神域は、神様が鎮まる神聖な場所とされ、訪れる人々に強力なパワーを与えると信じられています。
鹿島神宮は武甕槌大神を祀る神社であり、古くから日本建国や武道の神として崇拝されています。神域内には、千古の老樹が茂る広大な森が広がり、訪れる人々に神聖な雰囲気を感じさせます。
鹿島神宮はその壮大な敷地と神秘的な雰囲気から、多くの人々にとって特別な場所として知られています。特に「神域」と呼ばれるその領域は、日常の世界と神聖な世界を分ける結界として、訪れる人々に独特の感覚を与えます。
この神域は、単に物理的な広がりを指すだけではなく、精神的な空間をも包含しており、まさに霊的な力が宿る場所と言えるでしょう。
神域は、その広さだけでなく、長い歴史と深い神話的背景によって形成されています。この神社は、日本神話において国譲りを成し遂げた武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を主祭神として祀(まつ)っており、その神聖性が境内全体に浸透しているのです。
古代から、神域は神聖な場所として尊ばれ、外部の喧騒や俗世の汚れを遮断する役割を果たしてきました。そのため、神域に足を踏み入れると、まるで時空を越えたかのような感覚を覚える人も少なくありません。
神域の中心には、壮大な本殿や奥宮が位置しており、それらを結ぶ参道がまるで神聖な道筋を象徴しています。この参道を進む際、両脇に広がる森が訪れる人々を包み込みます。
鹿島神宮の森は、極相林(きょくそうりん)と呼ばれる成熟した自然環境であり、樹齢数百年を超える木々が生い茂っています。その静けさと荘厳な雰囲気が、参拝者の心を浄化し、深い癒しを与えるのです。
600種以上の樹木が自生する森林は茨城県指定の天然記念物に指定されており、訪れる人々に自然の美しさと神聖さを感じさせます。神社の社殿は1605年に徳川家康から寄進されたもので、重要文化財に指定。これらの要素が、鹿島神宮の神域をより特別なものにしています。
このように、鹿島神宮の神域は、物理的な広がりだけでなく、歴史、神話、自然が一体となって形作られた神聖な空間。
この場所を訪れることで、現代の忙しい日常から一歩離れ、心身をリセットする機会を得られるでしょう。鹿島神宮の神域に足を踏み入れることは、ただの観光ではなく、精神的な浄化と新たな活力を得る旅路なのです。
西の一の鳥居の魅力

鹿島神宮の西の一の鳥居は、四方に設けられた一の鳥居の中でも特に注目されるスポット。この鳥居は、大船津地区にある水上に建てられており、その姿はまさに神秘的な風景を作り出しています。
高さ18.5メートル、幅22.5メートルの巨大な構造を誇り、水上鳥居として日本最大級の規模を持つことで知られています。
この鳥居が持つ魅力の一つに、その立地があります。鳥居が建つ場所はかつて内海だったと言われ、現在では鰐川と浪逆浦が交わる地点に位置しています。この地形的な特徴が、鳥居をさらに特別な存在として際立たせています。
鳥居の背後に広がる水面は、季節や時間帯によってさまざまな表情を見せ、訪れる人々を魅了。夕暮れ時には、鳥居が夕日に染まり、水面にその姿を映し出す光景が神秘的で、多くの参拝者がその美しさに心を奪われる瞬間です。
また、西の一の鳥居は単なる景観の一部ではなく、深い歴史的背景と神話的意味を持っています。この鳥居は、古事記や日本書紀に登場する武甕槌大神が東国に降臨した際の神域を象徴しており、その重要性は計り知れません。
西の一の鳥居は、神域の西端を守る結界としての役割を果たしており、この鳥居をくぐることで神聖な空間への入り口に立ったと感じる人も多いのです。
最近ではこの鳥居は、参拝者や観光客にとっても人気のフォトスポットとなっています。背景に広がる空と水面が作り出す絶妙なコントラストは、写真映えする光景として多くの人々に愛されています。
周辺には地元の文化や自然を楽しむことができるスポットも多く、鳥居を訪れるついでに地域の魅力を満喫することができます。
加えて、鳥居は鹿島神宮の象徴的な存在として、多くの行事や儀式にも関わっています。特に12年に一度の御船祭では、この西の一の鳥居を中心とした壮大な儀式が行われます。
神輿が船に乗せられ、水上を渡る様子は、かつての神話や伝承を現代に伝える重要な行事であり、多くの観光客や信者が訪れる理由の一つとなっています。
このように、西の一の鳥居は、自然美、歴史的背景、神話的な意味を兼ね備えた特別な場所。一度訪れれば、その圧倒的なスケールと神秘的な雰囲気に感動することでしょう。
鹿島神宮を訪れる際には、この西の一の鳥居を見逃すことなく、その魅力を存分に味わってください。
参拝の仕方

鹿島神宮を訪れる際には、適切な参拝の手順を知っておくことが大切。初めての方でも安心して参拝できるように、具体的な手順と注意点をご紹介します。
神社の参拝は鳥居をくぐるところから始まります。鹿島神宮の鳥居をくぐる際には、立ち止まって軽くお辞儀をしてから進みましょう。
これは神域に入る前に、敬意を表すための重要な礼儀。鳥居の中央は神様の通り道とされているため、できるだけ両側を通るように心がけてください。
次に、参道を進む際のポイントです。鹿島神宮の参道は自然に囲まれた神秘的な雰囲気が特徴で、歩いているだけでも心が落ち着くでしょう。しかし、参道でも注意すべきマナーがあります。
騒音を立てたり走り回ったりすることは避け、神聖な空間を尊重する行動を心がけてください。また、奥参道に入るとさらに静寂が広がりますので、その静けさを楽しみつつ慎重に歩くことが大切です。
拝殿に到着したら、正式な参拝を行います。参拝の基本手順は「二礼二拍手一礼」。具体的には、まず拝殿の前で軽く一礼し、その後深いお辞儀を2回行います。
そして、両手を胸の高さで合わせて2回拍手をし、最後にもう一度深くお辞儀を。祈願や感謝の気持ちを心の中で述べる際には、具体的な願いを思い浮かべると良いでしょう。
奥宮への参拝も鹿島神宮の重要な体験の一つ。奥宮は徳川家康が建てた由緒ある建築で、特に静謐な雰囲気が漂っています。参拝後には近くの“要石”にも足を運び、地震を鎮める神秘的なエネルギーに触れてみてください。
ただし、要石周辺は多くの参拝者が訪れるため、順番を守り譲り合いの精神を持つことが大切です。
注意点としては、鹿島神宮の広い境内を巡る際には歩きやすい靴を選ぶこと。また、急な天候の変化に備えて雨具を持参すると安心です。特に御手洗池周辺は湿気が多いため、滑りにくい靴を履くと良いでしょう。
写真撮影については、神聖な場所では控えるのが無難です。どうしても撮影したい場合は、周囲の状況を確認し、他の参拝者や神社の雰囲気を損なわないよう心がけましょう。
最後に、鹿島神宮では毎年多くの行事や祭典が行われています。これらに参加する際も、神社のルールを尊重し、指定されたエリアや時間を守ることが求められます。
授与品

鹿島神宮では、さまざまな種類の授与品が用意されています。これらは単なるお土産ではなく、神様の御加護を受け取る象徴的なアイテム。それぞれの授与品には特別な意味やご利益が込められており、参拝者にとって大切なものとなるでしょう。
最も一般的な授与品として挙げられるのが「お守り」。鹿島神宮のお守りには、交通安全、厄除け、安産祈願、学業成就など、さまざまな種類があります。その中でも特に注目されるのが「自信守」。
このお守りは、鹿島神宮の主祭神である武甕槌大神が地震を抑える神として知られていることに由来します。
ナマズを抑える姿が描かれたデザインが特徴で、「地震」と「自信」を掛け合わせた意味が込められています。災害時の安心だけでなく、精神的な安定を求める人にも人気があります。
また、「御朱印」も鹿島神宮を訪れる際には見逃せない授与品の一つ。本殿と奥宮の2種類があり、それぞれ力強い書体で書かれた御朱印は、多くの参拝者に愛されています。鹿島神宮オリジナルの御朱印帳も販売されています。
そのデザインには楼門や藤の花が描かれており、伝統的な美しさが際立ちます。特に、元旦には境内の木材を使用した木製の御朱印帳が数量限定で頒布され、これを目当てに訪れる人も多いです。
授与品の中には、ユニークなアイテムも含まれています。例えば、「鹿島の帯占い」は帯を引き出して願いが叶うかを占うもの。この占いは古くから伝わる鹿島神宮独自のもので、神秘的な体験を求める参拝者におすすめ。
また、かわいらしい鹿の形をした「神鹿みくじ」は、運試しと共に愛らしい鹿の人形を持ち帰ることができるため、特に若い参拝者に人気です。
鹿島神宮では「東国三社守り」という特別なお守りも頒布されています。このお守りは、鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の御神紋を揃えることで完成するもので、三社を巡った証としての特別な意味を持っています。
完成させたお守りは、東国三社の御加護を一度に受けられるとして、多くの人々に喜ばれています。
授与品は、授与所で購入できます。鹿島神宮の授与所は非常に整備されており、初めて訪れる方でも分かりやすい配置となっています。一部の授与品はクレジットカードや電子マネーでも購入可能ですので、手持ちの現金が少ない場合でも安心です。
授与品を受け取る際には、感謝の気持ちを忘れずに。これらは神様との縁を深めるものとして扱われているため、大切に保管し、粗末に扱わないよう心がけましょう。
特にお守りは1年経ったら神社に返納するのが一般的。鹿島神宮では古札納め所が設けられており、役目を終えた授与品を適切に処分することができます。
鹿島神宮の授与品は、その多様性と高い信仰心が反映された特別なもの。訪れた際には、自分や家族、大切な人への御加護を願いながら選んでみてはいかがでしょうか。
東国三社巡りで得られる特別な体験

東国三社巡りは、鹿島神宮、香取神宮、息栖神社を訪れることで成り立つ、特別な神社巡りの旅。この巡礼は、古代から続く東国三社の神々との結びつきを深めるだけでなく、訪れる人々に歴史や自然、文化を体感させる貴重な機会を提供します。
それぞれの神社が持つ独自の魅力と、三社を結ぶ神秘的なつながりが、多くの参拝者を引き付けています。
香取神宮はフツヌシノミコトという武神を主祭神としており、勇気や決断力を与えるとされています。その厳かな雰囲気は、訪れる人々に静けさと安心感をもたらします。
息栖神社は航海の守護神を祀っており、水運の安全を願う人々に古くから崇拝されています。この三社が持つ異なる役割が、それぞれの訪問を特別なものにしています。
三社を巡ることで得られる体験は、単なる観光にとどまりません。たとえば、東国三社を訪れることで得られる東国三社守は、三角柱のお守り本体に各社の神印が押され、参拝者が各社を巡って購入した神紋のシールを張って完成します。
この御守りには、旅の達成感とともに三社の神々からのご加護を感じることができるでしょう。
東国三社巡りでは、自然との触れ合いも楽しむことができます。鹿島神宮の原始林、香取神宮の静寂な参道、そして息栖神社の川辺に広がる景色など、それぞれの神社が持つ自然環境が訪問者に癒しを与えます。
特に鹿島神宮の御手洗池や香取神宮の池は、清らかな湧水と神秘的な雰囲気で多くの人を魅了しています。
東国三社巡りは、神々との縁を深めると同時に、自分自身と向き合う時間をもたらします。それぞれの神社が持つ異なるエネルギーを感じることで、訪れる人々は新たな気づきや内面的な成長を得ることができるでしょう。
この巡礼は、古代から続く日本の伝統と自然の美しさを再発見する絶好の機会と言えます。
鹿島神宮への行きかたとアクセス情報

鹿島神宮は茨城県鹿嶋市に位置しており、首都圏からのアクセスが比較的便利な場所にあります。そのため、日帰りで訪れることも十分可能で、多くの参拝者が気軽に足を運んでいます。以下に、公共交通機関と車でのアクセス方法をご紹介します。
公共交通機関を利用する場合
東京方面から公共交通機関を利用する場合、最寄り駅となるJR鹿島神宮駅を目指すのが便利。東京駅からは、総武本線の快速電車で成田経由のルートを利用し、成田線を経由して鹿島線に乗り換えます。
このルートは、約2時間半ほどで鹿島神宮駅に到着。途中の車窓からは田園風景や地域の景色を楽しむことができ、旅情を感じられるでしょう。
また、東京駅八重洲口からは、高速バスを利用する方法もあります。高速バス「かしま号」は鹿島神宮駅を経由し、約2時間程度で到着。バスの利用は、座席予約が可能で荷物も楽に運べるため、多くの参拝者に好まれています。
車で訪れる場合
車を利用する場合、東関東自動車道の潮来インターチェンジが最寄りの高速道路出口となります。インターチェンジを降りた後は、約15分ほどで鹿島神宮に到着。
神社周辺には複数の駐車場が整備されており、第1駐車場から第3駐車場まであります。参拝者専用駐車場は無料で利用できることが多く、混雑時期でも比較的スムーズに駐車可能。ただし、初詣や特別な祭典の時期には混雑が予想されるため、早めの到着がおすすめです。
地域観光と合わせたアクセス
鹿島神宮の周辺には観光名所も多いため、アクセスの際には周辺エリアを楽しむプランを組み合わせるのもおすすめ。例えば、車で15分ほどの場所には、潮来市の「あやめ園」や北浦の湖畔があり、四季折々の自然が楽しめます。
また、鹿島アントラーズのスタジアムも近くにあるため、タイミングが合えばサッカー観戦と合わせて参拝するのも良いでしょう。
注意点
公共交通機関を利用する場合、鹿島線の本数が限られているため、事前に時刻表を確認しておくことを強くおすすめします。また、車での訪問時には、渋滞を避けるために早朝や夕方以降の移動が快適。
特に土日祝日は観光客が多く、道路が混雑することがあるため、余裕を持ったスケジュールを立てると良いでしょう。
鹿島神宮は都心からのアクセスが良い一方で、現地に到着すると一転して神秘的な静けさに包まれる場所。アクセスの利便性を活用しながら、非日常の体験を楽しんでください。
まとめ:鹿島神宮の怖いほどの神秘と魅力
- 鹿島神宮は紀元前660年創建の日本最古級の神社とされる
- 主祭神は武甕槌大神で武道や武勇の神として崇敬されている
- レイラインの起点として霊的エネルギーが集まる場所とされる
- 境内は約20万坪の広大な敷地と原始林が広がる
- 樹齢数百年を超える巨木が神聖な雰囲気を醸し出している
- 要石は地震を鎮める力を持つとされ多くの参拝者が訪れる
- 御手洗池では清めの儀式が行われる歴史があり湧水が出る
- 武士や武将たちが戦勝祈願で訪れた歴史的な背景がある
- 徳川家康が社殿を寄進した奥宮が重要文化財として現存する
- レイライン上には皇居や明治神宮など重要な霊的スポットが並ぶ
- 東国三社巡りで得られるご利益が広く知られている
- 西の一の鳥居は日本最大級の水上鳥居で神秘的な風景を作り出す
- 御船祭は12年に一度行われる重要な伝統行事とされる
- 鹿島神宮は都心から約2時間の好アクセスで訪れやすい
- スピリチュアルな感覚を持つ人々に特別な体験を与える場所とされる











